⑤人に害を及ぼす「悪霊」
よく話に聞く「悪霊」ですが、人に害を及ぼす悪霊にも以下のような種類があります。
▼怨霊
生前に強い怨みを持った人が死してのちに怨みを晴らすために災いをもたらす存在です。悪霊とくくっていますが、力が強いと神格化され、神社で祀られることもあります。神格化された怨霊の有名なものとして、菅原道真、平清盛、崇徳天皇などが挙げられます。
▼地縛霊
死んだことを受け入れられず、その地についてしまった霊です。浮遊霊を取り込んだり、生きている人のマイナスの念を取り込んだりすることで大きくなり、そのうち自分が何者であったかも忘れてその地を負のエネルギーで満たす脅威となります。心霊スポットと呼ばれるところには多く存在し、生きている人に悪い影響を及ぼします。
▼因縁霊
家族、家系をまるごと祟っている霊です。その家系が滅びるまで取り憑き続けます。その為成仏させることは難しく、その霊の脅威を少しでも受けないようにするのが精一杯です。
▼色情霊
性的な未練がとても強い霊です。生きている人間に憑依し、性欲を満たそうとします。ただ、色欲は満たされることなく湧き上がってくるため、取り憑かれた人は色欲を満たすことに必死になり、堕落してしまいます。
▼騒霊
書いて字のごとく、ただただ騒ぎまわる霊です。よく聞く「ポルターガイスト現象」を起こす霊で、人の霊だけでなく、動物の不成仏霊がなることもあります。何かメッセージがあって騒いでいる霊の場合は除きます。
▼生霊
生きている人の強い思いや念が飛んでしまうことで生まれる霊です。思いや念だけが原動力になっているため、説き伏せたり、成仏させるということが出来ません。
⑥純粋無垢な「水子霊」
生まれる前に亡くなってしまった赤ちゃんの霊です。純粋無垢で、ただ愛されたいという思いだけに飢えてしまい、優しい人に取り憑きます。成仏させるためにはしっかりと「愛しているよ」と伝えてあげることが重要です。時には霊でありながら成長し、子供として母に愛されることを望んでこの世に残ってしまうこともあります。どちらの場合であっても、悪霊のように祓うのではなく、しっかりと愛情を与えてあげることが成仏につながります。
⑦自然界のすべてに宿る「精霊」
自然界のすべてのところに宿る精霊は大きくは以下の2つに分けられます。
▼自然界における精霊
花々、植物、水、風、火、土など、すべてに力を与えている霊です。「土地が死ぬ」という言葉があるように、生気に満ち溢れた場所では植物や動物であふれ、コンクリートなどで土を封じてしまった土地では精霊は生きていくことが出来ません。また、身近なところでいうと、流行りのパワーストーンなどにも精霊がいて、それが持ち主に力を与えてくれます。
▼付喪神(つくもがみ)
長く愛用しているもの、大切にしているものにも精霊が宿ります。その精霊のことを日本では「つくもがみ」と呼んでいます。愛情を持たれているものはその愛情を受け、精霊を生み出し、その愛情を他に分け与えようとしてくれます。また、付喪神がついたものを粗末に扱うとそれ相応の罰があり、何か悪いことが起こったりします。
最後に
霊にも色んな種類があり、私たちの生活を豊かにしてくれるものから、悪影響を与えるものまで様々です。それぞれの霊について知識を持つことで、どのようにふるまえばいいか、どのように過ごせばいいかの参考にしていただければ幸いです。以上、最後までご覧頂き、有難うございました。
以上、最後までご覧いただき有難うございます。