寝ながら瞑想の方法①身体を緩める
慌しい日常を過ごしていると、知らずと力んで身体を固めていたりするものです。わたしたちは、身体を固めるのが癖になっていることも多く、横になっても、身体は緊張したままともなりがち。肩こりなどは良い例ですが、他にも自覚しやすい部分としては、無意識ながらに歯を食いしばりながらPC作業等をやっている、という人も少なくありません。
そう、安らぎのポーズをとっても、実はちっとも安らいでいない場合もあるのが現代人の辛いところなのです。
身体のどの部分が緊張しているのか感じる
ぜひ瞑想に入る前には、安らぎのポーズをとりつつ、身体のどの部分が緊張しているか、感じてみてください。そして、意識して緩めようとしてみましょう。全身を床に預けるイメージで緩めてみてください。
横になりながら伸びをしてみたり、足や手を天井に向けて揺らしてみたりするのも、リンパの流れが良くなってリラックス効果が高まるのでお勧めです。
寝ながら瞑想の方法②セルフ・ボイスヒーリング
日頃、あまり身体に意識を向けていない人は、身体を緩めようとしても、どう緩めて良いかわかりにくい場合もあるでしょう。そんなあなたには、自分の声で自分をヒーリングする方法を試してみてください。
セルフ・ボイスヒーリングのやり方
- 安らぎのポーズをとって、両手の平を胸を覆うように当てます。
- そして、「あー」と楽な音程で声を出し、10秒程度伸ばします。
- その自分の声の振動が身体に伝わっていくのを感じます。
- 身体全体に伝わったと感じるまで、それを数回繰り返してゆきます。
自然と身体が緩む効果がある
自分の声は、自分にとって安心感を与えます。響きや振動は骨を伝わって、細胞の中や隙間、内臓の深部にも届いていくので、自然と身体が緩む効果があるのです。
寝ながら瞑想の方法③瞑想のテーマを決める
なんのために瞑想をするのか、テーマを決めて瞑想に入りましょう。今、感じている不安を取り除きたいとか、怒りや迷いをどうにかしたい、とか。将来の展望を見つめたい、自分の本当にやりたいことを見つけたい・・・など。いろんなテーマ設定が可能だと思います。「愛について」とか「幸せについて」といった抽象的な大きく深いテーマでも良いですし、もちろん、「心を落ち着かせるため」という目的だってかまいません。「自分の今の気持ち」を感じながら決めると良いでしょう。
ひたすら感じ入る
自分の気持ちを感じ入って、どうしてそんなふうに感じるのか、ネガティブな気持ちであれば、どうしたらその気持ちを感じなくなるのか等々。ひたすら感じ入ることから始めるとスムーズです。
自然とテーマにすべきことが心に浮かんでくる
上記の瞑想準備を始めて、ストレッチなどをしていくと、自然とテーマにすべきことが心に浮かんでくることがあります。そのときは、その感覚に従って、それを瞑想のテーマにするのがお勧めです。
寝ながら瞑想の方法④自分で自分を誘導していく
上記の瞑想の準備をして身体が緩んできたら、呼吸に意識を向けていきましょう。
寝ながら瞑想の呼吸方法
- まずは今している呼吸をただ静かに観察します。
- 10回程度の呼吸が終わったら、次にさらに深い呼吸へと移っていきます。
- お腹を膨らませる腹式呼吸をまた10回程度行い、そして、再び自然な呼吸へと戻ります。
- それから、瞑想したいテーマについての観想を始めていきます。
自分で自分を言葉で誘導していく
呼吸をしている間も集中力を途切れさせないために、自分で自分を言葉で誘導していくのがお勧めです。
「息を吸うと新鮮な空気が身体の中に入り、身体の隅々まで広がっていきます。そして、吐き出す息と共に身体の中のいらないものが全部出ていきます。」
といった言葉を内なる声でつぶやきながら、イメージの力を使って集中して呼吸をしていくと、スムーズに瞑想へと入りやすくなります。
寝ながら瞑想の方法⑤音源を利用する
とにかく心を落ち着けたい場合にはヒーリングミュージックなどの音源を活用するのもお勧めです。
河のせせらぎや鳥のさえずりなどの自然の音を納めたものが特に有効でしょう。音を聞いているうちに思い出すことがあれば、そこにフォーカスして観想しても良いし、ただひたすら自然の中にいる自分をイメージしても良いでしょう。
誘導瞑想の音源
また、誘導瞑想の音源を活用するのもお勧めです。あるいは、自分自身の成長や意識改革のために瞑想を行う場合、「なりたい自分」についてのアファメーション等を、あらかじめ自分で録音して、それを聞くのも有効でしょう。
最後に
オフタイムを何に使うかは、人生においてとても大切なこと。ほんの10分の瞑想でも、ほんの些細な気づきでも、それを積み重ねた人生と、そうでない人生では、5年も経てばかなりの違いが出てくるでしょう。心の豊かさは人生の豊かさであり、物質的な豊かさにもつながっていくものです。
眠る前や朝のひと時、ぜひ気軽に瞑想を楽しんでみてください。どうしても寝落ちしがちな人は、タイマーをセットして行うのも良いかもしれません。
以上、深層心理セラピストの斎木サヤカがお伝えしました。最後までご覧頂き、有難うございました。