直感力を磨く方法が知りたい方へ。
理屈ではうまく説明できないけれど、ふとしたインスピレーションによって、困っていた事態が急展開して解決してしまったりする。こういった出来事は少なからず誰にも経験があることでしょう。
インスピレーションは偶然に訪れるものですが、それをキャッチする力、いわゆる直感力はトレーニングで磨いていくことができます。直感力が磨かれれば、いままで見逃していたインスピレーションやメッセージをより多くキャッチすることができるようになります。
この記事では、直感力を磨くにはどうすればいいか?直感力を鍛える為に大切な事、直感力を高める方法をご紹介します。
直感力を磨く方法①無意識を意識する
インスピレーションは、方程式やプログラムのように、1+1=2と入力したらすぐに出てくるようなものではありません。私たちが思考している意識の領域ではなく、その外側(あるいは内側)の、無意識の領域から突然訪れるものです。インスピレーションは思考により導き出される解ではないため、キャッチするにはちょっと違うところにアンテナを張る必要があります。
私達は無意識に何かを考えている
私たちはふだん、頭の中で
- 「今日の予定は◯◯◯で、そのあと△△△して」
- 「ふ〜ん、こないだの■■■は×××だったんだ」
と、寝ているとき以外は常にずっと何かを思考しています。でも、そのすべてを意図的に自覚を持って考えているわけではありませんよね。特定のこと以外は、呼吸のように自然に無意識に何かを考えています。
たとえば信号待ちのときや、コーヒーを淹れているときなど、いわゆる「ぼーっと」しているとき、ある瞬間にふと我に返ることはありませんか?
「我に返る瞬間までに考えていたこと」を再認識する
人によっては言葉で考えている人もいれば、なんとなくのイメージが頭に浮かんでいる人もいるでしょう。その形態は何であれ、ぼーっとしているときの自分は、意図的な思考よりも無意識の思考のほうが表に出てきている状態です。
直感力を磨く方法②メッセージの現れ方を知っておく
無意識を意識して、「ふと」とか「なんとなく」とかの感覚が掴めるようになってきたら、次はインスピレーションがどのように現れるかも知っておくとよいでしょう。こういう形でメッセージが現れてくるんだと知っておけば、それを参考材料として自分の受け入れ態勢を広く柔軟にしておくことができます。
ふと目に付いた言葉
よくあるのが、「ふと目に付いた言葉」です。新聞でも雑誌でも、電車の中吊り広告でもどこかのウェブサイトでも、ふと目に付く言葉にいつもと違う印象を感じることがあったら、それは小さなインスピレーションです。
ほかにも、偶然すれ違ったカップルがしゃべっていた会話だとか、テレビドラマのセリフとか、誰かから届いたLINEだとかに、自分へのダイレクトなメッセージが現れたりします。
なぜ気になったか?自分に問いかけてみる
また、こういった「なんとなく気になる」ことが起こったら「なんでこれが気になったんだろう?」と自分に問いかけてみましょう。見知らぬ人の会話が突然耳に入ってきたら、その入ってきた言葉を気に留めてみてください。「あいつがOKって言っててさ」という言葉が気に留まったなら、それはあなたが迷っていたことの答えかもしれません。
日常生活の何気ない場面に現れる
メッセージは必ず日常生活の中に現れます。決して何か特別な大それたことをしないといけないとか、どこか遠くの有名なパワースポットにいかなければならないとか、そういうことはありません。インスピレーションを伴うメッセージは、いま、この瞬間のあなたがキャッチする必要があるからこそ現れるのであって、だからこそ日常生活の何気ない場面に現れるのです。
作文三上(さくぶんさんじょう)
なお、中国の昔の言葉に「作文三上(さくぶんさんじょう)」という言葉があります。これは宗の時代の学者欧陽脩が言っていたもので、よい文章が生まれるには、それに適した3つの場所があると言っています。
- 馬上(ばじょう:馬の上=移動中)
- 厠上(しじょう:厠の中=トイレ)
- 枕上(しんじょう:寝床=ベッド)
だそうです。言われてみれば、この3つの場面では、ふとした閃きが思いつきそうですよね。
直感力を磨く方法③穏やかな気分でいる
基本的に、なるべく穏やかに過ごす
もちろん、日常生活には喜怒哀楽を味わう様々な出来事が起こります。それも、思いがけないタイミングで、嬉しいことも、驚くようなことも、イライラすることも、不安になることもあります。それはそれで味わうべき感情なので、そのときは無理せずにそれを味わうのがよいのですが、そのあいだの基本的な状態、自然な状態を、なるべく穏やかに過ごすのです。
穏やかでいながらも静かな期待感を
理想的なのは、穏やかでいながらも、静かな期待感、ワクワク感、ささやかでいいので感謝を感じる気持ち、そういったものも感じられているといいでしょう。今日は美味しいランチを食べる約束があるとか、明日は休みで観たかった映画を見に行く予定があるとか、そういう楽しい予定があると、その日は朝からなんとなく気持ちがウキウキしますよね。その感覚です。
これは別に直感力を磨くためという理由はなくても、単純に穏やかでいい気分で過ごせたら、そのほうがいいですよね。いい気分で過ごすと、またいい気分になれる出来事を引き寄せますし、嬉しいことが起こったら、次もまたいいことが起こります。1日のうちでも何回も区切りをつけて、自分がいまどれだけ穏やかでいい気分でいられているか、慣れるまではぜひチェックしてみましょう。
直感力を磨く方法④体を動かす
しかし、だからと言ってすぐに「毎日ランニングしましょう」とか「ジムに行って筋トレをしましょう」ということではありません。もちろん、それがやりたい人はやったらいいのですが、目的は自分の心の状態がスッキリとしていい気分になることなので、無理に激しい運動をする必要はありません。
体が生き生きしていることが感じられればOK
まずは深呼吸をしてストレッチをしてみたり、短い距離でも散歩をしてみたり、ちょっと大股で歩くことを意識するとか、そういうことでも十分です。汗をかくほどの運動でなくても、体が温かくなるとか、なんとなく軽く感じるとか、血液もリンパもよく循環して、体が生き生きしていることが感じられればOKです。
あとは、ふだんの姿勢に気をつけることも有効です。立っているときでも、椅子に座っているときでも、背筋を伸ばしてアゴを軽く引いて、ちょっとだけ胸を張るようなイメージで、肩の力を抜いてみる。
特に現代の日本人は、スマホに触れる時間やパソコン作業の時間が長くなったりで、猫背になりがちです。無意識に猫背になっている人は、これをきっかけにぜひ姿勢も整えましょう。
姿勢を整えることは最初はとても疲れますが、いい姿勢でいると直感力が良くなるだけでなく、スタイルも良くなりますよ。
直感力を磨く方法⑤いい食事をする
どれだけ気分よく食事を摂れるか
もちろん、新鮮な野菜や果物、魚介類、お肉やごはんなどを選択していくことはいいことですが、直感力を磨くうえで大切なのは、よい食材選びもさることながら、どれだけ気分よく食事を摂れるかどうかです。
オーガニック野菜や新鮮な食材はそれだけで味もよいし、栄養も豊富で望ましい食べ物ではあります。でも、そういうものを取り入れても、食事を楽しめなかったり、感謝を感じられないのであれば、直感力を磨くうえではそれほどプラスにはなりません。これは高級レストランの素晴らしいメニューを目の前にしても同じことです。
いい食事とは
いい食事とは、そのすべてにプラスの側面を見出すことができ、感謝を感じられることです。オーガニックではなくても、その食材が目の前に並ぶまでの過程に思いを馳せたり、たとえインスタント食品であっても、開発に心血を注いだたくさんの人たちに感謝を感じたり、新鮮で素晴らしい食材ならば、その恵みをきちんと味わって、頂くこと。
私たちが食べるすべては、その命を提供してくれた無数の植物や動物、生き物たちがいてくれるからこそ得られるものです。
直感力を磨く方法⑥よく眠る
私たちの心と体を良い状態に整え、直感力を磨いていくためには、睡眠も非常に重要です。良質な睡眠は、心と体の疲れを癒してくれるだけでなく、すっきりと目覚めることができたら、それだけで気分が良くなりますよね。
朝起きたときに気持ち良くスッキリできるように
眠りについても、心と体のケアと同じように、できることからやってみましょう。方法や形、アイテムはどんなものでも、とにかく朝起きたときに気持ち良くスッキリできれば、なんでも構いません。枕を変えてみるのもよし、マットレスを変えてみるのもよし、もしくは、いつもベッドで寝ているなら床にふとんを敷いて眠ってみるのもよいでしょう。
眠りを良くするために簡単にできることはたくさんあります。寝る2時間前にはテレビやスマホから離れるとか、リラックスできる音楽をただ聴いてゆっくりするとか、瞑想をしてみるとか、単純に早く寝るとか。または休みの前日、思いっきり汗をかいてスポーツをして、クタクタになって帰宅して、がんばってシャワーだけは浴びて、ベッドに倒れこんだら気を失うように眠りにつく、というのもたまにはいいでしょう。
眠っている時でもメッセージはやってくる
よい眠りを習慣にすると、たまに不思議な夢を見たりします。なぜか目覚めても印象に残っていたり、自分にとってインパクトある人物が出てきて明らかにメッセージとわかる言葉を伝えてきたり、眠っているときでも私たちに意味あるメッセージはやってきます。さっそく今夜から、よりよい眠りができるよう、ひと工夫を始めてみましょう。
直感力を磨く方法⑦意図的に手放す
直感力を磨いていくと、自然と集中力も高まってきます。心と体の状態を整え、無意識を意識して日々を過ごしていくと、高まった集中力により、ふと気づくと、ある1つのことを集中的に考えていたなんていうことがあります。もしくは、どうしても気になることがあって、それが頭から離れないというようなケースです。
気になることを手放す
そういうときには、意図的にそのことから離れてみましょう。離れるというのは、物理的にも精神的にも、どちらか、あるいは両方で離れるのです。仕事中なら、席を立ってお手洗いに行くとか、それほど頭を使わなくても済む事務作業をやるとか、とにかく気になるそのことを、手放すのです。
行けるなら海外旅行に行って大きく移動してもいいでしょうし、気になっていたけど行ったことのなかったお店に行ってみるのもよいでしょう。久しぶりに実家に帰ってみるのもいいし、自転車を買ってちょっと遠くまでサイクリングなんていうのもいいでしょうね。
離れた先で新しい刺激が自分に入ってくる
方法は何であれ、気になっている物事から意図的に離れると、離れた先で新しい刺激が自分に入ってきます。新しい刺激は、新しい視点となり、意識していようといまいと、いままでとは別の角度から物事を見直すことになります。また、離れた先では必ず日常とは違う心の状態になるので、それをきっかけにインスピレーションが降りてくることもあるでしょう。
直感力を磨く方法⑧自然に触れる
メッセージは生きとし生けるものから常に送られてくる
この地球上には私たち人間以外に、無数の動物や植物、生きとし生けるものがいます。直接はわからなくても、私たちはそのすべての命との相互作用、相互関係で生きているのです。
そして、私たちが直感力を磨いてキャッチしたい様々なメッセージは、この生きとし生けるすべてのものからも、常に送られています。それは直接的な言葉や目に見えるサインではないかもしれませんが、私たちには常にメッセージが届いているのです。そのメッセージを感度よく捉えることが、直感力を上げる目的なのです。
自然に触れる時間を作る
日常のなかに、少しでもいいから自然に触れる時間を作りましょう。いつもの通り道にある街路樹も、オフィスに置いてある観葉植物も、水槽にいる魚たちも、すべて私たちにたくさんのことを教えてくれる自然です。公園に行けばさらにたくさんの木々があなたを癒してくれるでしょうし、高原に行けばそれはもう大自然そのものが包み込んでくれるでしょう。小さな川も、整備された海岸線も、その向こうに広がる海も、私たちの母なる自然です。
深呼吸をして、心を穏やかにして、メッセージを受け取ろうと意識して暮らしていけば、私たちはいつでもこの自然と調和することができます。
自分で直感力を診断する方法
では、自分に直感力がどのくらい備わっているのか?直感力を診断したい方は、以下の記事をご確認下さい。
最後に
直感力は磨けばどんどん良くなっていきますが、そのための様々な方法そのものも、ぜひそれ自体を楽しんで実践していただければと思います。
それでも最後に1つだけ、これだけは実践してほしいと思うことは、8番目に紹介した自然に触れること。これだけは、多少よく分からなくてもぜひ意識しつづけてくださいね。他ができなくても、これだけ意識しつづけていれば、大切なメッセージは必ず受け取ることができますから。
直感力を磨く方法は…
以上、最後までご覧いただき有難うございます。