チャクラとは何か知りたい方へ。
チャクラは、人間の生命や肉体、精神の働きをコントロールし、非常に重要なエネルギーの出入り口として、体内と外界のエネルギー交換を行い、エネルギーつまりは気の流れを作ります。
この記事では、Nanna Satchaが、チャクラとは何か、7つのチャクラの意味・位置・色・形を詳しく説明していきます!
チャクラとは
まずは、簡単にチャクラというのがどういうものなのか、ご説明いたします。
チャクラとは、サンスクリット語で円盤や車輪、轆轤(ろくろ)などを意味しています。人間の生命や肉体、精神の働きをコントロールし、重要なエネルギー(「気」や「プラーナ」とも言います)の出入り口(エネルギースポット)として、体内と外界のエネルギー交換を行い、エネルギーつまりは気の流れを作ります。
古代インドからの伝承医学であるアーユルヴェーダやエネルギーの活性化の促進を目的とするハタヨーガで用いられる概念が発祥とされています。
チャクラは回転速度で波長が変わり色が変わる
チャクラはその回転速度で波長が変わり、表現する色が変わります。光のスペクトルの波長の違いにより七色(またはそれ以上)に見える虹と同じように、回転速度の波長の違いによって、違う色の波長を「感じる」のです。そして、チャクラの状態によってそれぞれを象徴する色の強弱がオーラの色に表れます。
チャクラという概念の歴史と概要①
ここからは、チャクラの歴史的な概念をお話をしていきます。難しい内容が必要ではない方は、「チャクラの形」の項までお進みください。
元々は、インドにてヨーガにおける教義の中に、チャクラという言葉と概念が生まれました。背骨の基底部から順番に後述のうちの6番目まであるとされていましたが、ハタヨーガの教典ではチャクラは7つの蓮華(パドマ)として詳述されています。
第1チャクラ(ムーラーダーラ・チャクラ)
場所:会陰(肛門と性器の間)
「ムーラ・アーダーラ」とは「根を支えるもの」の意味で、ヒンドゥー・ヨーガのチャクラの図では、赤い4枚の花弁をもち、地の元素を表象する黄色い四角形とヨーニ(女性器)を象徴する逆三角形が描かれ、その三角形の中には蛇の姿をした女神クンダリニーが眠っています。
第2チャクラ(スワーディシュターナ・チャクラ)
場所:下腹部
「スヴァ・アディシュターナ」は「自らの住処」を意味し、朱色の6枚の花弁を有して水の元素のシンボルである三日月が描かれます。
第3チャクラ(マニプーラ・チャクラ)
場所:腹部のへそのあたり
「マニプーラ」とは「宝珠の都市」という意味で、青い10枚の花弁をもち、火の元素を表す赤い三角形が描かれます。
第4のチャクラ(アナーハタ・チャクラ)
場所:胸
12枚の金色の花弁をもつ赤い蓮華の中に六芒星が描かれ、風の元素に関係します。「アナーハタ」とは「二物が触れ合うことなくして発せられる神秘的な音」を指します。
第5のチャクラ(ヴィシュッダ・チャクラ)
場所:喉
くすんだ紫色をした16枚の花弁をもち、虚空(アーカーシャ)の元素と関係があります。「ヴィシュッダ・チャクラ」は「清浄なる輪」を意味します。
第6のチャクラ(アージュニャー・チャクラ)
場所:眉間
インド人はこの部位にビンディをつけますね。2枚の花弁の白い蓮華の形に描かれます。「アージュニャー」は「教令、教勅」を意味し、「意」(マナス)と関係があります。
第7チャクラ(サハスラーラ)
場所:頭頂部
sahasra は「千」、ara は「輻」〔や〕を意味し、千枚の花弁の蓮華(千葉蓮華)で表象されます。他の六つのチャクラとは異なり身体次元を超越しているとも考えられ、チャクラのうちに数えないこともあるのです。
チャクラという概念の歴史と概要②
インドでは、ヨーガとは別に、仏教においてのチャクラの定義があります。
インドの後期密教のタントラ聖典では、一般に主要な3つの脈管と臍、心臓、喉、頭(眉間)の4か所に輪があるとされました(四輪三脈説)。
- 最上位はヒンドゥー・ヨーガのサハスラーラに相当する「ウシュニーシャ・カマラ」(頂蓮華)または「マハースッカ・カマラ」(大楽蓮華)というもの。
- 臍にある「変化身」(ニルマーナ・カーヤ)のチャクラ。
- 心臓にある「法身」(ダルマ・カーヤ)のチャクラ。
- 喉にある「受用身」(サンボーガ・カーヤ)のチャクラ。
とされ、仏身の三身に対応しています。『時輪タントラ』はこの四輪に頭頂と秘密処(性器の基部に相当)するチャクラを加えた六輪六脈説をとります。
また、チベット仏教の無上瑜伽タントラの5つのチャクラとして
- 大楽輪(頭頂)
- 受用輪(喉)
- 法輪(胸)
- 変化輪(臍)
- 守楽輪(秘密処)
を挙げる説もあります。チベット仏教の指導者であるダライ・ラマ14世は、その場所に心を集中すると何かしらがあるという反応が得られると述べています。
チャクラという概念の歴史と概要③
このような概念が欧米に紹介され、近代神智学のCWレッドビータ(1854年 – 1934年)が、1927年に『THE CHAKRAS』を著し、その中で初めて虹の7色と各チャクラのプラーナ(気・エネルギー)の色を関連付けて、オーラを体系化しました。
オーラの色はチャクラの色と連動して生じます。チャクラは、肉体における内分泌腺などと霊的に直結し、それぞれの宇宙次元にも対応しているという考え方もあります。
開花したチャクラは霊視により花弁状に見える
チャクラは霊的肉体にあり、「目には見えない」けれど、開花したチャクラは霊視により花弁状に見えるともされます。ヨーガの発想では前述したように蓮の花の形でチャクラを表すのはこの概念からでしょう。
チャクラにより生まれたエネルギーワーク
その色や位置に対応したパワーストーンやアロマオイルによるセラピーや、瞑想やヒーリングと言ったエネルギーワークが生まれました。また、東洋医学では経絡と言われるツボと同じようにチャクラも百以上あると考えられています。
チャクラの形
基本的に、よい状態のチャクラは時計回りにくるくると渦を巻くように回っていると表現されます。そして、その形は体の中心から円錐型に前後に拡がっているとも、球体であるとも、円盤状だともいわれます。
どの説にしても、基本の形は丸いのですが、心身の状態によって、その形が歪んだり、回転の速さが変わったり大きさも変化します。
チャクラの歪み
つまり、円形が歪むと回転がスムースではなくなり、また、大きさが小さくなる(閉じている)と出入りさせるエネルギーの量も少なくなり、またチャクラ自体のエネルギーの状態も弱まるので、心身の不調が出てきます。
チャクラの回転
回転が速ければ、ネガティブなエネルギーを寄せ付けず、撥ね退けますが、回転が遅くなってしまうと、マイナスのエネルギーが入り込む隙が出来てしまいます。
また、時計回りに渦を巻いて循環させているものが、逆回転になってしまうと、せっかく排出した自分の不要になったエネルギーが戻ってきてしまったり、取り込まなくてもいいものを取り込んでしまったりするわけです。そういったことも、心身の不調となって表れてくるのです。
ちなみに、全てのチャクラが完全に閉じてしまっている人はいません。少なくとも肉体をもって生きていることはできません。エネルギーが動いていないということですから。
チャクラの色
チャクラはその回転速度で波長が変わり象徴する色が変わります。光のスペクトルの波長の違いにより七色(またはそれ以上)に見える虹と同じように、回転速度の波長の違いによって、違う色の波長を「感じる」のです。そして、チャクラの状態によって、それぞれが象徴する色の強弱がそれぞれのオーラの色を表すのです。
一般的には
・第一チャクラ=赤
・第二チャクラ=オレンジ
・第三チャクラ=黄色
・第四チャクラ=緑又はピンク
・第五チャクラ=青
・第六チャクラ=藍色(インディゴ)
・第七チャクラ=紫
となりますが、それぞれのチャクラの間にはそれぞれの色が混ざり合った色があることもあります。また、その時々の心身の状態により、基本の色と比べて濃淡や明暗が異なって感じることがあります。
チャクラの位置と意味
続いて、チャクラの位置とその意味についてお話ししましょう。
第一チャクラ
恥骨の位置から円錐状に大地(地球の中心)に向かって広がっており、生命力や現実を生きるという意味があります。
第二チャクラ
へその下(丹田)にあり、自立心や創造性を表します。
第三チャクラ
胃の辺りにあり、自信や活力を表します。
第四チャクラ
胸の真ん中で心臓の位置にあり、愛や感情、情緒を意味しています。
第五チャクラ
喉の位置で、コミュニケーションや表現力を表します。
第六チャクラ
眉間で第三の眼と言われる位置にあり、叡智や直観力、スピリチュアリティー(精神性)を表します。
第七チャクラ
頭頂部から天に向かって逆の円錐状に広がっており、高次とのつながりや人生の目的を表します。起立している状態で下から上に行くにつれ個の意識から~世界へと広がるワンネスの意識を表しています。
チャクラに異常がある時
それぞれのチャクラに何らかの異常があれば、その位置に身体的な異常を感じたり、その意味にまつわる問題があったりします。
例えば、苦手な相手と会って話をしなければならないという思いがあるときには、喉が痛くなったり、咳き込んだりするかもしれません。自尊心が傷ついたときには、胃が痛くなります。感情がつらい時には、みぞおちや胸が痛みを感じます。
チャクラのメンテナンスの方法
チャクラは大きく広がりすぎても、小さすぎても心身に不調をもたらすことがあります。また、開きすぎてしまうことがかえって、無防備な状態を作ってしまうこともあります。要は、バランスが大切なのです。
大きさや色や形、それらがちょうどよくバランスが取れている状態に持っていくことがメンテナンスの目的です。また、ちょうどいい状態にするということは、自分でないエネルギーからの攻撃から自分自身を守るということでもあります。
様々なメンテナンスの方法がありますが、自分自身で、手軽にできる方法としては、チャクラをイメージしながら瞑想やヨーガをすることや、感じ取ることが苦手であれば、チベット体操が良いといわれています。
最後に
チャクラの形について、色々な説を前述しましたが、そこに正解などは必要としません。個々に感じ方が異なるだけのことで、ただ、渦を巻いているというのは確かなことで、自分が感じるように、イメージするように、意識するように、そこに在るのです。
量子力学的にも、スピリチュアル的にも、人が意識すれば、その意識したとおりにそこに存在し、自分にとってわかりやすい形が自分にとっての「正しい」形状、あり方なのです。
自然界には渦状のものが何とたくさん存在していることでしょう。考えてみてください。つむじ風、竜巻、渦潮、台風、星雲 等々…
いずれも渦を巻いているところには大きなエネルギーが発生しています。渦が大きくなればなるほど、非常に強くなります。そして、例えば、巻き上がっている物質である砂や落ち葉などが見えてはいますが、つむじ風の本体は「目には見えない」けれども、そこに発生していることは確かですよね?そして、空気という見えないものが強いエネルギーによって風として感じますね?
チャクラも要は同じことが言えるのです。「目には見えない」エネルギーを循環させて渦を巻いているのです。風というエネルギーを感じるように、チャクラのエネルギーの状態を感じることが出来ると、心身の状態が分かり、また、チャクラの調整をすることで、心身のバランスを維持することに役立ちます。
以上、Nanna Satchaがお伝えいたしました。最後までお読み頂き、有難うございます。