寝ながら瞑想したい方へ。
瞑想は言わば自分の心との対話。自分自身のことを労わることも目的のひとつなので、そもそも無理をして行うべきものではありません。座禅を組んだり、背筋を正して行うのは辛い、疲れてしまう・・・という人は、形にはこだわらずに楽な姿勢で行うのがお勧めです。
というのも、瞑想は続けることでより成果を実感できるもの。最初から無理をしては「瞑想=疲れる」という思い込みが心に刷り込まれることにもなり得ます。瞑想が習慣化していない人は、夜に眠る前のひととき、寝ながら瞑想をすることから始めてみてはいかがでしょうか。
本記事では、深層心理セラピストの斎木サヤカが、寝ながらの瞑想を効果的に行うポイントについてお話していきます。
ウトウトとした感覚こそ、自我が休まっている状態
寝ながら瞑想したら、眠ってしまって瞑想にならないのではないか・・・という心配をしている人もいるかもしれません。確かにゆっくり深い呼吸をして目をつぶっていると心身がリラックスしていきます。すると、かなりの確率で眠気がやってきます。
ウトウトとした感覚
ですが、ウトウトとした感覚こそ、自我が休まっている状態。しっかりと目的を持って瞑想に入ったなら、意識を保つことはそう難しくないはずです。むしろ、心地良くてずっとその状態でいたいくらいかもしれません。
むしろ寝ながら瞑想をしたほうが深い瞑想ができる
そのままゆったりと心を内観していくことで、あらゆる気づきやアイデア、囚われていたものの見方や感情から解放されたり・・・という段階にスムーズに入ることができます。集中力に自信のない人は、むしろ寝ながら瞑想をしたほうが深い瞑想ができるようになるかもしれません。
眠ってしまうのは目をそらしていたい事があるから
そうはいっても、やっぱり眠気に負けてしまう・・・という人もいるかもしれません。でも、そういう人も、いつも必ず眠ってしまうわけではなく、眠ることなく瞑想できることもあるのではないでしょうか?
眠ってしまうのは体調のせいではない
眠くなったり眠くならなかったり、集中できたり集中できなかったりするのはなぜでしょう? これって、実は体調のせいではないのです。だって、寝不足だって、好きなDVDを観ているときは起きていられるのではありませんか?疲れていたって、締め切り前の仕事であれば集中して取り組むことができたりするはずです。
そう、眠ってしまうのは無意識のサイン。気づきたくないこと、目をそらしていたいことがあるから、心の深い部分に触れる前に眠ってしまうのです。
眠ってしまった場合
眠ってしまった場合は、翌日などでも良いので、同じテーマについて今一度、挑戦してみてください。その部分を掘り下げることは、必ずや大きな気づきにつながるはずですから。意識が途切れても、何度か繰り返して取り組むうちに深い洞察へたどり着くことができます。少々意志力が必要ですが、自分のために行う瞑想ですから、成果を得たい人はぜひやってみてくださいね。
寝ながら瞑想の姿勢はヨガの「安らぎのポーズ」
ヨガのポーズで「安らぎのポーズ」というものがあります。ヨガのレッスンではクールダウンのために行うことの多いポーズですが、これは寝ながら瞑想をするのにもお勧めの姿勢です。
寝ながら瞑想の姿勢
- 仰向けに寝る
- 足は腰幅程度に開く
- 両腕は身体から少し離れたところに置く
- 手のひらは上向きにする
寝ながら瞑想の環境
フローリングにヨガマット程度の厚みのものを引いて横になるのが理想的ですが、畳やカーペットでもOKです。ベッドでもかまいませんが、できればかけ布団はどけてマットレスのみで行ってください。
日中であれば自然光のもとで、夜間の場合は、少し明るさを落とした照明で行いましょう。暗いと眠くなりがちな人は、明るいままにして目のところをタオル等で覆うと良いでしょう。
続いて、寝ながら瞑想の方法をお伝えします。