愛する人と死別してしまった方へ。
愛する人ともうこの世では二度と会えなくなった…死別は身を引き裂かれるように辛く悲しいものです。
スピリチュアルでは、肉体はなくなってしまっても魂は永遠に存在するとされていますが、この世での別れは何を意味するのでしょうか。
本記事では、ヒーラー、メンタルケア心理士の坂木理恵が、愛する人との死別のスピリチュアルな意味をお伝えします。
人の死は人生最大の学び
人はいつか必ず死にます。これは、絶対避けることができない宿命なのです。
スピリチュアルや宗教などでも人の死をどう捉えるか、その苦しみや悲しみをどのように和らげればいいのかというということがずっと問われ続けてきました。
死後の世界に関しては様々な意見がありますが、本当のところは自分が死んでみないとわかりません。ただ、人の死をどう受け入れていくかということは、私たちがこの世で生きるための最大の学びではないかと思います。
肉体がなくなっただけ
スピリチュアルでは輪廻転生という考え方があり、肉体は滅びても魂は永遠だとされているので、愛する人が亡くなったのも肉体がなくなっただけだということ。
この世では、愛する人の姿が目に見えないだけで、魂は存在しているのです。
人が亡くなるということのスピリチュアルな意味
私たちがこの世に生まれてくる目的は、魂を向上させることです。そのために、いろいろなことを経験し学びを得るのです。
いつ死ぬかは自分で決めてきます
それが決まらないと、この世に生まれてくることはないのです。
この世で学び終えた魂が故郷に帰って行った
愛する人が亡くなるということは、とても悲しく辛いことです。しかし、その方が「無」になったわけではなく、この世で学び終えた魂が故郷に帰って行ったのだと考えれば、少しは気持ちも安らぐのではないでしょうか。
そしてこの経験は、この世で生きている私たちが乗り越えなければならない試練なのかもしれません。
愛する人の魂が望むこと
愛する人が亡くなった時、その悲しみや喪失感からなかなか抜け出せないものです。もっと優しくしてあげればよかったなど、後悔することもあるかもしれません。
ただ、亡くなった方にしてみれば、肉体を持たない存在になったわけですから、痛みや苦しみはありません。物質的な悩みや不安もなくなり、全てから解放されて自由になれたと考えることができます。
その観点から考えると、亡くなった方はあなたがずっと悲しみに暮れながら日々を過ごすことを望んでいるでしょうか。きっと、あなたのことが心配で、悲しく思っているかもしれません。
「人の死」ということについて少し考えてみましょう
愛する人を亡くしたことで、「人の死」ということについて少し考えてみましょう。今、こうして生きている私たちも、いつかは死を迎えます。そして、それがいつのことなのかもわかりませんが、自分自身も魂の故郷に帰る時は必ず来るということです。
自分自身がこれからどう生きるか
気持ちが少し落ち着いてからでも構わないのですが、自分自身がこれからどう生きるかということをゆっくり考えましょう。
亡くなった方に「もっと、こうしてあげたかった」という思いは、これから誰かにしてあげることもできるはず。それがあなた自身の魂を向上させることにもなるのです。
愛する人の魂はいつも見守ってくれている
亡くなった方の魂は、四十九日までこの世に留まっていると考えられています。その後、光の道を通って魂の故郷へ帰っていきます。
あまりにも長い間亡くなった方の死を悲しんでいると、その光の道が閉ざされてしまい、帰ることができなくなった魂は浮遊霊になってしまうという話もあります。
愛する人が亡くなってしまったということを、なかなか受け入れることはできないかもしれませんが、魂の故郷へ帰ることができるようにしてあげましょう。
肉体を持たない魂は自由に動き回れます
愛する人が魂の故郷へ帰ったからといって、永久に戻ってこないというわけではありません。肉体を持たない魂は自由に動き回れます。
あなたが思い出した時は、一瞬でそばに来てくれます。また、あなたのことが心配になったら、様子を見に来てくれます。あなたが笑って幸せに暮らしているのを見ると安心するのです。
愛する人の魂に寄り添って生きる
肉体を持たない魂はあなたのそばに自由来ることはできますが、この世で肉体を持っている私たちにはそれができません。
また、現実の生活をするためには、頭で考える…つまり顕在意識で考えることが必要です。顕在意識が活発な時は、愛する人の魂がそばにいても気づかないでいるだけです。
瞑想などを行っている方はわかると思いますが、心を無にして何も考えずにいる時、目に見えない存在たちと繋がることができます。これは顕在意識があまり働いていないからできることです。
頭を空っぽにして心静かに待ってみましょう
亡くなった方の思いを感じ取りたいと思った時は、頭を空っぽにして心静かに待ってみましょう。そして、愛する人の姿を思い浮かべながら、語りかけてみましょう。
この世に存在していた頃と同じように会話することは不可能ですが、あなたの心の中にその思いを伝えてくるはずです。
亡くなった方からのメッセージ
亡くなった方の思いをどのように受け取るかは、人それぞれです。言葉として思い浮かんでくる人もいれば、イメージが広がるという人もいます。どんな形であっても、それは亡くなった方からのメッセージであることには変わりありません。
死別の悲しみを癒す
愛する人が亡くなったことをいつまでも悲しんでいてはいけないと、理屈ではわかっていても、なかなかそれを乗り越えることができないという方もいるかもしれません。
心の中でいろいろな思いが渦巻いている間、自分が思っている以上にダメージを受けているものです。喪失感が日常生活を狂わせているので、心身ともにかなり疲れ切っています。
自分自身を癒してあげてください
例えば、日帰りでもいいから旅行に出かけたりするのもいいかもしれません。自然の中で過ごしてみるのもいいでしょう。
旅行だなんて、まだそんな気分にはなれないという方もいるかもしれません。しかし、身も心も疲れている状態の時は考え方もマイナスになり、何でも悲観的に考えてしまうので、日常を離れて気分転換をすることが必要です。
私たちの意識は、常に目に見えない世界と繋がっています。自分自身を大切にするということは、愛する人の魂を大切に思うことと同じなのです。
最後に
愛する人が亡くなった時、言葉で語ることもできないくらいショックは大きいと思います。自分も死んでしまいたいと思うこともあるでしょう。
ただ、それでも私たちは自分の命が尽きるまで、生き続けなければなりません。悲しみを乗り越えて、いかに自分の人生を生きていくか…それもこの世の学びなのですね。
以上、ヒーラー、メンタルケア心理士の坂木理恵がお伝えしました。最後までご覧頂き、有難うございました。