神霊とはどのような存在かを知りたい方へ。
霊の種類には、「神霊」と呼ばれるものがあります。霊の中でも格が高いのですが、神霊はどのような霊なのでしょうか。
本記事では、神霊とはどのような存在か?分かりやすくお役目を解説 いたします。
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①神霊とは、霊の中でも格の高い霊
神霊とは、神そのものの現世に降りてきた姿や、神に最も近い格の高い霊のことを言います。霊の種類の中での格は一番高く、全ての霊は神霊を目指しています。
しかし、人の霊魂は煩悩があるため、魂が重すぎて天界まで上がることができません。そこで、輪廻転生を繰り返し、その魂を磨き上げます。徳を積むことで格をあげ、魂を軽くして最終的に神霊になることを目標として現世を生きているのです。現世は「修行」の場として考えられ、その修行を終えた時、霊魂は神霊として天に迎えられるのです。
神霊は基本的には天界にいる
神霊は基本的には天界にいるため、私たちの周りにいることはありません。私たちへの恩恵は、仏様や、土地神様たちに任せているからです。神霊は天界で大御神のために他の神様たちとともに働きます。しかし、祭祀の際などには天から降りてきて、人々からの信仰の力を観に来たりします。普段私たちが神様として崇めているものです。
しかし、中には土地神様自体になるものもあるため、全体的な私たちが崇めている神様と同じような存在である、と考えたほうがよさそうです。
②神霊を近くに感じるとき
神霊は神そのものなので、そこにいるだけで恩恵が受けられます。例えば、体が楽になり、元気になったり、穏やかな気持ちになったり、様々な恩恵が与えられます。霊感のある人だと、暖かさで感じられたり、眩しい光として明るさで感じることができます。そう考えると、史実や昔話に出てくる神様のイメージはとても近く、今よりも周りの人全体が信仰心が強かった時代はみえるひとも多かったのかもしれません。
しかし、神霊は滅多に人前には現れないため、その姿を拝むことができる機会は稀です。気付くことが出来なくても近くにいるだけで、私たちの魂は休まるのです。
また、神霊はいるだけで力を分け与えることができるので、やる気に満ち溢れたり、その周りが活気にあふれたりすることも特徴です。
神様がいない街といる街では栄え方が違います。街を見ただけでも、その街に神様がいるのかがわかったりします。そして、そういう街はみんな、しっかりと信仰心を大切にし、祭祀としてのお祭りなども積極的に行なっています。
③神霊は神の使い
天界全てを統べる大御神様の代わりに、下界に降りて来ていろんなお世話をしてくれるのが神霊で、姿かたちもそれぞれなようです。光やオーラのように見えるものもあれば、白ヘビや人の形など、様々です。
皆一様に私たちが住みやすいように環境を整えてくれたり、ちょっとした手助けをしてくれたりします。ただ、個人に対しては、守護霊の方がより自分を知っているため、そんな時は守護霊の方に力を与え、自分への恩恵を少しずつ分け与えてくれるようです。
神霊は格下の霊を導くことはできない
神霊は生きている私たちに恩恵を与えてくれますが、それよりも格下の霊たち、浮遊霊や地縛霊を導くようなことまではできません。負のオーラが強かったり、目標や目的のないものたちにまで力を分け与えることは逆効果になりかねないからです。
なので、基本的には生きているものたち、自分を信仰してくれるものたちに力を分け、修行の手助けをしてくれるのにとどまり、あとは地域全体を見守るようになっています。
④神霊になるために霊がすること
霊の全ての目標とされる神霊になるためには、様々なことをしなくてはいけません。それはその霊ひとつひとつ違っていますが、人間として生きる中で、徳を積んでいくことで神霊に近づきます。
ただ、人の一生だけでは足らず、何度も何度も輪廻転生を繰り返し、少しずつ徳を上げていくのです。良いことをすれば徳は上がり、悪いことをすれば修行は続きます。その中でも、神霊にまでなれる霊というのはごくわずかです。そのごくわずかな神霊になれるように、私たちの魂はずっと長い間頑張っているのです。
なので、私たちは日頃の行いに気をつけ、自分の魂の格をあげるように生活をしなくてはいけません。悪いことはもちろんしてはいけませんが、真面目に生き、自分の目標や夢に向かって努力することや、家族や周りの人を大切にするなど、できる限りの事をしなくてはいけないのです。
⑤神霊の仕事は、神の代わりに現世を見守る
神霊の仕事は、私たちを見守り、時に災害などから守ってくれることです。また、悪い霊がこれ以上悪さをしないように、抑止力としてガードしてくれたりもしています。もしもそれがなければ、この世は地縛霊などの負のオーラに包まれ、みんなが困ることになるでしょう。
現世の様子を天界に伝える伝達係
また、現世の様子を天界に伝え、どのようなことが必要か、何がいけないのかなどの伝達係も担っています。大御神に代わって現世を見て、世の在り方を大御神が考えられるようにデータを収集するのです。基本的に天界にいる神霊も、大御神などの力のある神よりは現世との行き来が容易にできるため、そのような仕事を任せられます。
神としての役割を持たない神霊
神としての役割を持たない神霊は、自然神として、自然を守ったり、エネルギーを分け与えたりします。昔、自然信仰があったように、自然には神が宿っているとされています。その神に当たるのが神霊なのです。
山奥や渓流に行くと空気が澄んでとてもエネルギーに満ち溢れているように感じることがありますが、それこそ、自然神となった神霊の力なのです。
⑥神霊の恩恵を受けるには「日々を大切にする」
神霊の恩恵を受けたいと思うのであれば、まず、信仰心を忘れず、自分は守られているんだ、ということを理解しなくてはいけません。
良い行いは徳を積み、あなたに恩恵を与えてくれることでしょう。悪い行いをすればそれだけ徳は下がり、魂は救われることなく、また転生をしてやり直さなくてはなりません。なので、自分が生きていること、自分の今の状況に感謝し、さらに上を目指すように向上心を持って生きていかなければいけません。
恩恵は、受けたいからといって受けられるものではありません。自分の努力を神霊が見て、そこで恩恵を与えてくださるのかどうかを神霊が決めるのです。なので、もちろんですが、うわべだけをきれいにしていてはいけません。心から人に尽くしたり、助けたり、大切にするということをしなくてはいけません。
報われないと思うことも多いかもしれません。しかし、その全てはしっかりと魂に蓄積さられ、徳を積むことができるものです。すぐに見返りを求めず、自分と周りに感謝し、大切に日々を過ごすことが重要なのです。
最後に
ここまでの長文をお読み頂き、有難うございます。
神霊という存在は、なかなかお目にかかれるものではありませんが、確かに存在し、今生きている私たちの魂も、いずれ神霊になることを願って現世で修行をしています。普段から意識して周りを大切にしたり、自分の目標に向かって頑張ることは決して無駄ではありません。魂も、神様も、しっかりと見ていてくださいます。はやく輪廻転生を抜け出し、自分の魂を高みにあげるため、現世でも努力をしましょう。
「神霊とはどのような存在か?一覧と役目を解説」の要点は
- 神霊とは、霊の中でも格の高い霊
- 神霊が近くにいるとわかること
- 神霊は神の使い
- 神霊になるために霊がすること
- 神霊の仕事とは。神の代わりに現世を見守る
- 神霊の恩恵を受けるには。日々を大切にする
ということでした。
以上、最後までご覧頂き、有難うございました。
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