エンパス体質を改善するには
ここからは、エンパス体質の可能性がある方のために、エンパス体質の方の改善対策について考えていきたいと思います。
感性や感覚を塞ぐ
まずは応急処置として、エンパシーゆえの苦悩を軽減して、エンパシーではない人と同じように過ごすために「感性や感覚を塞ぐ」という方法が考えられます。
感性や感覚を塞ぐのは、応急処置としては有効かもしれません。ですが、感性や感覚を塞げば、ネガティブなものから心身を守ることはできるようになりますが、同時に、「良きもの」からも身を守ることにもなります。
痛みや苦しみ、怒りや妬みなどを感じなくて済む代わりに、喜びや楽しさを分かち合うことも難しくなります。心を麻痺させてしまうことになるので、人生の彩りは淡いものとなってしまうでしょう。
そうして、幸せと縁遠くなってしまえば、知らず知らずに今度は自分がネガティブなエネルギーを発する人になってしまうことにも・・・。また、自分の感情すらも、感じにくくなってしまったりします。塞ぐことの代償は思いの他大きいものなのです。
感性や感覚を塞がずに改善するには
「敵」を知ることです。自分は何に悪影響を受けているのか、ただ闇雲に怖がったり避けたりするばかりではなく、その共感しがちな対象を見極めましょう。
どんな感情に共感しやすいでしょうか?悲しみ、寂しさ、孤独感、妬み、憎しみ、怒り、さげすみ、落胆、絶望、後悔・・・。自分がどんな感情に左右されやすいか、自分で自分を観察しましょう。
身体に不調が出てしまう場合は、どの臓器が反応しているか、どの部位が痛みや不快感を訴えているか、感じてみてください。感じてゆくことで、なんらかの自分の共感の癖やパターンが見えてくるはずです。
エンパスと憑依体質は同質のもの
エンパスと憑依体質は、異なるものだと解説されている場合もありますが、大枠では同質のものだと言えます。
怨霊は、亡くなった人の恨みの想念が凝縮されたものであり、そうしたものに憑かれやすいのが憑依体質。ですが、当然ながら、生きている人にも恨みの想念を心に携えている人はいるし、その心の状態は即座にオーラに反映されます。
エンパスと憑依体質は、どちらの想念に影響されやすいかどうかの違いなんです。
ですから、その共感している対象が、肉体を持たないものなのか、今そこに存在している人なのかを観察してみることはとても有意義です。
「敵」を見極めたら
どんな感情に影響を受けやすいか、身体のどの部位が反応しているか、なくなっている人の想念か、生きている人の想念か。なんとなくでもわかってきたなら、改善することが可能となってきます。
まず、大切なのは、その「敵」がどんなものであれ、それは、共鳴するからこそ、自分のことのように感じるという事実を受け入れることです。
「敵」が妬みの感情の場合
たとえば、あなたが共感しやすいのが妬みの感情だったとするなら、あなたの中に「妬み」の記憶があるということ。あなたの中に妬みの種がなければ、共鳴することはありません。
影響を受けなくなるためには、とことん自分の心に潜む妬みと向き合うこと。感じ尽くすことが最強の改善方法となります。
自分の感情を解放してあげると、他者の感情に振り回されることがなくなり、もちろん、ネガティブな影響は受けることはなくなります。「あの人怒ってるんだな」とさらりと聞き流すことができるようになるでしょう。
エンパス体質の改善は心が最強のプロテクション
護符や結界なども効果はありますが、何より最強のプロテクションはやはり自分の心なんです。
ですが、瞑想や心理分析などに慣れていない人は、自分の無意識の感情が捉えづらい場合もあるでしょう。そんなときは、とにかく自分の心をご機嫌に保つ工夫をするのがお勧めです。
心がいつも幸せな気持ちで満ちていたなら、亡くなった人の霊であれ、生きている人の想念であれ、悪影響をこうむることはありません。
ちなみに、同情心もネガティブな想念と共鳴する感情なので、うかつに同情心を抱かないようにすることも大切なポイントです。同情は相手を「弱き者」と見る姿勢であることを覚えておくと良いでしょう。
エンパス体質を改善するための具体的な対策
ここまでは、エンパス体質を改善するための考え方をご説明してきました。ここからは、具体的な対策を考えていきます。
①自分の課題と他人の課題を混同しない
エンパス体質の人は、自分と他人の境界がひじょうに薄いのが特徴です。まわりの人の感情がわかってしまうので、振り回されることが多いのです。
この対策として、自分と他人の課題を混同しないようにする必要があります。苦しんでいる人がいると放っておけないエンパスの人は、人の課題にまで首を突っ込んでしまうことがあります。
自他の区別をしっかりとつけることは自分を守るためでもあり、相手のためでもあります。相手のために尽くしすぎるのは、あなたが相手の学びのチャンスを奪うことになりかねないからです。
②痛みや苦しみに共感しすぎない
エンパスの人は困っている人を見ると、自分のエネルギーを分け与えたいという気持ちになります。しかし、過剰にエネルギーを与えていると自分が弱ってしまいます。
世の中にはエネルギーヴァンパイヤと呼ばれる人がいて、意識的、あるいは無意識に善良な人のエネルギーを奪っています。エネルギーヴァンパイヤは特別な人というわけではなく、パワハラをする上司であったり、依存的な身内や友人であったりと、身近に存在しています。
過剰に他人の痛みや苦しみに共感しそうになったら、理性を働かせましょう。相手にとってクリアすべき課題であるかもしれないのだから、相手が自分自身の力で乗り越えられると信じることも必要です。
③他者との境界をイメージする
イメージの力を借りることも、エンパスの方の対策として有効です。自他の境界をどう作ればいいかわからない方もいらっしゃるでしょうが、実際に結界を張るイメージをするのがおすすめです。
たかが想像と思われるかもしれませんが、人間の脳が作り出すイメージの力は予想以上に影響を与えるものなのです。美しい光や心地のよいエネルギーが注ぐところをイメージしましょう。その光やエネルギーが自分を包み、繭のように守ってくれています。
好きな色の光をイメージしてもいいですし、愛のエネルギーで満たすのもよいでしょう。自分の気に入ったイメージで自分を保護しましょう。
④自分の中に軸をつくる
エンパスはまわりの人を優先させてしまうため、自分を見失ってしまうことがあります。周囲に気を遣いすぎて疲れてしまったり、本音がわからなくなったりすることもあるでしょう。
エンパスの人は意識して自分軸をつくっていく必要があります。自分の中に湧き起こってくる些細な違和感を見逃さないようにしてください。その感覚が他人軸に振り回されていることを教えてくれています。
最初はわかりにくいと感じるかもしれませんが、日々の習慣にしていくことで徐々に自分軸がはっきりしてきます。
⑤瞑想でストレスホルモンを減らす
エンパスの方の有効な対策の一つに、瞑想が挙げられます。外部からの刺激に振り回されてしまいがちな人にとって、瞑想は疲れた脳を落ち着かせてくれる効果があります。
瞑想は科学的に様々なよい効果が証明されています。特に副交感神経を活性化するので、リラックス作用が高く、免疫力を高めることでも知られています。ストレスホルモンの軽減にも役立つようです。
瞑想にも様々なものがあり、最近はやっているマインドフルネス瞑想もよいですし、イメージの力を借りる誘導瞑想も効果的です。ご自身に会った方法を探ってみましょう。
⑥肯定的な断言をしよう
肯定的な言葉で断言することを、アファメーションと言います。アファメーションも自分軸をはっきりさせるのに有効な手段の一つです。
昔から「言霊(ことだま)」と言われるように、言葉には魂がこもっておりパワーがあると言われています。アファメーションは「私は○○です」「私は○○します」のように、主語をつけた肯定的な文を唱えるようにします。
「私はポジティブなエネルギーの影響だけを受け取ります」といった言葉を、心の中で唱える習慣をつけましょう。弱かった自分の心が強められてくるのを感じるはずです。
⑦ポジティブなエネルギーで自分を満たす
エンパスの人の特徴として、ネガティブなエネルギーだけでなくポジティブなエネルギーに対しても反応がよいことが挙げられます。この長所を活かしてよいエネルギーの場所へ行き、パワーをチャージするのがおすすめです。
自然の美しいところへ出かけ、定期的にリフレッシュするようにしましょう。山や森林のほか、海・川・滝・湧き水といった水辺に行くと深い癒しが得られます。ご自身の元気になれる場所であれば、岩場や砂漠のようなところもよいでしょう。
パワースポット巡りもおすすめですが、逆に集まってくる人の気や欲望に反応してしまう人もいるので、気をつけてください。
⑧自己浄化をする
エンパスの方が自分を保つための対策として、自己浄化も効果的です。部屋の掃除をして気の滞りを解消したり、浄化力の高いアイテムを取り入れたりするのがおすすめです。
古くから塩は浄化作用が高いとされていて、盛り塩としても使われてきました。身を清めるために塩をお風呂に入れて使うとすっきりします。また、日本酒を入れたお風呂も浄化には有効です。
浄化作用の高いハーブには、ホワイトセージがあります。ドライセージを焚くのもいいですが、煙が気になる人はミストタイプのセージスプレーを使うとよいでしょう。アロマテラピーやフラワーエッセンスといったアイテムを生活に取り入れる方法もあります。
続いて、エンパス体質の方が恋愛で注意すべきことを解説いたします。