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輪廻転生とは何か?分かりやすく解説します

生まれ変わり 神秘 魂 輪廻転生輪廻転生について知りたい方へ。

輪廻転生とは、生まれ変わりのことを言いますが、宗教界の話として聞くことが多いでしょう。ほとんどの人は、その言葉を聞いても架空の話として受け取ることでしょう。もし輪廻転生によって何回も生まれ変わっているとしたら、少しでも前世の記憶があっても良いのではないかと、一生懸命記憶をたどりますが何も思い出せません。

そうなんです。ほとんどの人たちは前世の記憶がありません。本当に生まれ変わりはあるのでしょうか?輪廻転生の話を聞いて、疑いを持つのも無理はありません。

最近、科学者のなかに輪廻転生を研究する人たちが出てきました。もし輪廻転生が事実としたら、私たちにとっては興味深いものです。科学で証明できれば、どのような仕組みがあるのでしょう。輪廻転生も宇宙の原理と言えるようになるのでしょうか。

本記事では、輪廻転生とは何か?わかり易く解説致します。

①輪廻転生とは

輪廻転生 生まれ変わり 魂輪廻転生とは、生まれ変わりのことを言います。インド哲学がもとになっています。輪廻転生の原因は、業(カルマ)です。業(カルマ)とは、生前の行いです。それが原因となって、輪廻転生を繰り返すというものです。

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インド哲学による生まれ変わりの考え方

インド哲学には、もともと人間の「生」は、「苦」であるという考えが基本にあります。何度生まれ変わっても「苦」を繰り返すのでは、たまったものではありません。なんとかして「苦」の連鎖から逃れなければなりません。ところが、業(カルマ)は人間の心の奥底の深いところからの欲求に基づいているのでなかなか消えることがないのです。そのため業(カルマ)が私たちの前に立ちはだかっているのです。業(カルマ)によって輪廻転生は消えることなく、私たちは生まれ変わりを続けることになるのです

人間の生死の変化は、一粒の水滴

その人間の生死の変化は、一粒の水滴に例えることができます。水は、通常は液体です。冷やされれば氷になります。高温で熱せられれば、水蒸気になります。水は、液体、固体、気体と変化します。それは地球上の大気の中で循環しています。水は水の本性、化学式ではH2Oで表すことができますが、液体でも、固体でも、気体になっても化学式は変わりません。

人間もこの世に誕生し、子どもから大人への成長し、歳をとり病気になり、やがて死亡します。魂は肉体から離れ、目には見えなくなります。そして魂として霊界に移り、再度生れ変わる循環は、水の変化に似ています。人間として形は魂になっても、その本性は変わらないのです。

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言い換えれば、人間としての存在は、繰り返される輪廻転生という変化の中にあります。その原因は、業(カルマ)の法則があるからです。

般若心経の「色即是空 空即是色」

般若心経は若い人たちにもブームになっています。誰でも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。その経文の中に、「色即是空、空即是色」という言葉が出てきます。

「色」というのは、人間が認識できる「物質」などです。「空」というのは、「変化」を意味する言葉です。色即是空をそのまま解釈すれば、人間界は、定まるところがなく変化の連続だという意味になります。空即是色は、「空」となった人間は、再び「色」の世界にもどってくると解釈できます。あるいは、「空」という人間の本性そのものが、「色」つまり人間なのだとも言えます。

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②業(カルマ)の法則とは

カルマの法則 蓮の花 神秘輪廻転生を起こす原因となるものが、カルマの法則といわれるものです。業(カルマ)と言うのは、人間の行為や考え方を言います。悪い業(カルマ)を作ると、いずれ自分に返ってくる、苦の報いがあるとされています。悪い原因を作ると悪い結果を生むという因果の考え方です。

強い憎しみを残して死んでしまったら

例えば、強い憎しみを残して死んでしまったらどうなるでしょう。業(カルマ)の法則によれば、その思いは消えることがないのです。恨みや憎しみの心を抱いた魂は、次の生まれ変わりの人生に受け継がれていくということになります。業(カルマ)が、輪廻転生の核心なのです。言わば、人間の本性と言えるでしょう

般若心経の「業」

また般若心経の話になりますが、業(カルマ)は、人間の本性ですので、不生不滅なのです。元からあるものですから、滅して無くなることもありません。そしてその実体は、人間の五感で感じることもできません。人間の肉体は老いて死にますが、実体である本性は老いることも死ぬこともありません。

ヒンドゥー教の僧侶

ヒンドゥー教の僧侶は、苦行の結果、輪廻転生から解脱することを目指しています。しかし、業(カルマ)そのものが、人間の本性とすれば、その本性を知り、うまく制御することによって、輪廻転生も楽しく過ごせれば良いのではないかと思います。

さて、私たちの現実の世界では、輪廻転生はどのように現れているでしょう。

輪廻転生とは?カルマの法則との関係は?分かりやすく解説します
輪廻転生と、そして輪廻転生を語るのには無視できないカルマの法則について、分かりやすく解説します。多くの宗教観の中にある輪廻転生の思想。生まれ変わりをテーマとした物語がとても多いことを見ても、今や、わたしたちの文化の中に根付いている思想のひとつと言えるかもしれません。

③夫よりも早く死んだ妻が、すぐに輪廻転生した実話

夫に対する強い愛情を残して亡くなった場合、かなりの速さで生まれ変わることがあります。

「どうしても愛する夫に会いたい」

インドのある家庭に女の子が生まれました。その女の子は、言葉が話せるようになると、「私は、地方のある小さな村に生まれ、村の男と結婚して子どもを産みました。急病で死にましたが、どうしても愛する夫に会いたいのです。」と泣いて訴えました。

「あの人が私の夫です。」

両親は、初めは女の子の話を信用しませんでした。しかし、女の子がどうしても夫に会いたいと言って両親にせがむので、村の名前をたよりに探してみると、同じ名前の村があるではありませんか。両親は女の子を連れて村に行くことにしました。その村に入ると、女の子は、「あの人が私の夫です。」と男のそばに駆け寄りました。

夫の生きている間に生まれ変わった

男は女の子の両親から事情を聞きました。最初、男は半信半疑でしたが、女の子の言っていることがすべて、妻でなければわからないことでしたので、女の子が妻であったことを認めました。この場合は、夫に会いたいという思いが強かったので、夫の生きている間に生まれ変わったケースです。

④戦争の辛い経験をもって生まれ変わったオーストラリア人の実話

「ぼくは太平洋戦争中、戦死した日本兵だった」というオーストラリア人がいます。彼は幼い頃、日本の戦闘機とアメリカの戦闘機が、太平洋の海の上で戦っている空中戦の絵を何枚も描きました。

「アメリカの戦闘機に撃ち落とされたんだ」

両親は不思議に思って、「これは何の絵?」と聞きました。彼は、「僕は日本兵だったんだ。これが僕の飛行機だ。でもアメリカの戦闘機に撃ち落とされたんだ」と言ったのです。画用紙の上には、赤い炎につつまれた戦闘機が落ちていくさまが描かれていました。

彼の魂が望む幸せな家庭の子供として生まれ変わりました

彼は、機体が墜落して海面にたたきつけられるまでの光景をすべて覚えていました。その恐怖感はとても言い表すことができないほどでした。その時、彼は強く生きたいと強く望みました。その思いは、彼の魂に深く刻み込まれたのです。そして、彼の魂が望む幸せな家庭の子供として生まれ変わりました

⑤前世占いで失恋の原因を知った女性の実話

ある女性は、失恋ばかりするので、評判の高い前世占いをする女性の先生に観てもらいました。その先生は、透視能力と強い霊感を持っていました。

「岐阜にある武家の娘だったのよ」

「あなたの前世は戦国時代、岐阜にある武家の娘だったのよ。敵の兵がお城まで攻めてきた時、あなたは槍で背中を刺されたのよ。あなたの背中に10円玉ぐらいの大きさのホクロがあるでしょう。それは槍で刺された跡なのよ。」そう言われて、女性はびっくりしました。なぜなら、彼女は岐阜の出身で背中にホクロがあったからです。彼女は、その時思わず、「ええっ、本当?」と言ってしまったそうです。

失恋の原因

失恋の原因については、その娘には恋する武将がいましたが、その戦いで死に、娘も槍で刺されて悲運の最期を遂げたそうです。その悲しみから、彼女はその武将に似た男性がいると、すぐに恋をしてしまうのだそうです。

⑥臨死体験で魂(意識)を認識した医者の実話

アメリカの脳神経外科医でエベン・アレグザンダーは、自ら遭遇した臨死体験をもとに、「プルーフ・オブ・ヘヴン」を書きました。(原題:Proof of Heaven)

生死をさまよい奇妙な体験

この話の概略は、ある日の朝、彼は自宅で急に強い痛みを背骨に感じました。ますます痛みは増してきて、意識が遠のいていきました。そして、激しい痙攣をおこして眼球は揺れ動いていました。妻が救急車を呼び、彼は緊急救命室に運ばれました。深刻な脳血管障害を起こしていたのです。彼は昏睡状態になり、生死をさまよい奇妙な体験をしました。

昏睡中は脳が全く機能していなかった

彼は天国に行ったのです。そのあたりの話は、ほかの臨死体験者の話と同様に脳内で再生された幻覚ではないかと疑われても仕方ありません。しかし、彼はその間の自分の脳の状態を科学的に調査して、昏睡中は脳が全く機能していなかったことを発表したのでした。

脳機能は完全に停止していたにもかかわらず

彼は外科医であることから、以前は意識を作り出しているのは、脳であり、人間の生命活動は、本質においては、電源を落とせば、テレビの画面が消えるようなものだという認識を持っていたのでした。

しかし、彼が昏睡状態にいた時に、脳機能は完全に停止していたにもかかわらず、彼は生きているというはっきりした認識を持っていたのです。

この体験によって、彼の認識は変わりました。臨死体験は幻覚ではなく、意識がもともとあったからこそ体験できたという認識に変わったのです。

⑦量子諭で意識を分析した科学者の実話

この臨死体験の現象をケンブリッジ大学の数学者、宇宙物理学、理論物理学者のロジャー・ベンローズとアリゾナ大学の医学博士スチュワート・ハメロフ教授は、「量子脳理論」で意識を説明しています。ベンローズ氏は、脳そのものは、思考の主体ではなく、単なる量子コンピューターであると主張しています。

微小管が脳内の量子計算をしている

近年は、神経細胞の中にある微小管(マイクロチューブル)が脳内の量子計算をしているという仮説を立てています。あくまでも仮説ですので、本当に意識が脳と別に存在するのか証明できませんが、歴史的に科学は仮説から始まり、幾多の実験や計算のもとに真理を証明する過程を経ていますので、近い将来、証明される日が来るのではないでしょうか。

それによると、人間の意識は、脳の中の神経細胞から生まれるものではなく、宇宙で生まれる素粒子よりも小さい物質によるものだと言います。その物質は、重力、空間、時間にとらわれない性質を持っていて、人間の脳に留まっていますが、死亡すると、人間を離れます。しかし、臨死体験のように意識の強さによって脳に戻ると肉体が蘇生するというものです。人間そのものは、この場合、完全に器として機能するロボットのようなものです。

宇宙の根源の原理

この研究がもっと進めば、私たちは、宇宙の根源の原理を知ることができるかもしれません。魂(意識)が量子論で説明ができ、それが宇宙のどこに存在し、魂の意識の持ち方によって、また地球上で生命として生まれ変わる理由も分かってくるかもしれません。

輪廻転生を体験した人々の実話を紹介します
輪廻転生で本当に生まれ変わることができるのか、証拠が欲しい方へ。世界には前世の記憶を持った子どもたちがいるのです。私たちも小さい頃には前世の記憶を持っていたのかもしれません。本記事では輪廻転生を体験した方の実話をご紹介します。

以上です。

 

最後に

輪廻転生は、宗教の世界で使われる概念ですが、現実に起きている現象でもあるのです。それには、魂の存在が外せません。魂が意識そのものであるということが、科学者の臨死体験や研究で分かってきました。

将来的には理論の段階から、実証科学的に魂が説明され、存在と新しい生命への転換のメカニズムが解明されてくることでしょう。業(カルマ)の法則も意識の作用が科学的に解明されれば、苦しみの人生を繰り返すことから逃れられるでしょう。輪廻転生は、もはや宗教上の理論ではなく、科学的な新しい原理として説明されれば、その段階で、輪廻転生が宇宙の原理となる日がくるでしょう。