突然人が変わったように気性が荒くなる、性格が変わるなどの、医学では解明できない豹変をすることがあります。それを、「狐憑き」と呼び、狐の霊に取り憑かれている場合があるとされます。この時、狐はなぜ取り憑くのか、そして、取り憑かれた時の症状や特徴、どうしたら良いのかを解説していきます。
★霊の種類一覧はこちらをご確認ください。
⇒霊にはどのような種類があるのか一覧で紹介
狐憑きの症状や特徴とその対処法を解説
狐の取り憑く意味
狐は富の象徴と言われています。その為、代々狐を祀り、狐に取り憑いてもらうことで富に困らぬようにしている一族もいます。
また、修験者や呪術者は狐を神の使いとして祀り、神託を得る時など、狐が神様と私たちをつなぐものとして大変大切にされています。
神様だけが狐を使いとして大切にしているため、稲荷神社で人が何か失礼を働いた時に狐の怒りに触れ、取り憑かれて、狐が悪行を働くと言う場合もあります。
狐憑きの症状や特徴
特に子供や女性が多く取り憑かれるといいます。行動が獣のようになり、あらぬことを口走ったりします。映画で悪魔に憑依された人が奇声をあげたり、人間とは思えない行動をしている場面がありますが、それに近いものがあります。
また、精神病のように鬱に近い状態が続き、ある時急に忙しく動き回る、など、周りから見ていても異常だ、と感じる行動が目立つようになります。
なぜ狐に取り憑かれるのか
子供が取り憑かれる場合は、稲荷神社で不敬を働いた、いたずらをした罰として狐がつき、それを神が責めているのだ、ということが考えられます。
また、女性は気分が不安定になることが度々あり、取り憑きやすい事から、神託を下すため、あるいは、狐が単体で取り憑き、いたずらをする、といったことがあります。
狐憑きというのは日本古来からの考えであり、昔から存在しているいわゆる精神病の一種という考え方もあります。
狐は神の使い?
狐は稲荷神社があるように、昔から神様の使いとして祀る対象として見られることが多い反面、昔話や童話などでは卑怯者、嘘つきなどのあまり良くないイメージもあります。これらが同時に存在することから、プラスにも、マイナスにも捉えられる、代表的で、有名な動物です。霊験あらたかなものとして、昔から土地の守り神として狐自体を祀っている土地もあります。
狐憑きを落とす方法
基本的には、稲荷神社でのお祓い、またはお参りを熱心にすることが狐憑きを落とす方法として有名です。また、修験者や巫者を通して憑いている狐に離れてもらうことを乞う、ということもあります。ただ、この場合は何故その人に取り憑いているのかがわかれば、その原因を取り払わない限りは狐憑きを解消することが出来ないともされます。
狐に憑かれないようにするには
気持ちの沈んでいる時を付け込まれることが多いので、まずあまり塞ぎ込みすぎず、付け入る隙を与えないことが大切です。
また、お金に対してあまり固執しすぎないこと、周りの人との関係を円滑にしておくことなど、基本的にはあまり人間関係を粗雑にしない生活を送ることが大切です。基本的に一人ではなく大勢の人と触れ合うような生活をしていれば、気持ちも満たされ、付け入られるといったようなことはないと思います。また、神様の使いとされるくらい霊験あらたかなものなので、粗野な扱いをしないようにしましょう。
以上、狐憑きの解説でした。
最後に
古来から一番人間に近く、身近な神を感じられる動物として崇められている狐。また、農作物を荒らしたり、人間を騙すなど、姑息な生き物の代表としても描き出されることが多いので、捉え方はその土地や人によって様々ではありますが、あまり粗末な扱いをしないようにすることが重要だということです。
狐憑きの症状や特徴とその対処法を解説
①狐の取り憑く意味
②狐憑きの症状
③なぜ狐に取り憑かれるのか
④狐は神の使い?
⑤狐憑きを落とす方法
⑥狐に憑かれないようにするには
★霊の種類一覧はこちらをご確認ください。
⇒霊にはどのような種類があるのか一覧で紹介