離婚とカルマの関係が知りたい方へ。
離婚は結婚以上のエネルギーを使うと言う人もいますが、離婚をするということは、たいていの場合その人にとって人生の一大事でしょう。
離婚は「バツ」とも言うだけに、一般的には「結婚に失敗した」と考える傾向にありますが、スピリチュアルな見地からすると、必ずしも失敗とは言えません。なぜなら、「失敗」も含めてそれが縁というものなのですから。また、「別れる」ということは、お互いにとってむしろポジティブな選択というケースもあるはずです。

この記事では、深層心理セラピストの斎木サヤカが、人生の一大事となり得る離婚とカルマの関係について詳しく解説します。
カルマの法則とは?
まずは、カルマの法則について、簡単に定義しておくことにしましょう。
要するに「因果応報」を意味しており、「善い行いは善い結果を生み、悪い行いは悪い結果を生む」ということ。それが輪廻転生を通じて伝わっていく、というのがカルマ思想だと言えます。
つまり、過去生における行いが今生に影響しているということ。今生における出来事や体験、出会いは、過去生から始まっている、と見るのです。




カルマと離婚
離婚とひと言にいっても、そこに至るストーリーもシチュエーションも人それぞれ。円満な離婚もあれば、そうでないケースもあるでしょう。スピリチュアルな観点から言うと、カルマを創る離婚か、そうでない離婚か、というふたつに大きく分けられます。
カルマを創る離婚
カルマを創る離婚とは、もちろん、恨み辛みを残したまま別れる離婚のことです。一見、激しくもめることなく別れることができたとしても、我慢する気持ちや犠牲になる感覚、裏切られて傷ついた思い、時間を無駄に費やしたという虚しさ、あのときああしていれば・・・という後悔や反省・・・といったネガティブな気持ちがわずかでもあれば、それは、カルマを創る離婚です。
カルマを創らない離婚
カルマを創らない離婚は、カルマ解消の結果、別れることになるケース。その場合、相手に対する期待やこだわりがなくなるので、すんなり別れることができます。執着心がなくなり、相手の幸せを考えて別れることができるので、しこりを残すことがないのです。
多くの場合、離婚は前者の「カルマを創る離婚」となる傾向にあるようです。
なんで離婚するのでしょう?
どうせ離婚することになるなら、結婚しなきゃ良かった・・・とか、若気のいたりで判断を誤った・・・とか。円満な離婚とならなかった場合、そんなふうに考えて、結婚そのものを後悔する人もいるかもしれません。
過去生からの遺恨
後悔は先に立たず、と言いますが、こういうケースの場合は、実は後悔が先に立っているのですが、渦中にいる私たちは、ほとんど気づくことができません。過去生からの遺恨があって、それを主張したくて、そのために壮大な計画をして離婚という結果に持ち込んでいたりするのです。
過去生からずっと、「あなたのせいで、私は幸せになれない」と言いたくて、そのためには、結婚して離婚しなくちゃならなかった・・・ということも。
離婚の背景には復讐や仕返しのストーリー
もちろん、全ては無意識に押し込めた過去の記憶がおこなうことです。離婚するために結婚していたりするのが、因縁の関係・・・。このように、離婚の背景には復讐や仕返しのストーリーがあるのが普通なんです。
浮気が主な原因の離婚
浮気のスピリチュアルな意味
浮気は、スピリチュアルな観点からすると、「自由を求める心の表れ」のひとつです。ルールや約束ごとに縛られるのがイヤだ、決められた物事に従うのがイヤだ、といった深い無意識的な反抗心から動いているケースがほとんどです。
権威との確執のカルマ
とかく、浮気がちな人の心の奥には、「権威との確執のカルマ」が根深く潜んでいます。支配されたくない気持ちから、「良き妻」や「良き夫」の枠組みから、みずから逃れようとしていたりします。
過去生において、結婚によって自由を奪われたり、望まない婚礼をしたり・・・。不自由な婚姻をして、家系や権力を恨む、というカルマを持っている傾向にあります。
過去生からの積年の恨み
もちろん、パートナーに対する過去生からの積年の恨みをはらすべく、浮気という形で仕返しをする、ということもあります。こうした場合、離婚によってまた恨みの種を創るので、たとえ別れても、エネルギー的には足の引っ張り合いが続いてしまいます。
セックスの問題が原因の離婚
離婚において、無視できないのはセクシャルな問題でしょう。セックスの相性が良くないことやセックスレスも、離婚の引き金になる重大な要素のひとつです。家族になったら、異性として見られなくなる・・・というのはセックスレスの理由として挙げられることですが、これは、家族関係のカルマやセックスそのもののカルマが関係している場合があります。
家族や家庭は神聖なものであるべき、といった厳格な教えの中で育ったこと、望まないセックスの犠牲になったこと・・・等々。そうした記憶が絡み合って、家庭とセックスが共存できない思い込みが、無意識の中に刷り込まれていたりします。
また、セクシャルな魅力を与えてやらない、という過去生からたくらんでいた仕返しのためにセックスを拒否する場合もあるし、自分にセクシャルな満足を与えない、という自分への戒めの場合もあります。
価値観や性格の不一致による離婚
考え方や人生観、性格が合わない、というのは、最もオーソドックスな離婚理由であり、理解を得やすいものかもしれません。ですが、合わない部分があることくらい、本当のところ結婚前にわかっていたりしますよね。少なくても、無意識は知っていたはずです。
違うところはあるけれど、愛があるから大丈夫・・・と思ったか、相手のことを良く知ろうとしないままに結婚したか、どちらかかもしれません。
「合わない」のではなく「合わせることを諦めた」
いずれにせよ、こうした場合の離婚の真相は、「合わない」のではなく「合わせることを諦めた」が正解です。なぜなら、愛があれば合わせようとするし、合わせたいと思うもの。それをせずに、自分の価値観はゆずりません、合わせる気は一切ありません、というのが、この離婚の真の姿なんです。
「パートナー」という存在に仕返しし続ける
ですから、こうした離婚のケースのカルマは、淡々としているようでいてかなり根深いです。別れたパートナーに与えてもらえなかったものを、次のパートナーからもらおうとしたりして。相手を変えて、「パートナー」という存在に仕返しし続ける、ということにもなり得ます。
お金が原因の離婚
経済観念が異なること、借金、収入の減少が離婚の原因となることも少なくないでしょう。また、離婚をすることで、慰謝料や養育費などのお金のやり取りが発生する、ということもよくあるケースです。
お金の切れ目が縁の切れ目と古くから言いますが、これはカルマ的な観点からしても、なかなか適切な考え方です。
お金がなくなると、見えてくる真実というものがあって、そこでどういう選択をするか、というのは、ある意味では神試しのようなものです。
関係を続けるのが良い、別れるのが悪い、ということではなく、どうするのがお互いのために良いかを思案することが大事。そうすることで、表面的なつながりが、魂からつながった絆へと変化していく可能性もあります。
奪われると言う感覚が仕返しのカルマの始まり
離婚後、主に女性のほうがお金を受け取ることが多いかもしれません。これは、法的にも「正当なもの」であるし、それ自体に良いも悪いもありません。ただ、支払う方の側に「奪われる」という感覚があると、これは仕返しのカルマの始まりになります。奪われたら、今度は奪い返したくなるのが因縁の関係なのですから。
支払わせていただいてありがたい、と思えるようになれたら、カルマは解消へと向かいます。お金のやり取りは、感謝や祝福と共におこなわれれば、双方に豊かさが巡らせるものとなりますが、そうでない場合は、過去生からのカルマを深めるだけになります。
離婚しないことのカルマ
過去生からの恨みをはらすために、結婚をして離婚をするというカルマについてお話をしてきましたが、恨みをはらすためにやることは「別れる」ということだけではありません。「別れない」ということによって、新たなカルマを創ることもあるのです。
愛情は冷めているけれど、経済的な理由から離婚はしない・・・というカップルは、あまり表面化はしませんが相当数潜在していることでしょう。
奪い合うカルマ
それは、「お金のつながりとカルマ」の項でお伝えした「奪い合うカルマ」に関係しています。愛は与えず、お金はもらう人は、「奪う」ことをしているし、愛をもらわずにお金は払う人は「奪われている」と感じることでしょう。当然、お金のやり取りが、快適なはずはないですよね。
「満たされない」思いが新たなカルマを創る
また、別れる理由がないから、別れるのが面倒だから、ひとりになるのが怖いから、離婚はしないという場合もあるでしょう。これも、「満たされない」という気持ちが深く降り積もっていくので、新たなカルマを創ることにつながります。
最後に
離婚の原因は、離婚するカップルの数だけあるかもしれません。もし、離婚をすることになったなら、感謝の握手で別れ、相手の未来を心から願うことのできる円満な離婚を目指したいもの。
別れた後からでも遅くはありません。心から相手の幸せと、ふたりの未来の幸せを望み、祈り願ってみてください。心底から、祈ることができたら、カルマは解消へと向かっていきます。

以上、深層心理セラピストの斎木サヤカがお伝えいたしました。最後までお読み頂き、有難うございます。

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