母親になると事のスピリチュアルな意味が知りたい方へ。
お腹に宿った命が、やがてこの世に生まれてくるという奇跡。母親はお腹に命が宿った時から、母親としての自覚を持つようになるものですが、それは肉体的な変化だけではなく、魂レベルで考えるととても神秘的なものがあると思います。
母として子どもを産み、育てるということにはどんな意味があるのでしょうか。
本記事では、ヒーラー、メンタルケア心理士の坂木理恵が、母親になることのスピリチュアルな意味を解説します。
母親になるのは神の思し召し
私たちの魂は輪廻転生を繰り返しながら、より高い次元へと進化していきます。それは宇宙の創造主が決めた普遍の法則であり、私たちはその法則に従って生きているのです。
人生の目的は魂のレベルアップ
輪廻転生の観点から見れば、私たちがこの世に生まれてくる目的は魂をレベルアップさせることにあります。この世でいろいろな経験をすることによって自らが決めたミッションを達成し、魂は成長していくのです。
魂の成長といっても、そんなに単純なことではありません。過去世のカルマを解消しなければならない課題など、いろいろなミッションがあるからです。
全ては神の思し召し
この世に生まれることが決まった魂は、自分のミッションを達成するにふさわしい母親を選んで生まれてくるといいますが、それも魂の一存で簡単に決めることではなく、宇宙の法則に従ってふさわしい母親を選ぶのです。そして、母親にとっても、自分の魂を向上させるためにふさわしい魂がお腹に宿るということ。全ては神の思し召しなのです。
私たちは神仕組みの中で生かされている存在
まだ子どもを産むのは早いと思っていたのに妊娠してしまったという方、ずっと子どもができなかったけどようやく妊娠したという方、いろいろな思いはあるかもしれませんが、私たちは神仕組みの中で生かされている存在。新しい命を授かったことには感謝しなければなりません。
妊娠中は母と子の魂が同居している
女性の子宮は宇宙と繋がっていると言います。その場所で受胎するというのも、神秘的なことだと私は思っています。
受胎すると、胎児はお腹の中で育っていきます。母と子はへその緒で繋がっていますが、胎児は栄養やエネルギー、そして宇宙のエネルギーも母親から吸収しているのです。
そして、魂はすでに胎児の中に降りています。ということは、母親の魂と胎児の魂は一つの体の中で同居しているということになります。
妊娠中の体調の変化は魂が同居していることに起因
たいていの方はこの魂の同居状態に順応していくことで、だんだん症状も軽くなりますが、どれくらいの期間なのかということは、それぞれによって違うので目安となるものはありません。
ただ、母親が体調不良で苦しんでいる時、実は胎児も同じような思いをしているのです。慈しんであげましょう。
母子の関係は過去世からの繋がり
グループソウル
魂の故郷では、志を共にする魂のグループがあると言われています。グループソウル、あるいは類魂と呼ばれているものです。
どんな志なのかはグループによって違いますが、魂を向上させるための目的であることに違いはありません。
類魂という字のごとく、似た者同士の魂がお互いに切磋琢磨し合って成長するために、この世でも家族になるということです。
魂がこの世に生まれてくる時に選ぶことができるのは母親だけ
輪廻転生の中で、前世で夫婦だった者が今世では親子になるなど、グループの中で次に生まれる役割を決めて生まれ変わりますが、魂がこの世に生まれてくる時に選ぶことができるのは母胎としての母親だけです。これは、過去世でも特に深い関係があったと考えられています。
グループソウルは性格が同じわけではない
グループソウルは同じ志を持っている魂ですが、個人としての素質や性格が同じだというわけではありません。子どもが正反対の性格だったり、手に負えないくらいやんちゃだったりすることもあります。それが今世で母親という役目を担った魂の学びでもあるのです。
母親になるということは魂が愛を知るための学び
神や天使たち、高次の存在は肉体を持たない霊的なエネルギーです。そして、彼らが存在する次元には愛しかありません。私たちの魂が向上しようとするのは、その高い次元に行くことを目的としています。
子どもを産んで育てるということは、母親にしかできない
妊娠してから出産までの間、とにかく無事に生まれてほしいと祈ることは、無償の愛だと私は思います。損得は関係ない、何の駆け引きもない祈りには愛しかありません。
そして、出産後も健やかに育ってくれることを祈ります。ただ、自分が生んだ子どもだから、自分の思い通りに育てたいという欲心、執着を持ってしまうと、いろいろな試練も経験することになります。
他の家族との関係性や兼ね合いで、母としての思いだけを貫くことが困難な場合もあるかもしれません。
どのような経験であっても、子どもを産んで育てるということは、母親にしかできないことなので、それが重要な魂の学びであるということです。