ライフパスナンバー9の意味が知りたい方へ。
数秘術にはいくつもの算出法がありますが、その中で最もオーソドックスな手法と言えるのがライフパスナンバーです。生年月日の数字を全て足していくだけで導き出すことができるので、コミュニケーションツールとしても親しみやすい占いのひとつでしょう。
占星術で言うところの「太陽星座」のような役割のナンバーで、その人の主要とするパーソナリティや価値観、資質や才能などを紐解くことができます。
この記事では、深層心理セラピストの斎木サヤカが、ライフパスナンバーの「9」の人の性格、仕事や恋愛など、全てについて解説します。
ライフパスナンバーの導き方
生年月日の年と月と日の全ての数をバラバラに考え、ひとつひとつ足していき、二桁になったら、一桁になるまで足します。
例えば、2010年9月30日生まれの場合、
- 2+0+1+0+9+3+0=15
- 1+5=6
となり、この生まれの人の導き出されたライフパスナンバーの数は「6」となります。
「9」の数秘術的な意味は「完成」
「9」の次にくる「10」は、次のステージへ向かう転換点、ターニングポイントとして説明されることが多いことを踏まえると、「9」はその手前。つまり、新たな段階へ向かう一歩前の段階ということもできるでしょう。
「ひふみ…」という日本の数霊としては、「9」は「こ」。漢字では「獣」で表すことができるのだそうです。ちなみに「10」は「と」で、漢字では「人」なのだとか。「こ」は、他には「固、子」なども同じ言霊だとされています。
「9」は統合の働きを持つ数であるとも言われています。1から9の要素の全てを統合し、そして、「10」で「人」になっていく、という日本の数霊のストーリーは、なかなか味わい深いものがありますね。
ライフパスナンバー「9」の特徴は「柔軟性の持ち主」
ライフパスナンバー「9」の人には、主に以下のような特徴があります。
・慈悲深い
・広く大きな視野を持つ
・達観している
ライフパスナンバーが「9」の人は、一見すると、思慮深い人にも見えるし、時には、幼子のようなピュアさや好奇心を示すこともあります。
「9」は1から8の数の資質を全て内包しているので、そのパーソナリティもまるで多面体の宝石のよう。光を当てる方向によって、放つ輝きが異なってくるのです。
ですが、色々な要素を内包しながらも、ひとつのまとまりを持っているため、その佇まいはとても静かやでしなやかなのが特徴。人に合わせるのも、必要があれば、はっきりと自己表現することもできる柔軟性の持ち主です。
ライフパスナンバー「9」の長所は「分け隔てないコミュニケーション」
難しい性格の人でも、多くの人が煙たがるのような上司や目上の人でも、ライフパスナンバー「9」の人はきっと、その人の良いところを見つけたりして、あっという間に場を和ませてしまうはず。表面的なことに惑わされないので、状況の変化や関わる人の言動に一喜一憂することもあまりないでしょう。
物事を見抜くセンスはかなりのものですが、それは、関わるものへの理解力と思いやりゆえ。博愛的な心を、もっと広く傾けていくほど、あなたの洞察力と先見の明は、ますます鋭いものになっていくでしょう。
ライフパスナンバー「9」の短所は「器用貧乏」
損な役回り
また、本人はまり気にしない傾向にありますが、慈悲深さゆえに、何かと損な役回りになることもあるようです。人の世話を焼くばかりで、自分のことは後回しにしてしまったり・・・ということもあるでしょう。
執着心が薄い
また、達観した部分があるので、何かに我を忘れるほど夢中になる、という体験はしづらいかもしれません。それが器用貧乏となりやすい点でもあるのですが…。
夢中にならない、というのは、「9」の人の場合、冷めているということではなく、執着心が薄いということなんです。だからこそ、広く思いやりを注げるのが言わば、「9」の人の資質であり、愛情の発揮の仕方なのです。
ライフパスナンバー「9」の仕事・才能は「博愛主義者」
みんなが平等に幸せになる権利がある、ということを、きっとあなたは心底から考えていることでしょう。そして、その理由も、きちんと的確に説明することもできるはず。
理屈っぽい
一見、「いい人」にしか見えない場合もありますが、「9」の人は、意外に理屈っぽいところもあって、日頃から、意識せずとも深い思索をしている傾向にあるので、語らせると、なかなか深い論説を披露してくれたりします。
クリエイティブなセンス
また、遊び心にも富んでいて、クリエイティブなセンスもパワフル。ビジネスを通して、人との深い心理的なコミュニケーションを楽しみ、そこからすばらしいアイデアやプランを生み出したりすることも得意でしょう。
金銭や出世、名誉欲も薄い
金銭や出世、名誉欲も薄いほうなので、起業をしたり、成功へのチャレンジも、積極的には望まないかもしれません。問題意識や使命感を持って取り組んでいくモチベーションを大切にしていくことができるなら、フリーランスでも、組織に属しても、どちらでもうまくやっていくことはできます。
向いている職業や業界に関しては、持って生まれた課題や使命を表す「ディスティニーナンバー」も参考にしてください。
ライフパスナンバー「9」の相性が良いのは3と6
ライフパスナンバー「9」の人が、感覚的に理解し合いやすいのは「3」と「6」の人です。
ライフパスナンバー「3」の人もライフパスナンバー「6」の人も、柔軟性とコミュニケーション能力に富んでいて、一緒にいると、とにかく話が弾みます。お互いに話題のきっかけを作り合って、どんどんアイデアが生まれていく感じ。遊び仲間としても、仕事上のパートナーとしても有望でしょう。
相性が悪いナンバーは存在しませんが、「9」の人は、ライフパスナンバー「4」やライフパスナンバー「8」の人の弱点を補う役割を担うことが多くなるため、プライドが高めの「4」と「8」の人からは、あまり良く思われない場合もあるでしょう。助け合うのが自然な関係性であれば、良き信頼関係を育むことも可能です。
ライフパスナンバー「9」は恋愛上手ではない
思いやりが豊かな人なので、男女ともに好感を持たれることは多いでしょう。ライフパスナンバー「9」の人の優しさを、自分に気があると勘違いして、勝手にその気になってしまう人も、周囲にはいるかもしれません。
うまくいかないループにはまっている時は、チャンスに恵まれても、その気になれずにやり過ごしたり、身を引くことになったり、「誰にでも優しい人」と誤解されたり・・・という経験を繰り返すこともあります。
雰囲気に流されて、本当の気持ちを見失いがち
情にほだされやすく、すぐに親密になるけれど、後々冷静に考えてみると、「本当に好きなのかな」と自分の気持ちがわからなくなってしまう・・・。そんなこともあるのではないでしょうか。雰囲気に流されて、本当の気持ちを見失いがちなのが、ライフパスナンバー「9」の人の恋愛面での弱点かもしれません。
結婚は冷静に決める
そんな自分の流されやすさをわかった上で、結婚は、冷静に淡々と選択して決める、という行動をとる傾向にあるようです。「生き方」において共鳴できたり、心の深い部分について語り合える相手となら、末永いパートナーシップを育んでいくことができるでしょう。
ライフパスナンバー「9」の人生は「慈愛の心を目覚めさせ、解放する」
理性的な部分と、感受性豊かな部分と、両方持ち合わせているのがライフパスナンバー「9」の人です。理想を持って、切磋琢磨しながら生きるのも、「9」の人にふさわしい生き方ですが、それだけでは心は満ち足りないでしょう。
パートナーシップや家族関係、仲間付き合いなども充実させ、スポーツの技量や芸術的な表現を磨いたり。心と心のつながり、身体を動かす快適さも、味わいたいと感じるはずです。
「9」の人には、そもそもマルチな才能を開花させる素養があります。ゆえに、人生の道は「ひとつ」ではないと考えるのは、とても妥当なことでしょう。
どんな物事にも、それが生み出され、培われてきたきっかけや要因があるもの。
ライフパスナンバー「9」の人の豊かな感受性と智慧を持ってするなら、あらゆるものの「ルーツ」を探り、それを創り、育て、伝えてきた人の思いを感じてゆくことができるはずですし、また、それに真剣に取り組んだなら、きっとおもしろいとも感じることでしょう。
その姿勢で、出会うものたちに向き合っていったなら、この世界にあるものの全てが愛しくなってくるかもしれません。あらゆるものに愛と価値を見出し、それが、あなたの生きる意味ともなっていくかもしれません。
慈愛の心を目覚めさせ、解放できるか否か。
それがライフパスナンバー「9」の人の人生の道の広がりを決めます。
最後に
ライフパスナンバーが「9」の人は、物事をまとめ上げ、完了させるためには必要不可欠な存在です。人は、とかく積み上げてきたもの、過去の体験や記憶を、自分のアイデンティティとしがちですが、そこの囚われることなく、次に進もう、もっと新たな可能性があるよ、と示唆できるのも、「9」の人の大切なセンスかもしれませんね。
数秘術ライフパスナンバー「9」の人は…
- 特徴は「柔軟性の持ち主」
- 長所は「分け隔てないコミュニケーション」
- ライフパスナンバー「9」の短所は「器用貧乏」
- 仕事・才能は「博愛主義者」
- 相性が良いのは3と6
- 恋愛上手ではない
- 人生は「慈愛の心を目覚めさせ、解放する」
以上、深層心理セラピストの斎木サヤカがお伝えいたしました。最後までお読み頂き、有難うございます。