霊的成長という言葉の意味を調べている方へ。
私たちは肉体と霊魂をもってこの世に存在しています。肉体は年を追うごとに老化し、いつかは地に帰ります。魂は肉体がなくなると霊界に戻っていくだけで永遠に存在し続けます。
霊は「みたま」ともいい、肉体とともにあるときは生命の源、精神そのものであると解釈されていますが、その霊が成長するとはどういうことなのでしょうか。
本記事では、ヒーラー、メンタルケア心理士の坂木理恵が、霊的成長とは何か?その意味をくわしくご説明したいと思います。
霊的成長とは魂の学び
キリストはスピリチュアル界ではアセンデッドマスターと言われている存在。アセンデッドマスターとは、キリストだけではなくブッダなど、地球上で生活したことがある聖職者やヒーラーたちを指しますが、神に近い高次のエネルギーを持った魂なのです。
同じ魂でもこのようにレベルの違いがあるわけですが、私たちはより高いエネルギーを持った魂になるための学びと経験を得るために、3次元であるこの地球上に存在しています。
魂を向上させるための霊的成長の場として、私たちはこの世に存在しています
霊的成長レベルである「霊格」
エネルギーが粗雑で何かにつけ困難を伴う3次元。宇宙の叡智は、この場所が霊的成長を促すための良い環境として創り出したとされています。
例えば、先に書いたアセンデッドマスターたちは9次元に存在しているといわれています。
この世でどんなことを学び、それによってどれくらい霊的な成長があったか…。私たちは日頃、収入がいくらあったとか、車など高価な物が手に入ったとか、目先にある目標ばかりに気を取られて生きているかもしれませんが、それが必ずしも霊的成長につがっているとは言えないかもしれません。
動物性を抑圧することが霊的成長を促す
人が霊魂と肉体の2つから成り立っているという霊肉二元論。これをわかりやすく言えば、
- 人の霊魂に宿る神性
- 肉体の本能から発せられる動物性
と捉えることができます。神性とは高次元の要素、霊性という表現をしている方もいます。
どちらが欠如しても、人はこの世で生きることはできません。ただ、本能である動物性を抑圧することが霊的成長を促すとされています。それが「霊主肉従」なのです。
霊的成長を促す生き方①利他愛の実践
物質界で生きている私たちが、霊主肉従の生き方をするためには、意識的な努力が必要です。理屈だけで言うなら、まず利他愛の実践をしなければなりません。それには、自身の内面と向き合うこと、自己コントロールが必要です。
例えば、「私だけが得をしたい」「私だけを愛してほしい」というのは「利他愛」とは反対の「自己愛」からくるものですが、そのまま突き進む生き方を変えなければ、霊的成長は望めません。
その体験の中で、本当に自分だけが幸せならそれでいいのか、他者はどうなっても構わないのかという考えに至ることができたとしたら、少しは霊性が優位になっているということです。
霊的成長を促す生き方②苦難を乗り越える
この世で生きている限り、不安や恐れ、悲しみ、絶望感などは必ず生じるものです。計り知れない苦しさの中で、私たちの魂も苦しんでいます。
その苦しみは永遠に続くものではありません。あきらめない限り、必ず一筋の光が見えてくるはずです。それは宇宙の摂理、霊的に成長するための計画の一つだからです。
輪廻転生して霊的成長を繰り返す
魂がこの世で何度も生まれ変わるとされているのが輪廻転生。この世でやり残した課題を果たすために、あるいはカルマを清算するために、魂はまた別の肉体になって生まれ変わるのですが、実は他の次元にとっても重要なことなのです。
自分が帰る場所は、同じような魂=類魂が存在しています。その次元の魂全体が成長するために、この世の体験と霊的成長は大きな役割を果たしています。
類魂全体の進化を促すために必要な体験をするためにこの世に生まれ、それを再び持ち帰るというのが輪廻転生の目的でもあります。
私たちは1人の人間としてこの世に存在していますが、自分の人生を全うすることだけが目的ではないということです。
最後に
霊的成長は、言い換えれば自分の本質である魂の向上。私は時々「魂が喜ぶ生き方をしたい」と思うことがありますが、魂が喜ぶというのはこの世の楽しみだったり、表面的に笑ったりすることではないと思います。
霊性を高めるということは、宇宙の叡智により近づくこと。そして、「全てはひとつである」というワンネスを思った時、本当の自分に近づくことなのかもしれません。それが喜びであり、そのために霊的成長を実践していくということではないでしょうか。
以上、ヒーラー、メンタルケア心理士の坂木理恵がお伝えしました。最後までご覧頂き、有難うございました。