不成仏霊について知りたい方へ。
霊には色んな種類があります。その中でも、まだ成仏できずにいる霊を総称して不成仏霊と言います。身近な人が亡くなられて間もなく、成仏しているか不安な方もいらっしゃることでしょう。
本記事では、不成仏霊とはどのような存在か?対策と共に分かりやすく解説いたします。
①不成仏霊とはまだ成仏していない霊
不成仏霊とは、この世に未練があり、まだ成仏できていない霊のことです。
この中には、四十九日を過ぎていない霊も含まれ、四十九日までに未練を断ち切って、親族によってしっかり供養されれば成仏してくれます。しかし、中にはしっかりとした供養のされないまま、未練も断ち切れず、四十九日を過ぎても成仏しない霊がいます。
成仏させてくれるように付きまといます
そういう霊たちは、この世をさまよいながら、優しい人や波動の合う人を見つけて、成仏させてくれるように付きまといます。その時、気づいて欲しくて「霊障」をわざと起こしたりして、生きている人に結果的に悪影響を及ぼしてしまうことがあります。
気づかない霊障に苦しめられる人が多くいる
そういう時には、しっかりと「私にはなにもできません」と意思表示をできるのが一番いいのですが、なかなかできないような人を狙って取り憑いてしまうので、気づかない霊障に苦しめられる人が多くいるのです。なかなか治らない身体の痛みなどの症状がある場合は、もしかしたら霊障の類かもしれません。その時には一度、お祓いや、先祖霊、守護霊へのお参りなどをしてみて下さい。
②不成仏霊が望むことは成仏
不成仏霊が望むこと、それは「成仏したい」ということです。不成仏霊になってしまうと、霊界への行き方もわからず、なかなか自力で成仏することが難しくなります。
本来であれば、故人のために四十九日があり、初盆があり、その親族による手助けを受けて成仏するのですが、不成仏霊としてこの世に残ってしまった霊は、それを無視して未練に固執してしまい、いつのまにか霊界への行き方がわからなくなってしまうのです。
関係ない人に取り憑き成仏させてくれと願う
そこで、手助けを求めてこの世をさまよい、なんの関係もない人に取り憑き、成仏させてくれと願うのです。成仏は、しっかりと供養されていることと、自分がどうしたいのかがはっきりすれば道は開かれるのですが、未練に固執しているとそれは叶いません。それが足枷となり、この世に引きとどめられてしまうのです。未練を断ち切るか、未練がなくなるかしないと、道が開かれていてもそこへ辿り着くことはできません。
そのうちに何が未練であったかも忘れ、何をしたいのかもわからなくなってしまうと、浮遊霊や地縛霊などに取り込まれ、取り返しのつかないことになってしまうこともあります。
③不成仏霊は、その人と関わりのある人に見えやすい
不成仏霊は何かしらの未練があります。その未練は、ほとんどの場合、生前関わりがあった人に向けられています。なので、不成仏霊はその故人の関係者の夢枕に立って訴えたり、取り憑いたりしてしまう事が多いのです。
その後、関係のある人以外にも取り憑いてしまう
そうして、その人に訴えが届けばいいのですが、実際は「夢に出てきた」と語り草にされて終わりになってしまいます。そうすると、不成仏霊はほかに自分を救ってくれる人を求めて、優しい気質の人や、取り憑きやすい人など、関係のある人以外に取り憑いてしまうことになるのです。
関わりのある人、特に血縁者であれば、波長が合いやすく、その人に訴えかける事が多いのですが、霊感のある人や偶然波長があってしまう人がいた場合、そちらの方が早く気づいてもらえるかもしれない、と乗り換えることもあります。そうすると、未練を解決する事が難しくなり、また成仏できない日々が続いてしまうのです。
四十九日の間までに故人の霊を見やすい
亡くなってから、四十九日の間までに故人の霊を見やすいのは、その人の想いと故人の気持ちが通じているからです。その期間を過ぎても故人の夢をよく見る場合は、不成仏霊になってしまっている可能性を疑わなくてはいけません。
④不成仏霊が取り憑いた時の特徴は夢や霊障に現れる
不成仏霊は取り憑くと、夢枕に立って訴えたり、霊障を起こして気づいてもらおうとします。なので、原因不明の症状で長い間患ったり、日常的に肩が重い、身体がだるいというような場合は注意が必要です。また、気分が落ち込みやすくなったり、漠然とした不安を抱える事が多くなると、取り憑かれている可能性は上がります。
夢枕に立たれた時は…
夢枕に立たれた時は、しっかりと何をして欲しいのかを聞くようにしなければなりません。また、夢で故人が何をしていたかなど、起きてから思い出し、それを親族の方に伝えることが未練の解消の糸口になることもあります。
必要以上に「可哀想」「無念だろうな」と思ってはいけません
また、身近で亡くなったばかりの人がいる場合、必要以上に「可哀想」「無念だろうな」と思ってはいけません。それは、あなたの感想であって、だからと言って何かしてあげようという気がないのであれば、それは成仏しようとしている故人に念となって届き、未練を生み出してしまうことになるからです。
そして、その未練を解決しようとあなたの元に不成仏霊となった故人が取り憑きに来てしまうかもしれません。