瞑想の危険性「クンダリニー症候群」とは？意味・原因・症状・治療方法

「クンダリニー症候群」について詳しく知りたい方へ。

クンダリニーのエネルギーが目覚めると、神秘的な力や才能が目覚め、悟りに至り、心身共に健康になるといわれています。ですが、もし準備ができていない時にクンダリニーを目覚めさせてしまうと、心身に大きな害を及ぼします。

本記事では、クンダリニー覚醒に失敗した時に起きる「クンダリニー症候群」について解説していきます。

クンダリニーは人間の尾てい骨に眠るエネルギー

クンダリニーとは、人間の尾てい骨に眠っているといわれるエネルギーのことです。とぐろを巻いた蛇の図柄で表現されることが多いです。

クンダリニーのエネルギーの覚醒

ヨーガの修行などでクンダリニーのエネルギーが覚醒し、頭頂のチャクラ（サハスラーラ・チャクラ）まで到達すると、眠っていた才能が目覚めたり、この世における使命に気付いたり、身体が健康になったり、神秘的な超能力が身についたりするといわれています。

7つのチャクラの意味・色・位置を解説いたします

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クンダリニー症候群とは霊的な原因による心身の不調

クンダリニーが原因で起きる様々な肉体的・精神的不調のことを、クンダリニー症候群と呼びます。主に、以下のような症状が出ます。

• 統合失調症のような症状（被害妄想、誇大妄想、関係念慮、幻覚、幻聴など）
• 自律神経失調症のような症状（冷えやのぼせ、動悸など）
• 下痢や便秘
• 頭痛、胸の痛み
• 皮膚がピリピリと痛むような感覚
• 手足がムズムズする
• 精神的に不安定になる
• 怒りや被害妄想などのネガティブな考えを抑えられなくなる
• 食欲・性欲を抑えられなくなる、もしくは全くなくなる 

多くの場合、クンダリニー覚醒の時期が訪れたにも関わらず、精神的・肉体的な準備ができていない時に起こります。仏教では「魔境」、禅では「禅病」などと呼ばれることもあります。

クンダリニー症候群にかかる原因

クンダリニー症候群にかかる原因をご説明します。

①クンダリニー覚醒に失敗してしまった

クンダリニーのエネルギーは本来、身体の中心軸（ヨーガではスシュムナー管と呼びます）をまっすぐに昇っていくのですが、普通の人の身体には、中心軸の途中に3つの結節（結び目）があり、エネルギーが途中でせき止められてしまいます。

3つの結節

3つの結節にはそれぞれ、「ルドラ」「ヴィシュヌ」「ブラフマー」と、ヒンドゥー教の神様の名前が付いています。

この結節がほどけていないままクンダリニー覚醒が起きてしまった場合、クンダリニーのエネルギーは結節のところでせき止められてしまい、身体の中心軸ではなく他の経路を通ろうとします。そしてクンダリニーのエネルギーが中心軸以外のルートを昇ってしまった場合、「クンダリニー症候群」を発症してしまうのです。

②芸術家がクンダリニー症候群を発症する原因

芸術家やアーティストなど、特殊な才能を持つ人の中には、情緒不安定になりやすかったり、精神病にかかる人がみられます。こういった人たちも、クンダリニー症候群にかかっていたと考えることができます。

天才はこの世の仕組みを洞察する智慧を身に着けることが必要

天性の才能を持つ人は、大きな使命を持ってこの世に生まれてきています。ですが、その才能を発揮して世の中に貢献するためには、精神的な成長や、この世の仕組みを洞察する智慧を身に着けることが必要なのです。

しかし、持っている才能に見合うだけの精神的な成長を遂げることができず、智慧が身につかなかった場合、クンダリニー症候群を発症してしまう危険があります。

③誤ったチャクラの開発でクンダリニー症候群を発症

特殊な行法や呼吸法などで無理にチャクラやクンダリニーを開発しようとした場合も、クンダリニー症候群を発症することがあります。

事故・出産

また、事故などで尾てい骨を強く打ち付けたり、女性の場合は出産の際にクンダリニーが開いてしまうこともあるようです。

どのパターンでも、3つの結節をほどいていなければクンダリニー覚醒に至らないという点は同じです。つまり、クンダリニー症候群を発症する可能性があるということです。

3つの結節をほどく方法は人生に対する洞察を深めること

では、どうすれば3つの結節をほどき、クンダリニーを正常に覚醒させることができるのでしょうか。

自分の人生についての洞察を深めることが大切

もっとも確実な方法は、自分の人生についての洞察を深めることです。人生のイベントは、どんな出来事もすべて、あなたの精神的な成長を促すために起こります。宇宙や精神世界の法則を学び、自分の人生を振り返って過去のあらゆる出来事を洞察することができた時、結節はひとりでにほどけます。

結節がきちんとほどけていれば、クンダリニーのエネルギーは中心軸をスムーズに昇っていきますので、クンダリニー症候群にかかる恐れはありません。

クンダリニー症候群の対処法

では、クンダリニー症候群を発症してしまった場合、どうすればいいのでしょうか。ここではクンダリニー症候群になってしまった時の対処法をご紹介します。

①西洋医学の治療を受ける

もし、統合失調症や自律神経失調症のような強い症状が出ている場合、精神科や心療内科の治療を受けると症状が改善することがあります。 

昔は「精神科に一度入院すると、一生退院できない」「病院で薬漬けにされる」というイメージがありましたが、現代では精神病の研究も進んでおり、副作用が出にくい薬も開発されています。激しい症状が出ていた人でも、きちんと治療することで社会復帰できるケースも少なくないのです。

精神的な変調の場合、本人が病気を自覚できないこともあるため、身近な信頼できる人に、最近自分の様子に違和感がないかを尋ねてみましょう。

②気功を学ぶ

気功の視点では、クンダリニー症候群を「偏差が生じている」、つまり、気のバランスが崩れていると考えます。気のバランスが崩れることで肉体に様々な変調が起きていると見るのです。

もしクンダリニー症候群になってしまったら、信頼できる気功師について気のコントロール方法を学ぶと、症状が軽減することがあります。ですが、あまりに高額な料金を請求される所などは避けましょう。

③精神的な安定を心がける

心と身体はつながっているといいますが、クンダリニー症候群を発症している場合、ストレスの影響が肉体に及びやすくなります。心の不調が、そのまま身体に及ぶことが多いのです。

ですので、もしクンダリニー症候群を発症してしまったら、ストレスをかけない健康的な生活と、精神的な安定を心がけましょう。

最後に