色即是空とは?その意味を分かりやすく解説します

「色即是空」という言葉の意味を知りたい方へ。

お坊さんが唱えている般若心経に「色即是空」という言葉が出てくるのを聞いたことがある方は多いでしょうが、意味をご存知でしょうか?雰囲気は何となくつかめるけれど、詳しい意味は分からないという人も多いのではないでしょうか。

本記事では、「色即是空」という言葉の意味を紹介いたします。

①「色」とは「物質的なもの」を表します

「色即是空」の「色(しき)」とは、目に見えるもの、物質的なものを表します。古代においては、物質的なものにはほぼすべて色がついていたので、この字を当てたのでしょう。

②「空」とは北伝仏教(大乗仏教)の概念  

では「空」とは一体どういう概念でしょうか。「空」は北伝仏教(大乗仏教)の根幹となる考え方のひとつです。「空」の原語は「シューニャ」もしくは「シューニャター」といい、「ゼロ」という意味でもあります。この「空」という概念には、様々な解釈があります。

これから「空」の意味について詳しく紐解いていきます。

③「空」は縁起

「空」は「縁起」と解釈できます。

「縁起」とは、仏教用語で「繋がり」のことです。すべてのものは繋がり合って存在しており、単体で存在するものは何一つない、といった意味合いで使われます。

たとえば、両親の存在がなければ、今あなたはここに存在していません。また、人生の様々なイベントを経て、たくさんの成功、失敗を経験したからこそ、今のあなたが完成したはずです。人はもちろんのこと、この世のあらゆるものが、他の物との繋がりがあるからこそ存在しているのです。

「空」を「縁起」と解釈すると

「空」を「縁起」と解釈すると、「色即是空」は、「物質的なものはすべて繋がり合って存在しており、それ単体で存在するものは何一つない」という意味になります。

④「空」は実体がない幻

また、「空」という言葉には「ゼロ」という意味があると説明しましたが、「夢や幻」と解釈することもあります。物質的なもの(色)が幻というのは、どういう意味でしょうか。

たとえば、あなたや私の肉体は、あたかも実在しているように見えます。ですが私たちの肉体を顕微鏡などでどんどん拡大していくと、それは細胞の塊となり、さらに拡大すると分子、原子の塊となり、最終的には実体がなくなってしまうといいます。

また、「森」や「林」というものはあたかも存在しているように思えますが、実際は、木々が集まっているものを「森」と呼んでいるだけです。その木々も、拡大していけば細胞の塊、分子・原子の塊、そして実体のないものとなってしまいます。私たちはあくまでも、細胞や原子・分子の塊、そして木々が集まったものの概念を「森」「林」と言っているだけなのです。

「空」を「幻」と解釈すると

「空」を「幻」と解釈すると、「色即是空」は「物質的なもの(見えているもの)はすべて幻であり、実体がない」という意味になります。

⑤「空」は見えないけれど存在しているもの

また、「空」を「見えないけれど存在しているもの」と解釈することもできます。

たとえば、部屋を満たしている空気などは、目には見えませんが、確かに存在しています。また、抽象的な概念なども、見えないけれど存在しているものといえます。「ゼロ」の概念などが代表的です。

⑥「ゼロ」は存在しているけれど目には見えない

「ゼロ」という数字は、数が一つもないのですから存在していないことになりますが、概念自体は存在しています。また、人間は紫外線を見ることができませんが、昆虫などは紫外線を見ることができますし、紫外線そのものは存在しています。

科学用語や哲学用語、政治用語などにも、「目には見えないけれど、概念として存在している」言葉は多く存在します。

また、「現時点では存在しないけれど、可能性として存在している」ものもあります。植物の種などがそうです。種を割ってみても、葉っぱや根などは目に見えませんが、種を土に植えると、根や茎、葉が生えてきます。

⑦人が見ているのは物事の一部だけ

また、人は世の中の物事のすべてを知ることはできません。最愛の恋人や夫・妻に対する態度と、嫌いな人と話す時の態度がまったく同じという人は、ほぼいないはずです。

ですが多くの人は、他人の一側面を見ただけで「あの人はケチ」「冷たい」などと判断を下しがちです。そして、一度ジャッジを下してしまうと、その人の別の面が見えなくなってしまいます。

解釈したいように現実をねじ曲げて見てしまっています

私たちは、常に色眼鏡をかけて世の中を見ているようなもので、物事をそのまま見ているわけではないのです。多くの場合、見たいように、解釈したいように現実をねじ曲げて見てしまっています。そのような人にとって、現実は、頭の中の幻想を見ているのと変わりがないでしょう。

⑧「空即是色」とは「この世のものはすべて空である」と言う意味

般若心経で「色即是空」の後に続くのが、「空即是色」という言葉です。これは「色即是空」をそのまま引っくり返した意味になります。

つまり、

  • すべて幻であり実体がないものこそが、物質的なもの
  • すべて繋がり合っており、単体で存在しないものこそが物質的なもの
  • 物質的なものは、たとえ現時点では目に見えなくても、可能性として存在している

という意味になります。

⑨「空」は白い光のようなもの

光の三原色をご存知でしょうか。白い光というのは、白い色をしているわけでも色がないわけでもなく、赤、緑、青の光の三原色を混ぜることで白い光になるという概念です。

すべての色は光の三原色から生み出されますから、すべての色を混ぜた色が白い光と考えることもできます。「空」とは、あらゆる可能性が含まれた白い光のようなものだと考えると、分かりやすいかもしれません。

物質的なものは絶えず変化し、不変のものはありませんが、あらゆるものに変化・進化する可能性があると考えることもできるのです。

⑩見た目こそ変われど、消えてなくなるわけではない

物質的なものは絶えず変化しており、永久不変のものは世の中にはない、というのも確かに真理ですが、たとえば人が死んでしまったからといって、その人の存在そのものがなくなるわけではありません。

人が死ぬと肉体は朽ちてしまいますが、その肉体を埋葬すると土に還ります。その人の身体を構成していた細胞は、土中の虫や細菌の餌となり、彼らの身体の一部となります。見た目こそ変われど、人の肉体を構成していた細胞、分子、原子が完全に消滅してしまうわけではないということを、現代に生きる私たちは知っています。

 

最後に

ここまでの長文をお読み頂き、有難うございます。
「空」という概念は仏教用語の中でも難解で、とても抽象的な概念ですが、少しでも「色即是空」という言葉を理解する助けになれば、幸いです。また、仏教の教義は頭の中で理解するだけではなく、体感することでより理解が深まるものです。「色即是空」という言葉の意味を本当の意味で理解できるよう、学びを続けていきましょう。

「色即是空とは?その意味を分かりやすく解説」の要点は

  • ①「色」とは「物質的なもの」を表します
  • ②「空」とは北伝仏教(大乗仏教)の概念
  • ③「空」は縁起
  • ④「空」は実体がない幻
  • ⑤「空」は見えないけれど存在しているもの
  • ⑥「ゼロ」は存在しているけれど目には見えない
  • ⑦人が見ているのは物事の一部だけ
  • ⑧「空即是色」この世のものはすべて空である
  • ⑨「空」は白い光のようなもの
  • ⑩見た目こそ変われど、消えてなくなるわけではない

ということでした。
以上、最後までご覧頂き、有難うございました。


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