執着を手放すためにはどうすれば良いか知りたい方へ。
「断捨離」という言葉をよく耳にしますが、これはいらないものを捨てて整理することで、より快適な生活を送ることができるということですね。物質だけではなく、いろいろな執着を手放すことでより良い人生を築くことができます。
執着心は少なからず誰にでもあるものです。ただ、それが強すぎると思い通りの人生を歩むことはできないと言われていますが、それはなぜなのでしょうか。
本記事では、ヒーラー、メンタルケア心理士の坂木理恵が、執着することがなぜいけないのか、執着を手放すためにはどうすればいいのかスピリチュアル的にご説明したいと思います。
執着とは何か?
執着心の強い人は、一般的に強いコンプレックスを抱えていて、独占欲や依存心が強いようです。これはネガティブなマイナスのエネルギーを発しているので、自分自身にとっても、周りにいる人にとっても決して良い影響を及ぼしているとはいえません。
恋愛における執着
恋愛で例えると、執着することを愛と勘違いしている場合があります。
相手のことを本当に愛しているのであれば、まず自分ではなく相手のことを考えます。どうしたら喜んでくれるか、何か相手のためにできることはないかという気持ちになりますが、執着は自分のことしか考えていません。
「仕事と私、どっちが大切なの」と相手に尋たりする人がいますが、優先順位は自分が一番でないと嫌だという考え方。常に一緒にいないと不安になり、離れている間に相手が何をしているのか、そればかり気になるというのは、愛ではなく執着しているのです。
このような恋愛がうまくいくかどうか、これ以上書かなくてもおわかりになると思いますが、強い執着心は恋愛だけではなく、人生を幸せにするものではないということです。
執着を手放せない原因
変化には痛みや苦しみなどが伴います。例えば、会社を辞めさせられたらどうしよう、恋人と別れることになったらどうしようという気持ち。その気持ちが執着に繋がっていて、これ以上の新しいものを手に入れることはできません。
- その会社に執着しなければ、もっとやりがいのある仕事が見つかるかもしれないのに
- 今の恋人と別れることで最高のパートナーと巡り合えるかもしれないのに
一時の痛みや苦しみを回避したいがために今の場所に執着してしまうのではないでしょうか。
ただ、それに気づいたからといって、執着している自分が悪いとか、早くなくさなければと焦ったりすると、余計に執着を強くしてしまうこともあります。無理に手放そうとはせず、自分の執着はどこからくるのか、その本質に気付くことが大切です。
執着を手放す為に①本当の自分を知る
例えば、どうしても彼と別れたくないという執着があるとすれば、なぜそう思うのか。本当に相手のことを愛しているのか、愛しているとすれば今の自分の言動は真実の愛と言えるのかということです。
誰にも邪魔をされない環境で、時間をかけてゆっくり考えてみましょう。瞑想などを行うのもいいかもしれません。
本当の自分と向き合った時、これまでの感情や価値観、それに伴う執着の理由も見えてくると思いますが、ここで大切なのは自分を許すこと。執着している自分を嫌ったり責めたりしないように。今の自分をただ受け止めて許してあげましょう。
執着を手放す為に②目標設定する
執着する理由がわかったところで、それをどうやって手放すかということになります。
執着を手放したことで得られるもの、例えば「幸せになりたい」「もっと向上したい」など、ワクワクするような言葉で表現してみましょう。
目標はどんなことでもかまいません。自信がなくても、「こうなりたい」と決めることが大切です。目標設定したことで、これまで気づかなかった選択肢も見つかるようになります。やってみようと思うことは、行動に移して挑戦してみてください。
ここで大切なことは、「どうしてうまくいかないんだ」とか「なんで叶わないのか」というネガティブな感情を持って行動すると、かえってそれが執着になってしまうので気を付けましょう。
ポジティブな気持ちで、どうしたら目標に近づくことができるかということに集中することがポイントです。
執着を手放す為に③天に委ねる
宇宙の法則や引き寄せの法則から考えると、ポジティブな感情であるほどよいことが起こるとされています。本当の自分を知る、目標設定をするということは、ポジティブに生きるためのプロセスです。
それが執着というネガティブな感情を手放し、よいものを引き寄せるということに繋がりますが、やるだけのことをやった後はすべてを天に委ねてしまうことです。そうすることで、物事は天=つまり宇宙の法則に従って勝手にうまくいくようになります。
ここで不安になったり疑ったりするとうまくいいきません。天=宇宙の法則を信じてください。「天に委ねます」「お任せします」など、声に出してみるのもいいでしょう。
何度もやっているうちに、絶妙なタイミングで物事が回り始めるのがわかってきます。委ねるということがどういうことか感覚でわかるようになります。
ここまでくれば、執着というものはもうなくなっているはずです。
執着を手放す為に④感謝の気持ち
執着を手放すプロセスをご紹介しましたが、どうしてもうまくいかない、ネガティブな感情に支配されてしまうという方もいるかもしれません。そういう方は、まず、すべてに感謝するということを行ってみてください。
「ありがとう」という感謝の気持ちを表す言葉。これを1万回言うと幸せになれる、5万回言うと奇跡が起こるそうです。
これは、心学研究家の小林正観氏が、たくさんの著書の中でも紹介していることですが、感情を込めて言わなくてもこの言葉のエネルギーが人生を変えるほどのすごい波動を持っているみたいです。
今自分がこの世に存在することへの感謝、いろいろな人との出会いに感謝、今の仕事で収入を得られるということに感謝。どんな小さなことでも、まず感謝するということを意識してみましょう。
はじめのうちは、心から感謝することはできないかもしれませんが、それでもマイナスのエネルギーを打ち消す力は十分にあります。
最後に
執着は不安や恐怖などマイナスの感情から起こるものです。
執着を手放すためには、毎日をポジティブな気持ちで過ごすことが大切だと思います。そして、感謝の気持ちを持って本当の愛に目覚めていくことで、知らないうちに手放すことができるのではないでしょうか。自分自身と向き合いながらプラスのエネルギーをたくさん取り込み、自然体でいきましょう。執着を手放すことに執着しないように(笑)
以上、ヒーラー、メンタルケア心理士の坂木理恵がお伝えしました。最後までご覧頂き、有難うございました。