陰徳を積むと運がよくなる理由
徳を積むことは、マイナスのカルマを清算することに繋がります。カルマとは「過去に行ったことは、それが良いことであろうと悪いことであろうと、必ず自分に返ってくる」という因果の法則です。
自分の知らないところで誰かを傷つけたり、辛い目に合せたりしているかもしれないので、マイナスのカルマが全くないという人はいません。何がマイナスなのかはわからないけれど、私たちは宇宙の法則に従って生きている魂なのです。
ここまで書いたことは実際には目に見えない世界のことですが、これを踏まえて考えると、陽徳は人に感謝されたり評価されたりするもの、つまり目に見える世界の徳積み。陰徳は、誰の目も気にせず無私無欲で行うものなので、目に見えない世界で評価されているということになるかもしれません。
人は魂を向上させるために輪廻転生を繰り返していると言われています。魂の向上とは、宇宙の叡智という「愛」の存在により近づくこと。無私無欲で行うことは、そこに繋がっています。
目に見えない世界で評価されて褒美というものがあるとしたら、それは魂の向上ではないかと私は考えます。
陰徳を積む方法
まずは、陰徳を積むということはどういうことなのか、考えてみる必要があります。先に書いた「目に見えない世界」を意識することが大切になってきますが、これは神を信じるなどの宗教的なことではなく、因果の法則などを含めた宇宙の法則についてということです。
陰徳を積むことで自分が幸せになれると考えることは悪いことではありませんが、それだけでは結果として陽徳になってしまいます。ですから、人が喜ぶことをすれば自分にも良いことが起こるという観点で。
人が見ていなくても、自分自身は自分の姿を見ているものです。自分が何を考えてどのような生き方をしているか、セルフイメージを高めることから始めてみましょう。
その上で、今すぐにできる陰徳を積む方法を少しご紹介しておきましょう。
- この世に生まれたことを感謝する。
- 感謝の気持ちを持って周りの人や家族に接する。
- 時間は取り戻すことができない大切なものだという認識を持ち、その時々を悔いのないように過ごす。
- 自分の持ち物を大切にする。
- 与えられた仕事はできないと思っても、いやだなあと思っても、とにかく精いっぱいがんばってやり抜く。
- 人を責めたりしないで、許すという寛容な心を持つ。
- 「感謝」「ありがとう」など、波動の高い言葉遣いをする。
これだけでも陰徳を積むということになりますが、この気持ちが無意識になると、ゴミを拾ったり掃除をしたり、誰かのために行動することも自然にできるようになってきます。
陰徳になることを習慣化する
陰徳を積むことを続けるというのは、簡単なようで難しいことです。家族に感謝しているつもりでも、愚痴や文句を言うことの方が多かったりしては徳を積むどころか、カルマを背負うだけになってしまします。
それでも、感謝しないよりはいいと考えて自己研鑽に励むことです。自分はダメな人間だと責めることはしないで、楽観的に楽しく習慣にしていきましょう。
考え方をプラスに変えるということも、陰徳を積むということです。何事も習慣化するということには時間がかかりますが、習慣になってしまえば、陰徳を積むということも自然な形で行えるようになります。
これは陽徳か陰徳等々、いろいろ気になる方もいるかもしれませんが、良い行いをするということは徳積みになるのですから、まずは自分自身の精神性を高めるために習慣を身につけることが大切だと思います。
最後に
自分の人生は自分だけのものですが、決して一人で生きているわけではありません。他者との関わりの中で、どう生きるかということが魂の向上にもつながることです。人を喜ばせること、人の役に立つことをすることは、陽徳であっても陰徳であっても尊いことだと思います。ただ、できれば陰徳を積むことができる精神性を身につけたいと思います。
以上、ヒーラー、メンタルケア心理士の坂木理恵がお伝えしました。最後までご覧頂き、有難うございました。