前世について知りたい方へ。
仏教などの東洋思想では、「輪廻転生」という考え方があります。これは、人の魂は何度も生まれ変わるということを意味しています。
人が亡くなり肉体は存在しなくなっても魂は霊界に戻って浄化され、またこの世で違う肉体を持って生まれてくるというのです。
輪廻転生を信じていない方にとっては、前世があるということも信じがたいことなのかもしれませんが、前世の記憶についていろいろな研究も行われています。
本記事では、ヒーラー、メンタルケア心理士の坂木理恵が前世とは何か?本当に有るのか?前世の記憶が有る人の特徴や記憶の思い出し方をお話いたします。
前世とは?
今生きているこの世を現世といい、それ以前に生きた世は過去世と言います。その過去世において、ある人生の一つ前の人生が前世ということになりますが、輪廻転生を肯定するのであれば、人はみな多数の前世を持っていることになります。
世界中で前世というものが認識されるようになっている
最近では、前世療法や退行睡眠療法などで心的外傷を取り除くセラピーが行われるようになってきましたが、これは生まれる前の記憶を思い出すことで、今抱えている精神的な病を治すというものです。
前世療法は、アメリカの医学博士のブライアン・ワイズが治療の記録を著書にしたことから、東洋思想に限らず世界中で前世というものが認識されるようになりました。セラピーを受けた人の中には、輪廻転生や前世を信じていなくても、前世を思い出してしまったという報告もあります。
前世は本当に有る?無い?
前世は本当にあるのかということは、育った国や環境などによって考え方は人それぞれだと思います。
ただ、先に書いたブライアン・ワイズ博士以外にも、生まれ変わりや前世についての研究はアメリカの大学でも研究されています。
ヴァージニア大学の精神科医イアン・スティーブンソン教授は、東南アジアを中心に前世の記憶を持つという子どもたちの事例を集め、その研究結果は月間の科学雑誌にも掲載されました。イアン・スティーブンソン博士が亡くなった後、その研究は後継者であるジム・タッカー博士に引き継がれています。
前世を否定すればセラピーの療法は成り立たなくなる
これらの研究は、前世の存在を立証するためではなく心や精神的な病を治療するために行われているものですが、生まれ変わりや前世を否定すれば、セラピーの療法は成り立たなくなるということになります。
前世の記憶とは?
魂が生まれ変わるとき、前世の記憶はすべて忘れてしまうので、普通は何も覚えていないと言われています。前世の記憶は脳にあるのではなく、魂が持っているものなので、現世で使うことがない記憶は覚えている必要が無いからです。
前世の記憶を持っている人はいる
それでも、前世のことを覚えているという人も希にいます。前世療法などを使って思い出すことをしなくても、前世の記憶を持っているのです。
なぜ覚えているのかということについては解明されていませんが、その人の人生にとっては何か意味があるのかもしれません。
自分の前世について語っている人に対して、空想の世界を語っているとか嘘をついていると思いたくなるかもしれませんが、その話が嘘であると決めつけることもできないような事例もあります。
続いて、前世の記憶がある人の実話についてお話しいたします。