人生の意味が知りたい方へ。
自分はなぜこの世に生まれてきたのか、なぜ生きているのか、なぜ辛い思いをしたり打ちのめされたりしなければならないのか?人生は楽しいことばかりではありませんが、それでも生きていかなかなければなりません。
それはなぜ?と思う方のために、ヒーラー、メンタルケア心理士の坂木理恵が、スピリチュアル的な解釈から人生の意味についてご説明したいと思います。
魂には目的や使命がある
私たちは三次元という物質の世界で今を生きていますが、肉体は永遠に存在することはありません。年を重ねるごとに衰えていき、いずれ肉体が機能しなくなれば必ず死を迎える時が来ます。
魂は肉体を離れても存在する
しかし、私たちの魂は肉体とともに消滅するわけではありません。古くから、魂は体の中に宿っている間は心の働きをつかさどり、肉体を離れたとしても存在するものであると考えられてきました。
魂には目的・使命がある
私たちがこの世で生きていく上で、人それぞれの生き方があり、経験することもそれぞれ違います。例え家族であっても、全く同じ経験人生を歩むとことはないはずです。それは、それぞれの魂の目的や使命があるからです。
死んだら終わりではなく輪廻転生している
輪廻転生とは
輪廻転生とは、亡くなった人の魂がこの世に何度も生まれ変わってくるという仏教的な考え方です。迷信だという方もいますが、最近では量子論的に前世の記憶が存在するということも裏付けられています。
亡くなった人の魂は、霊界に帰って行き、浄化されます。そして、またこの世で新しい人生を歩むために生まれ変わってくるのです。転生するサイクルは300~400年で、前世の行いによってサイクルが早まることもあるようです。
転生した際、前世の記憶をはっきり覚えているという方がまれに存在しますが、ほとんどの場合過去生の記憶を消されて次の人生を生きることになります。
魂は学びを得るために輪廻転生する
次元上昇
魂の次元上昇は、自分ひとりだけがよくなるということではありません。自らが上昇することで、それが地球全体の次元上昇にも繋がっています。自分だけの幸せだけを考えるのではなく、自分の幸せは他者の幸せにも繋がるという生き方をこの世で学ぶことが、魂の次元をレベルアップさせることになります。
魂は自己成長のためにこの世に生まれる
自分の魂が両親を選んで生まれてきている
親に対して「生んでくれと頼んだ覚えはない」と言う方、あるいは「親を選ぶことはできない」という方もいますが、それは違います。自分自身が両親を選んで生まれてきたのです。
全てのことは魂を成長させるため
どんな理由で選んだのかということは、その人の魂だけが知っていること。トラブルや悩みは前世のカルマを解消するためのものかもしれませんし、経験は手放すことができないトラウマに打ち勝つためのものかもしれません。ただ、全てのことは魂を成長させるために自分自身が決めてきたことであり、それを乗り越えるための計画です。
自分はなぜこの両親を選んだのか、あるいはなぜこの環境を選んだのかという見方で考えることで、起こっている現実に対する対処や行動の仕方が見えてくるかもしれません。
魂を成長させるための生き方
人生の意味とは、魂を成長、向上させるため。それはわかったけれど、どのような生き方をすればいいの?と思った方もいるかもしれません。私はよく、「魂が喜ぶ生き方」という言葉を使いますが、楽しいと思えることに価値を見出していかなければならないと思っています。
どんなことをすれば自分が楽しくなるか、それは実践や行動してみることに他なりません。あくまでもワクワクする、楽しい気分になるということが大切です。
人生の「3つの価値」
そこで、オーストリアの心理学者・ヴィクトール・フランクルの著書「夜と霧」で、人生が自分に求めていることを見つける手がかりとなる「3つの価値」を以下でご紹介しておきたいと思います。
この考え方は、自己成長や自己実現を促す「マインドフルネス心理療法」としても取り入れられているもので、自分の価値を見失ってしまい鬱病などを患っている方にも有効だとされています。
人生の意味を見出す「3つの価値」
「夜と霧」 ヴィクトール・フランクル著 参照:みすず書房
①創造的価値
例えば、芸術作品やものを作る、サービスを提供するなどで得られる充実感が、他者にも喜びや感動を与えることができたという経験です。その経験によって生きる意味を見出すということです。
まず、自分の特技や得意なことは何かを考えてみましょう。持って生まれた才能があるかもしれません。あるいは、生まれた環境の中で培われたものがあるかもしれません。あなたの内なる魂はそれを知っています。
自分自身が楽しんでできることだとしたら、それは「魂が喜ぶ生き方」に繋がり、人生の意味を見出すこともできるはずです。
②体験価値
これは、社会との関わりや人間関係の中で培われていくもので、感動するということは魂の成長に欠かせない感情だと思います。ワクワクドキドキという感情エネルギーは、ポジティブな高い波動を持っています。その感情を通じて魂も喜んでいるのです。
③態度価値
上記の「創造価値」「体験価値」だけで生き甲斐を感じることができ、人生の意味を見出すことができるかといえば、そういうことでもありません。最も重要視されているものは、苦悩に対して何らかの態度を取るという「態度価値」です。
「創造価値」や「体験価値」は置かれた環境によっては実現不可能なものかもしれませんが、「態度価値」はどのような状況にあっても奪われるものではありません。どんな状況に置かれていたとしても、その中で自分はどんな態度を取るかという選択・決定は、100%自分自身が行うからです。
人生において、様々な障害や困難や不治の病、突然愛する人が亡くなるなど、避けようのないできない出来事に遭遇するかもしれません。そんな状況の中で自分はどのような考えでどんな態度を取るか、それはあなた次第です。
人生の意味は今生きていることにある
「態度価値」が一番重要であるならば、人生の意味とは先に書いた「この世に生まれてきた理由」に等しいかもしれません。
なぜ生きているのか?そう思いながら空しい日々を送っている方がいるとしたら、生まれる前に決めていた目的や使命を思い出せずにいるだけです。
しかし、思い出せないことは悪いことではありません。それを思い出すための経験や苦悩も、生まれる前に自身で計画したことかもしれません。
日々の生活の中で良くないことが起こったとき、他の誰かのせいにしたくなるかもしれませんが、この経験も自分の学びのために必要だったのだと気づくことができれば、対処の仕方や行動が変わると思います。
この世でいろいろな気づきを得ること、学ぶことを繰り返しながら、魂は成長していくのです。
魂の目的や使命は、それぞれ違うかもしれません。
ただ、全ての魂が最終目的としていることは、本当の「愛」を知ること。
本当の愛とは、宇宙の叡智=神から注がれている無償の愛です。それがワンネスへと向かっていくための道筋なのです。
最後に
今生で自分の身に起こっていることは、誰かに強制された体験ではありません。すべては自分の魂が決めたことであり、なぜそのような体験をしなければならないのかということも魂が知っています。全ては自己責任なのです。
辛いことや苦しいことがあったときは、内なる自分と対話してみてください。きっと、良い方向へ進んでいくためのヒントやアイディアを得ることができるはずです。
以上、ヒーラー、メンタルケア心理士の坂木理恵がお伝えしました。最後までご覧頂き、有難うございました。