蔑まれること、足でまといになるのが怖い時の対人恐怖症の克服法
自分に自信がないから、人と関わるのが怖いという人は少なくないでしょう。
職場の同僚やクラスメイトと同じように、やるべきことができなかったり、みんなが持っていたり、経験していたりするものを、自分だけは所持も体験もできていない、といったとき、蔑まれる恐怖がわきあがってくるかもしれません。足でまといになりがちなので、いつも焦りや不安を抱えている人もいるでしょう。
こうした恐怖心の根底には、「役立たず」と思われることを何より怖れている心理があります。これは、「人には優劣がある」という観念からきていて、常に自分と人を比べることをし、優れているか劣っているかの採点をしている傾向にあります。
この怖れを克服するには、主に自分が下に見ている対象を祝福して、応援してあげることで緩和されていくでしょう。関わるあらゆるものの中に、素晴らしい価値を見出していく姿勢が怖れをなくさせていきます。
幻滅される、期待されるのが怖い時の対人恐怖症の克服法
特に、好感を持っていたり、尊敬する相手と関わるときに、これらの恐怖はわきあがってくる傾向にあります。どうでもいい相手から幻滅されても、あまり心理的なダメージは受けにくいですからね。
このケースは、どうでもいい相手とは和やかなコミュニケーションをはかれて、好きな人とは距離ができてしまうことになります。ゆえに常にフラストレーションを抱えがちでしょう。
つまらない人間だと思われる、魅力を感じてもらえない・・・などなど。そうした怖れを克服するには、まずはそれらが全て単なる自分の思い込みであり、自分独特の「自己評価」であることを知ること。そして、自分だけを見ていて、相手を見ていないという自分の姿勢にも気づきたいところです。
自己評価にエネルギーを注ぐのをやめて、相手を尊び敬うことに心を費やすことが怖れる気持ちをやわらげます。人を尊敬するのになんの資格もいらないのですから。
人とうまくやることができない時の対人恐怖症の克服法
職場やグループ等で、いつも対人トラブルに合いがちで、ほとほと人と関わるのに疲れている・・・という人もいるかもしれません。
難しい性格の同僚がいたり、仕事ができない人や気が利かない同僚がいて、いつもイライラさせられたり。それで、良かれと思って色々気を遣ってみるものの、逆に嫌な顔をされる・・・といったことも、人を関わることを億劫にさせる出来事となり得るでしょう。
自分自身の中に崇高な理想があるときに、こうした不具合は生じやすいようです。
「こうあるべき」という独自の理想を周囲に押し付けるので、それで反感を買ったりするのですが、本人は「正しいこと」をしていると思っているので、対人関係の溝が生まれてしまうのです。
これは、心の深奥に、善悪正邪の厳しい観念を持っている場合に体験することです。自分が「正しさ」から外れることを極端に怖れていて、自分が責められる側にならないよう、常に自分が責める側でいたい意識も含まれている傾向にあります。
ここから解放されるのには、「まあいいか」という精神を養うこと。自分も他者も許せる心が育つと、恐怖はなくなっていくでしょう。
人の目が怖い、緊張して思うようにいかない時の対人恐怖症の克服
人に注目されるのが怖いというのは、対人恐怖症の代表的な症状のひとつでしょう。人前に立ったり、発言の機会が回ってきたりするとき、抑えようとしても声が上ずったり、手足が震えてしまう、という人もいるかもしれません。
こういう症状の完全なる克服には、しっかりとトラウマと向き合っていくこと意外に方法はありませんが、長年付き合ってきた恐怖症であれば、一朝一夕にはいかない部分もあるでしょう。そんなときにお勧めの方法。とにかくヘソの下にあるチャクラである、丹田を意識することです。
★へその下のチャクラ・第三チャクラについてはこちらをご確認下さい。
⇒第三チャクラを開き自信に満ちた自分になる8のこと
緊張しているときというのは、無意識ながらに意識が上に上がってしまっています。だから、「上ずる」と言うのですが、意識を身体の下部のほうへと向け、深呼吸をするだけでも、少し力む感覚が緩まるはずです。緊張を抑え込もうとするより、緊張していることをごまかすより、その状態にあることを認めて許して・・・と自分と対話をしていくことで気持ちは鎮まり、丹田に意識は向けやすくなります。
丹田を意識しづらい場合は、日頃からヨガや武道などに親しみ、体感覚を養うと良いでしょう。
最後に
いかがでしたか?怖れを感じると、人は身を守ろうとして心を閉じてしまいがちです。ですが、守ろうとするほどに、その外に追いやった存在を本当に恐怖すべきものとしてしまうのです。本当の恐怖からの解放は「開く」ということから始まります。心を開いて、あらゆるものを許容していけたら、世界はもっと優しく豊かなものに感じられるかもしれませんね。