カルマメイトとの別れについて知りたい方へ。
わたしたちの人生には、本当にたくさんの出会いと別れがあります。出会いと別れは全てがご縁によってもたらされるもの。全てのご縁に偶然がないのだとしたら・・・。そこにどんな意味があるのか知りたくなるかもしれません。
ご縁の中でも、ネガティブなものとポジティブなものがあります。ネガティブな因果関係があるカルマメイトとの「別れ」はどのような理由で起こるのでしょうか。
この記事では、深層心理セラピストの斎木サヤカが、ネガティブな因果関係のあるカルマメイトとの別れについてお話します。
カルマの法則とは?
要するに「因果応報」を意味しており、「善い行いは善い結果を生み、悪い行いは悪い結果を生む」ということ。それが輪廻転生を通じて伝わっていく、というのがカルマ思想だと言えます。
つまり、過去生における行いが今生に影響しているということ。今生における出来事や体験、出会いは、過去生から始まっていると見るのです。
因縁のカルマメイトとは
今生において出会う人、中でも一時的にでも深いつながりを持つ人は、過去生からの縁がある人だと言えます。そして、縁がある人の中でも、ネガティブな因縁のある関係性がカルマメイト。
ひと言で言うと、過去生から残るトラウマの要因を創った関係性です。傷つけたり傷付けられたり、嫉妬したりされたり。奪ったり奪われたり、足を引っ張ったり引っ張られたり・・・という経験。あるいは、期待が裏切られて一方的に恨んでいたり、逆恨みしたり・・・というケースもあります。
また、共に悪事を働いたり、利用したりされたり・・・という関係性もカルマメイトです。
カルマメイトとの別れは出会ったときから始まっている
縁の続く人と、別れる人がいますよね。その違いはなんなのでしょう?それは、縁の深さだと言えますが、でも、深いから続く、浅いから別れる、というわけではありません。また、続くご縁はポジティブなもので、別れるご縁がネガティブなものとも言えません。どちらが良縁でどちらが悪縁か、ということも言えません。
その企みは、出会ったときから、さらに言えば、出会う前から始まっていると言えます。
カルマメイトとの別れ
カルマメイトとの別れがどんなものか、それは大きくふたつに分けて考えることができます。
カルマを解消した別れと未解消の別れ
ひとつは、カルマを解消することによって離れていくこと。もうひとつは、カルマを解消しないまま、さらなるカルマを上塗りして別れていくケースです。
当然ながら、カルマを解消して、次のステップを踏んでいくのが理想的です。カルマを解くことができれば、対人関係そのものの自由度が上がります。
後者のカルマを上塗りするケースは、たとえ物理的に離れることができても、因縁が解消されませんので、目に見えない絆が結ばれ続けます。一方が忘れても、もう一方が覚えていれば、関係性が完全に切れることはないのです。
カルマを上塗りする別れ
裏切るような形で別れたり、すったもんだの末に別れたり、ただ愛情が冷めて別れたり、黙って逃げるように離れたり。別れる際のシチュエーションは様々かもしれません。
いずれにしても、カルマの上塗りとなるのは、どちらかが一方的に関係性を断ち切ろうとするケースです。冷静に話し合いができたとしても、感情をぶつけ合う形になったとしても、カルマが持続されるのは同じです。
来世に持ち越されるカルマ
別れを切り出す方は別れたい気持ちを正当化し、切り出された方は別れたくない気持ちを正当化する・・・というバトルになりますから、たとえ結果として離れることができても、戦いは来世への延長戦に持ち越されるのです。
「別れたい」と「別れたくない」のバトル
ネガティブなカルマがあると、とにかくすんなり話が進まないことが多くなります。自分のほうが正しい、悪いのはあなただと言いたいので、一方が別れたいと言っても「わかりました」とは言えないのです。そんなわけで、別れたい人も、別れたくない人も、相手への恨みを強めてしまうことになるのです。
このバトルから降りることが、実は円満な別れへと向かう最大のカギなのですが、カルマがあると、どうしても白旗を上げたくないもの・・・だったりするのです。
お金の切れ目が縁の切れ目のカルマ
別れに際して、場合によっては裁判をするケースもありますよね。慰謝料の支払い方によってもまた、カルマが上塗りされるか、カルマが解消されるかが分かれることがあります。
多額のお金を支払う側
多額のお金を支払うことになった側は、大抵の場合、過去生において、相手からなんらかのエネルギーを奪っているので、潔く支払うことで、カルマ解消が進むこともあります。
罪の意識からでもなく、しぶしぶでもなく、相手の未来を応援する気持ちで、過去を洗い流すつもりで支払うお金は、「別れ」を良き旅立ちのきっかけにする力になり得ます。
お金を受け取る側
もし、あなたがお金を払ってもらう側になったなら、「当然の代償だ」などと思わずに、全ての過去を水に流してチャラにするくらいの気持ちで受け止めたいところです。
別れのカルマ解消へと向かう心
理屈としては分かっても、裏切られた事実は消すことはできないし、傷ついた気持ちを忘れることはできない・・・。そう思うこともあるでしょう。
ですが、その想念こそが、自分をカルマに閉じ込めているラスボス。忘れることなどできないのは「忘れてなるものか、この恨み、いつか晴らしてやる」という決意であるということに、願わくば気づいてほしいものです。
それは、自分自身の運を滞らせる元凶そのものなのですから。
誰かを恨むのって、忘れずにいるので、疲れるものです。心を楽に、軽やかに幸せな人生を歩みたいと思うのであれば・・・別れたパートナーのこと、かつては信頼していた友人のこと、ひどいことをしたと思う相手のこと・・・。
ちゃらにできない思いを抱く相手の幸せを、健やかな未来を、心から祈り願ってみてください。ただ愛したかったこと、ただ愛されたかったことを思い出せば、ちゃらにしてもいいかなと思えるようになるかもしれません。
それがカルマ解消へと向かう心です。
最後に
誰にでも心に残る別れがあるかもしれませんね。それが良き思い出ではないなら、なんらかのカルマを上塗りしている可能性もあります。今からでも遅くはないので、その相手の幸せ、真剣に祈ってみませんか?気づいたあなたのほうからバトルを降りて、お互いが幸せになる選択をしていくこと。それが別れを、ネガティブなものにしない秘訣です。
以上、深層心理セラピストの斎木サヤカがお伝えいたしました。最後までお読み頂き、有難うございます。