運命的な出会いとカルマ
そう、たちの悪いことに、悪影響をもたらすカルマは、悪いイメージでやってこないのが定石なのです。むしろ、運命的なパートナー、理想の相手のように見えることが多々あります。
悪影響がある相手とは気付けない
だから、最初の段階で、この相手は悪影響をもたらす相手、と気づくのは極めて困難。というより、無意識ながらに気づいても、強く惹かれ合ってしまったり、激しく感情が動いてしまうので、顕在意識はそうとは認めたがりません。
過去生で遣り残したことを実行
どうして気づくのが難しいか・・・。それは、再び結ばれないと、過去生に遣り残したことを取り戻せないからです。
感情を動かされる相手がカルマの相手
出会う相手は全て、過去生からのご縁があると言っても過言ではありません。その中には、ネガティブなカルマのある相手とそうでない相手がいます。
最初はあまり興味がなかったけれど、知り合ううちに段々と好きになる、という穏やかな展開で進む関係性は、ネガティブなカルマのないご縁だと言えます。
それがわかっていても、感情に動かされてしまうのが私たち人なのかもしれませんが・・・。そう、私たち人の業は感情そのもの。感情に促され、感情に牽引されているうちは、カルマの外に出られることはないと言えるでしょう。
恋愛のカルマ解消への一歩
恋愛のカルマの解消は、意識的に心の探求を行っている人であっても、事前に対処することは難しい傾向にあります。もし、既に感情が掻き立てられる相手に出会ってしまったなら、逃げずに向き合っていくことです。
逃げるとカルマは温存される
強く惹かれ合うからこそ、問題が生じた時には冷静ではいられなくなるもの。相手の言動がいかに誤っているか、指摘したくなるかもしれません。あるいは、自分を責めて責めて、自滅的な行動に走る場合もあるでしょう。
深い恨みや罪の意識がある以上、大抵の場合、許し合うのは簡単ではありません。ですが、そこで感情のままに突き進んでは同じことの繰り返しになります。
逃げないと心に決める
もし、過去に逃げてしまった、と思うのなら、今度は逃げない、と心に決めましょう。許してもいい、と思えるまで、しっかりと向き合っていくことでしか、動き出したカルマを抜け出す方法はないのですから。
恋愛のカルマ解消のために何を大切にするか
今の気持ちは愛情なのか、恨みなのか、ただ執着か、自分を認めさせたい気持ちか、相手の間違いを指摘したいのか、相手に罪の意識を感じさせたいのか・・・。
自分の気持ちを掘り下げてみると、意外な意図があることに気づくかもしれません。
- いかに自分が尽くしてきたかを思い知らせたいだけ
- 相手を謝らせることに必死
- 相手に罪の意識を感じさせるために、新たな恋愛に向かわずに不幸なままでいる
など。
いかに復讐や仕返しに命がけであるかに気づくことができたら、カルマから抜け出せる可能性が出てきます。
恨むことより、主張することより、納得させることより
幸せになること、幸せにすること、仲良くすること
の方を、大切にできるかどうかにかかっているのです。
相手と自分が幸せになれる選択をする決意
カルマは、過去と同じ選択をせず、選び直すことでこそ、解消へと向かいます。感情にかられた選択の誤りがカルマを創っているのですから。
最後に
抜け出せないかに思える恋愛トラブルや因縁深い関係、嫉妬や執着、腐れ縁・・・。自分ではどうにもならないように思えることも、元々は自分の感情が生み出したもの。
恨むより、許したい、愛したい、仲良くしたいと思えるか否か。全てはそれにかかっていると言えるでしょう。恨みより、自分のプライドより、愛を選ぶことができたとき、魂から愛し合えるパートナーへと成長していくことができます。

以上、深層心理セラピストの斎木サヤカがお伝えいたしました。最後までお読み頂き、有難うございます。