
徳を積むという言葉の意味を調べている方へ。
運を良くしたいのであれば「徳を積みなさい」ということを聞いたことはありませんか?徳を積むとは簡単に言えばよい行いをすることです。よい行いと言っても、何をすればいいの?と思っている方のために、徳を積むとはどんなことで何をすればいいのか?
本記事では、ヒーラー、メンタルケア心理士の坂木理恵が、徳を積むとは何か?その意味と方法を解説します。
徳を積むということの意味
この世は全て、陰陽で成り立っています。「徳」の裏側には「不徳」というものが存在します。
徳を積むというのは陽のエネルギーであり、その行いも他者から尊敬され、感謝されるようなものを指します。不徳とはその逆を表していて、徳を積むことで不徳は相殺されます。
誰かにとっては悪いことかもしれない
「自分がしてほしいと思うことを人にしてあげなさい」という言葉は、成功哲学の中にも出てきますが、徳を積むという行いはそのような単純なものでもないと私は考えています。
例えば、社会生活の中で必ずルールというものが存在します。それは国や地域によって、若干違うかもしれない人間が作ったものです。その領域の中で、ルールに従わない人がいてその領域の中で迷惑をかけたとします。それを見た誰かがルール違反だと言ってその人を厳しく叱った時、周りの人たちが喜んだのであれば、それは徳を積んだということになります。
しかし、ルール違反を指摘され、不愉快な思いをした当事者から見れば、それは不徳を積んだということになるのです。
誰かにとってよい行いでも、誰かにとっては悪いことかもしれないというのが、この世の仕組みです。もしかしたら、私たちはよい行いのつもりでやっていることでも、意識せずに不徳を積んでいることもあるのです。
人のためになること
徳を積むと不徳は相殺されると先に書きましたが、不徳に勝る徳を積むためには、一点だけを見るのではなく、広い視野を持って「人のためになること」を考なければなりません。それには、他者ではなく自分自身が向上するということが大切です。
陰徳と陽徳について
徳を積むということには、陰徳と陽徳があります。
- 陰徳は、簡単に言うと「人知れず」徳を積むことです。誰にも感謝されなくても、褒められたりしなくても、その行いをやり続けることです。
- 陽徳は、よい行いが明るみに出て、みんなから感謝されること。表彰されるなど、多くの人に知れ渡る功績などもそれに当たります。
自己満足や自己顕示欲
どちらも徳を積むことには変わりはありませんが、神という存在が見ているとしたら、陰徳を積んだ人を評価します。なぜなら、無意識であったとしても、陽徳を積む行いは「誰かに感謝されたい、評価されたい」と思っているかもしれないから。自己満足や自己顕示欲が強いと、せっかくよい行いをしても半減してしまうのです。
自分の行いを知る人がいなくても、感謝されなくても、無私無欲で行うことが本当の徳積みではないでしょうか。
★陽徳について詳しくはこちら

徳を積む方法①掃除
家や職場などの掃除は、徳積みになります。自分だけでなく周りの人も気持ちよく過ごせる空間をつくり出すことは、毎日できることかもしれません。掃除は場の浄化にもなりますが、できれば、隅々まで雑巾がけするのがよいと言われています。
成功者と言われる会社の社長には、率先して社内の掃除をしている方がたくさんいます。社員より早く出社して、トイレ掃除までするようです。
これは社員に評価されたいからではなく、みんなに気持ちよく仕事をしてほしいから。それが会社の業績を上げるための一つだと考えているようですね。
また、会社のトイレだけではなく、地域の公衆トイレも素手で掃除しているという方もいたりします。公衆トイレは汚いという概念がありますが、会社が存在する地域の人たちのためにと、何年も続けているそうです。
徳を積む方法②自己研鑽
自分自身を磨く、向上させるということも徳積みになります。例えば、仕事に必要な知識を深める、技術を高めるなど。
誰かの役に立ちたいと思う気持ち
そうすることによって、職場に貢献できる、お客様に喜んでもらえるので、それが徳になるからです。ただ、徳を積むためという意識ではなく、誰かの役に立ちたいと思う気持ちが大切です。
自分自身の向上は、自分のみならず社会貢献にも繋がるのです。多くのことを学びましょう。
徳を積む方法③自分の感情をコントロールする
喜怒哀楽という感情を持っているのが私たち人間です。いろいろな感情を持つことは悪いことではありません。
ただ、その感情を思いのまま周りにぶちまけることをしないということが、徳を積むことに繋がります。感情に振り回されてはいけません。周りの状況を判断して、自分の気持ちをコントロールすることは徳を積むための修行だと思いましょう。
人を許すということも大切
また、人を許すということも大切なことです。嫌なことを言われても、それを聞き流す寛大な心を持つように心がけましょう。
徳を積む方法④前向きに生きる
人生は山あり谷あり。いろいろな経験をしなければなりませんが、物事をどのように捉えるかで人生は変わってきます。
壁にぶち当たった時、諦めてしまうのではなく、どうしたらよい方向に進んでいけるかを自分自身で考えること。誰かのせいにしたり、悪口を言ったりしない。それだけでも徳を積むことになります。
どれだけ周りの人を幸せにできたか
徳を積むということは、どれだけ周りの人を幸せにできたかということでもあります。他者を幸せにするためには、自分自身が前向きに生き、幸せになることから始めなければなりません。
徳を積む方法⑤礼を尽くす
礼を尽くすという言葉がありますが、これは儀礼的な挨拶だけを言うのではありません。相手に対して、敬意や感謝の気持ちをどれくらい持っているかということです。
親しい間柄であったとしても
もちろん、社会生活において、誰にでも礼儀正しく挨拶することは大切なことです。ただ、家族や親友など親しい間柄であったとしても、礼を尽くしていますか?
身近な人であるほど礼を尽くす、これが徳を積むことになります。
徳を積む方法⑥誰にでも平等に接する
どんな人であっても平等に接することは、徳を積むことになります。
例えば、あの人は前科があるからとか、家族に変わり者がいるからなど偏見を持つことはよくありません。噂話で誰かを評価することもいけません。
誰に対しても良いところだけを見る
人はみな、それぞれ自分の事情で生きています。誰に対しても良いところだけを見るように心がけ、同じ態度で平等に接するようにしましょう。
徳を積む方法⑦悪口は言わない
良い噂より悪い噂の方がすぐに広がるものですが、悪口というのはマイナスのエネルギーを持っています。言った方も聞いた方もネガティブな感情になってしまいます。悪口ばかり言っている人が、高く評価されることもないはずです。
悪口を言ってしまうと、他にどんなに良いことをしていてもプラスマイナス0になってしまいます。徳を積むためには、悪口を絶対に言わないことです。

徳を積む方法⑧我を通さない
物事を正しい、正しくないだけで判断しないことです。絶対に自分が正しいと思ってしまうと、強引に自分の意見を通そうとしてしまいます。
あるいは、相手のためにも良かれと思って、我を通してしまうこともありますが、それも勝手な思い込みかもしれません。
相手の意見を聞いて相手を理解することが必要
自分の意見を持つことは大切です。ただ、相手の意見を聞いて相手を理解することが必要です。
我の強い人は徳を積んでいないということではありませんが、強引にならないように気を付けましょう。
徳を積む方法⑨見返りを求めない
誰かを助けてあげたり、親切にしてあげた時は見返りを求めないこと。それも徳積みの一つです。
見返りというのは、お金など物質的なものを要求するということだけではありません。例えば、ありがとうくらい言えばいいのにと思ってしまうことも、見返りを求めていることになります。
相手のためになったならそれでいい
何をしてあげたとしても、「相手のためになったならそれでいい」と思えるようになりましょう。自然にそう思えるようになれば、それが徳を積むことになります。
徳を積む方法⑩きれいな言葉を使う
言葉は「言霊」と表現されるように、話す人の心を乗せて発せられるものです。言葉遣いひとつで、その人の品格、あり方がわかるのです。
徳を積みたいと思っているのであれば、丁寧できれいな言葉を使うようにしましょう。できれば、流行り言葉も使わない方がいいと思います。
空気が澄み渡ってくる
綺麗な言葉を選んで使う、それだけで周りの空気が澄み渡ってくるのがわかるはずです。
日本語には美しい言葉がたくさんあります。乱暴で汚い言葉は人の心も濁らせてしまうということも忘れないでください。

徳を積んでいるようで業を重ねる行動①自己犠牲
人のために良いことをする、それが徳を積むことだと思っている方もいるかもしれませんが、そこに自己犠牲があるとしたら徳を積んでいるように見えても実は業を重ねる行為かもしれません。
ある意味傲慢
なぜなら、自分を犠牲にするということは自分を傷つけ、貶めていることになるからです。たとえ自分が不幸になったとしても、誰かを幸せにしたいというのはある意味傲慢であり、それだけで業を重ねていることになります。
自分自身が幸せになること
まずは、自分自身に対する徳ということを考えてみましょう。自分を愛し労わり、自分自身が幸せになることです。その上で、人を大切にして人のためになることをするというのが本当の徳積みです。
徳を積んでいるようで業を重ねる行動②打算
いくら徳を積むような行いをしていても、心のどこかで打算的な考えがあったら、その裏側で業を重ねていることになります。
こんなに社会貢献をしているのだから、自分にも少しくらいいいことがあるかもしれないという思いがあれば、それは我欲でしかありません。
徳を積むということは計算式で表すことはできません
欲を持つことは悪いことではありませんが、徳を積むということは計算式で表すことはできません。欲心からくる打算は、場合によっては業になってしまうということです。
徳積みをしたいと思うのであれば、自分の心のあり方をしっかり見つめ直してみること。そして、我欲を捨てることから始めなければなりません。
徳を積んでいるようで業を重ねる行動③偽善
良い行いにも正と負があり、表向きだけの良い行いは負になってしまうことがあります。悪気はないにしても、偽善行為は業を重ねることになりかねません。そこには、やはり人から良く思われたいという我欲があるからです。
究極は「宇宙の愛」
本当の徳積みは、自他の区別がなく「誰かのために」という思いも存在しないのです。究極は、「宇宙の愛」に基づいた誠実な気持ちで、自分ができることを誠心誠意行うだけなのかもしれません。
最後に

徳を積むということは、簡単なようで難しいことかもしれません。究極は自分自身の心のあり方でしかないと私は思います。
無私無欲になるためには、たくさんの学びと経験が必要かもしれません。人の役に立ちたい、社会貢献したいという思い。それが褒められたいという思いからの行為であったとしても徳積みにはなっていますが、できれば人として、もっと高みを目指す生き方をしたいですね。
以上、ヒーラー、メンタルケア心理士の坂木理恵がお伝えしました。最後までご覧頂き、有難うございました。
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