共感能力が強いエンパス体質かどうか診断したい方へ。
共感能力が並外れて強いタイプの人を「エンパス体質」と呼びます。共感する力が強い人は、一般の人々よりもたくさんの外的な影響を受けてしまいます。他者の気持ちに共感できるという優しさがある反面、受け取らなくてもよい様々な情報に過敏に反応してしまうため、生きづらさを抱えてしまうケースも多いのです。
繊細でまわりの人たちよりも感受性が強い気がするけれども、自分もエンパス体質なのかどうかはっきりしない方もいらっしゃるかもしれません。自分の生きづらさの原因が何なのかわからず、長い期間もやもやした気持ちでいる方もいらっしゃることでしょう。
まずはエンパスとは
エンパスとは共感能力のこと。エンパス体質の人のことはエンパシーと呼びます。
人の心理状態だけではなく、身体の状態を察知したり、動物や植物、鉱物の「思い」を感じ取ったり、場所や土地のエネルギーを理解したり。エンパシーによって、共感する対象や範囲は人それぞれのようです。
エンパスは特殊な能力だと思っている人も多いかもしれません。ですが、一説によると、日本人の5人に1人はエンパシーなのだとも言われています。
エンパスの共感能力とは、言わば言語を介さないコミュニケーション。「侘び寂び」といった感性を大切にする日本においては、育ちやすい能力のひとつなのかもしれませんね。
エンパスは特殊な体質?
エンパスは「体質」だと考えられる傾向にありますが、スピリチュアルな観点から言うと、体質というより、「状態」という表現の方が近いかもしれません。共感能力は、誰もが持っているもの。それが、深いか浅いか、広いか狭いの違いなのです。
エンパシーは、他者や外界との境界線があいまいで、それがエンパス体質の人の弱点であるかのように言われがちですが、それはある意味、いつでも自分以外のものに心や身体が開かれている、ということでもあります。
何に対して開いているか、どこまで開いているか、それがエンパスの能力のタイプと度合いを決めています。いつも開いている状態にあるのがエンパシーだと言えるでしょう。
エンパシーとエンパシーではない人の違い
多くのチャクラを開くレッスンがあることからもわかるように、通常、わたしたちは、チャクラを閉じていることが多いもの。あらゆる感性、五感、体感覚や感情も、多かれ少なかれ、感じ過ぎないように塞ぎがちなのが普通です。
エンパシーでない人は、トラウマゆえに、反射的に閉じることが習慣になっているので、自分には感じる能力がない、と思い込んでいるケースもありますし、単純に開き方を忘れているだけの場合もあります。
逆に言うと、エンパスの人は、開くことが習慣になっているので、自分はそういう体質なんだ、と思い込んでしまっているのだとも言えます。
エンパス診断8つのチェック項目
ここまでは、エンパスについてご説明してきましたが、ここからは、自分がエンパス体質なのかどうかチェックしていきましょう。
ご自身の特徴を把握することによって、どう対処すればよいかを考えることもできます。ぜひ共感能力の高い方のお役に立てていただければと思います。
また、チェックだけではなく、後半にエンパス体質の方への改善対策もご紹介しています。
エンパス診断①他人の思っていることがわかる
エンパスの大きな特徴の一つとして、他人の感情や感覚が瞬時にわかってしまうということがあります。読み取ろうとしてわかるというよりも、自然に相手の心の動きが入ってくるという感覚です。
誰しも相手のしぐさや表情、声の調子などから情報を読み取って、気持ちを推し量るということはあります。しかし、エンパス体質の人は敏感に心の動きを察知してしまいます。
内に秘めた怒りや嫉妬に気づく
相手の言葉と内心が違うことに気がついていたたまれない気分になる、内に秘めた怒りや嫉妬のような気持ちに気づいて疲弊してしまうこともあるでしょう。
エンパス診断②他人の身体的な痛みがわかる
エンパスが感じとっているのは感情的なことばかりではありません。相手の身体的な痛みや不調に同調することもあります。
学校や仕事場で嫌な雰囲気になった時に、胃が痛くなったり胸が苦しくなったりすることがあります。個人的な感覚だと思っているかもしれませんが、もし過敏に反応するなら、まわりの人の体の反応に同調している可能性があります。
赤ん坊の気持ちが分かることも
まだ言葉を話すことのできない赤ん坊が泣いたりぐずったりしている時、なんとなくその子の体に起こっていることがわかるかもしれません。ミルクが欲しいのか、おむつが気持ち悪いのか、直感的にわかることもあるでしょう。
エンパス診断③誰と一緒にいるかで気分が変わる
エンパス体質の人は一般的な人と比べて、精神的な境界が薄いようです。科学的な研究でも、共感性の高い人ほど他者の感情や体調に同調しやすいというデータがあります。
一緒にいる人が変わると気分ががらりと変わる人は、エンパスである可能性があります。一緒にいる人の気分にたやすく同調してしまうために、このような現象が起こるのです。
ミラーニューロンという神経細胞
脳には鏡のように相手をまねするミラーニューロンという神経細胞があります。このシステムが過剰に働くことによって、人の体験が自分の体験のように感じられます。
エンパス診断④自分の思っていることが言えない
精神的な境界が薄いエンパスの人は、自他の区別をつけることが苦手です。自分の感じているものが自分自身の内側から湧いた感情なのか、他者に共感して起こった感情なのかわからないことがあります。
同情しやすいので思ったことを口にできない
またエンパスの人は相手に同情しやすいので、「こんなことを言ったら傷つけてしまうのではないか」と考え、思ったことを口にできないケースもあります。知らず知らずのうちに相手を甘やかしてしまうところがあるかもしれません。
言いたいことを飲み込んで相手のエネルギーに振り回され、疲れ切ってしまうのです。
エンパス診断⑤人と話していると自分の考えがわからなくなる
共感能力が高いことによって、相手の考えが手に取るように入ってくることがあります。まるで自分のことのように考えが湧いてくるので、相手からの影響だと気がつきにくいかもしれません。
このように無意識に相手に同調しているうちに、他人を優先させすぎて自分の考えがわからなくなってしまうことがあります。知らないうちに他人軸で生きてしまい、周囲の人に気を遣いすぎたり、自信を失ったりしがちです。
心身が警告を出すことも
自分の本音がわからず、周囲に振り回されてばかりいると、心身が警告を出すことがあります。原因不明の不調は、自分軸を失っていることにあるかもしれません。
エンパス診断⑥人と会った後は非常に疲れる
エンパスの人は他人の心の痛みや体調を読み取る能力にたけているので、人の相談にのることが自然に多くなります。
けれども自他の境界がはっきりしない状態でむやみに相談を受けると、相手のネガティブなエネルギーをまともに吸収してしまいます。エンパスは相手の問題を自分のこととして感じてしまうので、相談した相手は元気になるけれども、自分はぐったりするという経験があるはずです。
抑圧した自分の感情が暴走することも
相手に同情しすぎて自分をおろそかにしていると、抑圧した自分の感情が暴走することがあります。体調を崩しがちになったり、無気力になったりすることもあるでしょう。
エンパス診断⑦映画やドラマに過剰に感情移入する
これまで見てきたように、エンパスの人は他人の感情や考えを自分のことのように体感します。そのため、映画やドラマなど、フィクションかノンフィクションかに限らず、心を動かされやすい傾向があります。
芸術作品や音楽、本などに触れて感動するのは、感受性が豊かな証拠であり素晴らしいことです。しかし、必要以上に反応してしまうことによって、刺激を受けすぎて苦しくなってしまうことがあります。
心にダメージを受けることも
物語世界の悲しみや怒り、憎しみといったネガティブな影響を受けすぎて、心にダメージを受けることがあります。特にバイオレンス映画や残虐なシーンのある作品は、極力避けるようにした方がよいでしょう。
エンパス診断⑧様々なことに敏感
エンパスの人は、同時にHSP(ハイパーセンシティブ・パーソン)であることが多いです。高過敏気質といって、周囲の様々な刺激に対して敏感なタイプのことです。
まぶしい光、まわりの騒音、強いにおいや特定の味・肌ざわりなどに対して、敏感に反応することがあります。環境の変化にも弱く、まわりの小さな変化にもすぐに気づくところがあるかもしれません。
一人でいられるような場所に逃げたくなる
自分のキャパシティを越えて忙しすぎるとすぐに体調を崩し、一人でいられるような場所に逃げたくなる傾向があります。人によっては電磁波やエネルギー的な変化を感じ取る能力が強く、霊感が鋭くなることもあるでしょう。
エンパス体質を改善するには
ここからは、エンパス体質の可能性がある方のために、エンパス体質の方の改善対策について考えていきたいと思います。
感性や感覚を塞ぐ
まずは応急処置として、エンパシーゆえの苦悩を軽減して、エンパシーではない人と同じように過ごすために「感性や感覚を塞ぐ」という方法が考えられます。
感性や感覚を塞ぐのは、応急処置としては有効かもしれません。ですが、感性や感覚を塞げば、ネガティブなものから心身を守ることはできるようになりますが、同時に、「良きもの」からも身を守ることにもなります。
痛みや苦しみ、怒りや妬みなどを感じなくて済む代わりに、喜びや楽しさを分かち合うことも難しくなります。心を麻痺させてしまうことになるので、人生の彩りは淡いものとなってしまうでしょう。
そうして、幸せと縁遠くなってしまえば、知らず知らずに今度は自分がネガティブなエネルギーを発する人になってしまうことにも・・・。また、自分の感情すらも、感じにくくなってしまったりします。塞ぐことの代償は思いの他大きいものなのです。
感性や感覚を塞がずに改善するには
「敵」を知ることです。自分は何に悪影響を受けているのか、ただ闇雲に怖がったり避けたりするばかりではなく、その共感しがちな対象を見極めましょう。
どんな感情に共感しやすいでしょうか?悲しみ、寂しさ、孤独感、妬み、憎しみ、怒り、さげすみ、落胆、絶望、後悔・・・。自分がどんな感情に左右されやすいか、自分で自分を観察しましょう。
身体に不調が出てしまう場合は、どの臓器が反応しているか、どの部位が痛みや不快感を訴えているか、感じてみてください。感じてゆくことで、なんらかの自分の共感の癖やパターンが見えてくるはずです。
エンパスと憑依体質は同質のもの
エンパスと憑依体質は、異なるものだと解説されている場合もありますが、大枠では同質のものだと言えます。
怨霊は、亡くなった人の恨みの想念が凝縮されたものであり、そうしたものに憑かれやすいのが憑依体質。ですが、当然ながら、生きている人にも恨みの想念を心に携えている人はいるし、その心の状態は即座にオーラに反映されます。


エンパスと憑依体質は、どちらの想念に影響されやすいかどうかの違いなんです。
ですから、その共感している対象が、肉体を持たないものなのか、今そこに存在している人なのかを観察してみることはとても有意義です。

「敵」を見極めたら
どんな感情に影響を受けやすいか、身体のどの部位が反応しているか、なくなっている人の想念か、生きている人の想念か。なんとなくでもわかってきたなら、改善することが可能となってきます。
まず、大切なのは、その「敵」がどんなものであれ、それは、共鳴するからこそ、自分のことのように感じるという事実を受け入れることです。
「敵」が妬みの感情の場合
たとえば、あなたが共感しやすいのが妬みの感情だったとするなら、あなたの中に「妬み」の記憶があるということ。あなたの中に妬みの種がなければ、共鳴することはありません。
影響を受けなくなるためには、とことん自分の心に潜む妬みと向き合うこと。感じ尽くすことが最強の改善方法となります。
自分の感情を解放してあげると、他者の感情に振り回されることがなくなり、もちろん、ネガティブな影響は受けることはなくなります。「あの人怒ってるんだな」とさらりと聞き流すことができるようになるでしょう。
エンパス体質の改善は心が最強のプロテクション
護符や結界なども効果はありますが、何より最強のプロテクションはやはり自分の心なんです。
ですが、瞑想や心理分析などに慣れていない人は、自分の無意識の感情が捉えづらい場合もあるでしょう。そんなときは、とにかく自分の心をご機嫌に保つ工夫をするのがお勧めです。
心がいつも幸せな気持ちで満ちていたなら、亡くなった人の霊であれ、生きている人の想念であれ、悪影響をこうむることはありません。
ちなみに、同情心もネガティブな想念と共鳴する感情なので、うかつに同情心を抱かないようにすることも大切なポイントです。同情は相手を「弱き者」と見る姿勢であることを覚えておくと良いでしょう。
エンパス体質を改善するための具体的な対策
ここまでは、エンパス体質を改善するための考え方をご説明してきました。ここからは、具体的な対策を考えていきます。
①自分の課題と他人の課題を混同しない
エンパス体質の人は、自分と他人の境界がひじょうに薄いのが特徴です。まわりの人の感情がわかってしまうので、振り回されることが多いのです。
この対策として、自分と他人の課題を混同しないようにする必要があります。苦しんでいる人がいると放っておけないエンパスの人は、人の課題にまで首を突っ込んでしまうことがあります。
自他の区別をしっかりとつけることは自分を守るためでもあり、相手のためでもあります。相手のために尽くしすぎるのは、あなたが相手の学びのチャンスを奪うことになりかねないからです。
②痛みや苦しみに共感しすぎない
エンパスの人は困っている人を見ると、自分のエネルギーを分け与えたいという気持ちになります。しかし、過剰にエネルギーを与えていると自分が弱ってしまいます。
世の中にはエネルギーヴァンパイヤと呼ばれる人がいて、意識的、あるいは無意識に善良な人のエネルギーを奪っています。エネルギーヴァンパイヤは特別な人というわけではなく、パワハラをする上司であったり、依存的な身内や友人であったりと、身近に存在しています。

過剰に他人の痛みや苦しみに共感しそうになったら、理性を働かせましょう。相手にとってクリアすべき課題であるかもしれないのだから、相手が自分自身の力で乗り越えられると信じることも必要です。
③他者との境界をイメージする
イメージの力を借りることも、エンパスの方の対策として有効です。自他の境界をどう作ればいいかわからない方もいらっしゃるでしょうが、実際に結界を張るイメージをするのがおすすめです。
たかが想像と思われるかもしれませんが、人間の脳が作り出すイメージの力は予想以上に影響を与えるものなのです。美しい光や心地のよいエネルギーが注ぐところをイメージしましょう。その光やエネルギーが自分を包み、繭のように守ってくれています。
好きな色の光をイメージしてもいいですし、愛のエネルギーで満たすのもよいでしょう。自分の気に入ったイメージで自分を保護しましょう。
④自分の中に軸をつくる
エンパスはまわりの人を優先させてしまうため、自分を見失ってしまうことがあります。周囲に気を遣いすぎて疲れてしまったり、本音がわからなくなったりすることもあるでしょう。
エンパスの人は意識して自分軸をつくっていく必要があります。自分の中に湧き起こってくる些細な違和感を見逃さないようにしてください。その感覚が他人軸に振り回されていることを教えてくれています。
最初はわかりにくいと感じるかもしれませんが、日々の習慣にしていくことで徐々に自分軸がはっきりしてきます。
⑤瞑想でストレスホルモンを減らす
エンパスの方の有効な対策の一つに、瞑想が挙げられます。外部からの刺激に振り回されてしまいがちな人にとって、瞑想は疲れた脳を落ち着かせてくれる効果があります。

瞑想は科学的に様々なよい効果が証明されています。特に副交感神経を活性化するので、リラックス作用が高く、免疫力を高めることでも知られています。ストレスホルモンの軽減にも役立つようです。
瞑想にも様々なものがあり、最近はやっているマインドフルネス瞑想もよいですし、イメージの力を借りる誘導瞑想も効果的です。ご自身に会った方法を探ってみましょう。

⑥肯定的な断言をしよう
肯定的な言葉で断言することを、アファメーションと言います。アファメーションも自分軸をはっきりさせるのに有効な手段の一つです。

昔から「言霊(ことだま)」と言われるように、言葉には魂がこもっておりパワーがあると言われています。アファメーションは「私は○○です」「私は○○します」のように、主語をつけた肯定的な文を唱えるようにします。

「私はポジティブなエネルギーの影響だけを受け取ります」といった言葉を、心の中で唱える習慣をつけましょう。弱かった自分の心が強められてくるのを感じるはずです。
⑦ポジティブなエネルギーで自分を満たす
エンパスの人の特徴として、ネガティブなエネルギーだけでなくポジティブなエネルギーに対しても反応がよいことが挙げられます。この長所を活かしてよいエネルギーの場所へ行き、パワーをチャージするのがおすすめです。
自然の美しいところへ出かけ、定期的にリフレッシュするようにしましょう。山や森林のほか、海・川・滝・湧き水といった水辺に行くと深い癒しが得られます。ご自身の元気になれる場所であれば、岩場や砂漠のようなところもよいでしょう。
パワースポット巡りもおすすめですが、逆に集まってくる人の気や欲望に反応してしまう人もいるので、気をつけてください。
⑧自己浄化をする
エンパスの方が自分を保つための対策として、自己浄化も効果的です。部屋の掃除をして気の滞りを解消したり、浄化力の高いアイテムを取り入れたりするのがおすすめです。
古くから塩は浄化作用が高いとされていて、盛り塩としても使われてきました。身を清めるために塩をお風呂に入れて使うとすっきりします。また、日本酒を入れたお風呂も浄化には有効です。
浄化作用の高いハーブには、ホワイトセージがあります。ドライセージを焚くのもいいですが、煙が気になる人はミストタイプのセージスプレーを使うとよいでしょう。アロマテラピーやフラワーエッセンスといったアイテムを生活に取り入れる方法もあります。
エンパス体質の方が恋愛で注意すべきこと
ここからは、エンパス体質の方がその体質に振り回されやすい、恋愛において考えていきたいと思います。
エンパス体質の方は共感能力がとても強く、繊細であり、人の役に立ちたいと考える傾向があります。ある研究によると全体の5人に1人が生まれつき非常に敏感で、共感能力が高い気質を持っているそうです。共感能力が高いため、周囲からの影響を受けすぎて問題を抱えることもあります。
エンパス体質の方々は、恋愛において特有の問題を抱えることがあります。恋愛をすると人は誰でも感覚が敏感になり、些細なことで感動したり傷ついたりします。
共感能力が高いエンパスの方が、恋愛をする際に注意したいことをご紹介していきます。エンパスの傾向や特性を知っておくことで、ただ振り回されてきた恋愛関係を改善するきっかけになるかもしれません。ぜひ参考にしてみてくださいね。
①相手の影響を受けやすい
エンパスの方は自他の境界線が薄く、共感性が高いので、相手の影響をダイレクトに受けてしまいます。特に恋愛関係では相手と強力につながり、まるごと受け入れようとしてしまう傾向があります。
エンパスの方は自然と相手の望んでいることがわかってしまうので、相手を喜ばせるために相手の望むようにふるまおうとします。そうすることが愛だと思い、自分の感情には無頓着になってしまうのです。
恋愛関係ではどちらか一方が与えるのでなく、共に支え合う関係が望ましいでしょう。影響を受けすぎて自分を見失わないように気を付けたいものです。
②共依存になりやすい
恋愛をして相手から影響を受けるのは誰にでもあることです。ただし、どちらか一方が相手に依存しすぎてしまう関係は好ましくありません。
エンパスの方は恋愛をすると共依存的な関係になってしまうことがあります。エンパスの方は自分の能力やエネルギーを相手に与えることに喜びを感じることが多く、つい相手を依存させてしまうのです。相手の欲しいものがわかるので、ダイレクトに与えてしまいます。
自分のエネルギーを削ってまで相手に与えすぎていないか、振り返ってみましょう。必要以上に疲れを感じていたら注意が必要です。
③エネルギーを奪われやすい
自他の境界線が薄く、同情心の強いエンパスの方は、知らず知らずのうちに人にエネルギーを与えてしまっています。エネルギーを無意識に与える人がいる一方で、世の中にはエネルギーを奪っている人もいます。
他者からエネルギーを奪う人のことを「エネルギーヴァンパイア」と言ったりします。意識的に奪うようなタイプのエネルギーヴァンパイアは邪気がありますが、無自覚にエネルギーを奪っている人もいるので気をつけなければなりません。
恋愛関係ではお人よしの人、母性の強い人がエネルギーヴァンパイアのターゲットです。エンパスの方の受容的な態度は、恋愛でもエネルギーを奪うタイプの人を引き寄せてしまいます。
④自己犠牲的になりやすい
エンパスの方は相手に共感しやすく、同情的な気持ちを抱きがちです。相手の痛みや苦しみを敏感にキャッチして、自分を与えることで自己価値を見出すようなところがあります。
相手に奉仕したい、役に立ちたいという思いはよい資質ではありますが、度を超すと不健全な自己犠牲になってしまいます。共感力のない自己愛の強いタイプの人と、自分を与えるエンパスの人は、鍵と鍵穴のようにお互い惹きつけ合うことがあります。エンパスには、一方的な献身を求めるナルシストが自分を持っている強い人のように見えるのです。
自己犠牲をして与えることが必ずしも相手のためになっているとは限りません。相手を甘やかし、自分が疲弊しているのでは健全な関係とは言えないのです。
⑤判断力の低下
エンパスの方は不健全な恋愛関係によって消耗することがありますが、これは自分の状況を客観的に見ることができなくなっているためです。恋人同士のような親密な関係では、相手の感覚を自分の感覚として認識し、混乱をすることがあります。
お互いに癒着した関係では、自分と相手のエネルギーの判別ができず、エンパスの方のエネルギーが枯渇するといったことが起こります。健全な境界線を引き、しっかりとした判断力を持つことを心がけたいものです。
エンパス体質の人が心地よい関係性を築くためには、自分にどんな特性があるかを内観する必要があります。
エンパス体質の方の恋愛での対策
ここからは、エンパス体質の方が、恋愛を上手くやっていくための対策をご紹介致します。
①エネルギーコードについて知ろう
誰かと依存的な関係にある時、悪影響を受けている時、能力のある人が霊視をするとエネルギーフィールド同士が紐のようなものでつながっているように見えるそうです。不適切な癒着を示すこの紐状のもののことを「エネルギーコード」と呼んだりします。
エンパスは親密な関係にある恋人とエネルギーコードでつながっていることがあります。相手にエネルギーを奪われているのに、この結びつきを「愛の結びつき」と錯覚しているケースも多いのです。
恋愛関係の場合、肉体的に結びつくことでより強力にエネルギーコードが結びついてしまいます。不適切なコードがあると気がついたら、絶つ勇気も必要かもしれません。
②適切な境界を作ろう
どうすれば適切に自他の境界を作ることができるのでしょうか。エンパスの方は相手に共感しすぎています。言い換えると、相手の問題に深く入り込みすぎているのです。
まずは相手が自力で解決できることを信頼しましょう。相手の問題はその人の学びでもあるのです。一緒になって感情を乱すのではなく、相手を信じて見守ることも大切です。
また、自分の境界線をイメージし、視覚化するのも効果的な方法です。自分の体の周囲を守り、保護するような光の球体をイメージしましょう。自分の好きな色の美しい光が、あなたのエネルギーフィールドを満たす様子をありありと視覚化してみてください。
③自分を浄化し、エネルギーチャージしよう
不適切な関係に気がつき、エネルギーが枯渇してきたと感じたら、自己浄化とエネルギーチャージを意識しましょう。エンパスの方はいい環境に身を置くことで、ポジティブな気持ちや元気がみなぎってきます。
海や山など自然に触れることは大切です。緑の多い公園を歩いたり、花や草木を育てたりするのも効果的です。人によっては神社や仏閣を訪れて神聖なエネルギーを感じることで、力がみなぎることでしょう。
植物のエネルギーが感じられるフラワーエッセンスやアロマテラピーなども、共感能力の強い人にはおすすめのアイテムです。ご自身に合った方法でグラウンディングをして、エネルギーを回復させましょう。

エンパス体質の方の恋愛対策まとめ
エンパスの方が恋愛で気を付けたいことをご紹介してきました。
恋愛をしている時は誰でも夢中になってしまうので、自分のことを冷静に見るのは難しいかもしれません。けれども自他の境界線を意識し、不必要なエネルギーコードがないか見直してみなければ、恋愛において同じようなカルマ的パターンを繰り返すことになりかねません。なぜかいつも疲れが取れない、体調を崩しやすいという方は、相手との関係を見つめ直すサインです。
相手が自分の問題を自分で解決できると信頼し、適切な距離をとることができれば、依存的なパターンは改善されていきます。自分のエネルギーを守り、ケアしていく方法を身につけて、よい恋愛関係を築いていけるようになりたいですね。
最後に
エンパス診断テストのチェック項目に多く当てはまる方は、エンパスである可能性が高いと言えるでしょう。エンパスは共感する力が非常に強いだけでなく、繊細な感受性を持っています。自分の特性を活かして、霊的に成長したいと望まれる方が多い印象です。
エンパスである人の中には、ご自身がエンパスであることに気づいていない方もいます。生きづらさを抱えたエンパスの方が一人でも多く自覚をし、自分自身を大切に生きていってほしいと願っています。
ご紹介した項目はあくまでも簡易的な診断です。もしも、より詳しくエンパスの診断をしてみたいと思われた方は、専門のサイトや書籍などで確認することをおすすめします。
エンパス体質やエンパシーについて、第一人者とされているのがローズ女史です。彼女が書いた『エンパシー 共感力のスイッチをオン・オフしよう』という本の中で、詳しいチェック項目が紹介されています。
以上、最後までご覧いただき有難うございます。
解決しない悩みは、人に聞いてもらうと気持ちが安らぐだけでなく、自分では全く見えてなかった意外な事で解決方法が見えてくることもあります。
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