⑤因縁霊に人生を狂わされる
子供というのは、親をよく見て育ちます。そのせいか血筋か、親子とは自然と似てきてしまうものです。体格や性格、考え方や話し方、違う人もいますが、どこかに合致することはあります。因縁霊は、その繰り返し、面影の残る子孫に対して反応し、影響を及ぼし続けてしまうのです。
親子の間にすれ違いが発生する
そうすると、親子であっても通じ合うことが出来なかったり、子供の考えていることが全くわからない、いつの間にか人が変わったようになってしまったなどのすれ違いが発生するのです。
法に触れるようなことも
大変な場合では、いきなり事件を起こした、他人に危害を加えたなど、法に触れるようなことを犯してしまうのです。普通であれば、考えても実行しない、「これはしてはいけないことだ」と理性が働いてブレーキがかかるようなことでも、何故かブレーキがかからなくなり、暴走してしまう。そして、事件の後には憑き物が落ちたように大人しくなる、ということも見聞きします。これは、因縁霊が背中を押してしまう結果と言うことも考えられます。
⑥因縁霊の目的は子を痛めつけることで親を苦しめる
因縁霊は何代にも渡って取り憑きますから、「これは遺伝なんだ」と言われていることにも、出る人とでない人がいます。それは、ついている守護霊の力の差であり、因縁の強さの差でもあります。
「その家系を継ぐ者」に強く出ます
特にマイナスなこと、身体的なハンデやマイナス思考などにおいては、「その家系を継ぐ者」に強く出ます。男性が家を継ぐ家系では男児に、女性が家を継ぐ家系では女児に顕著に現れます。それを防ぐには、どれだけ徳を積むか、どれだけ善行を行うか、どれだけ弔いの心を持つかによって、その後の家系に影響が与えられます。
子を痛めつけることによって親が苦しむ
よく、「この子は何も悪いことをしていないのに、どうして…」と言う人がいますが、それも因縁ゆえ、遭遇してしまう事象なのだとしたら、確かにその人自身に罪がなくとも、先祖を辿って行った先に原因があった、と言うふうに考えられます。
因縁霊はその人の罪ではなく、その家系の先に恨みをぶつけただけなのです。または、そうして子を痛めつけることによって親が苦しむこと自体が恨みを晴らす事につながっているとしたら、それもまた運命なのです。
⑦「前世の因縁」と「因縁霊」の違いは「個人」か「家系」か
前世というのは、その人の転生前の存在であり、今世での家系とは無関係です。そして、その前世で強く結ばれたもの同士が今世でも違う形で出会うということは、「前世の因縁」と言い換えることが出来ます。最初に、因縁とは、両者を結びつけ、繋ぎ止めると言いましたが、まさにそれであり、違う性別、違う境遇、違う地域に転生してもなお、出会うべくして出会うと言うのは、その人個人同士の「魂の因縁」です。
魂と家系は別物
それと因縁霊は別物と考えます。因縁霊は個人ではなく、家系に憑くものなので、その魂がどこからやってきたのか、それは関係ありません。「恨みを受けた相手の子孫」をターゲットにしているので、守護霊は前世と関係がある場合がありますが、因縁霊も共についてくると言うことはあり得ません。魂と家系は別物であり、その家系での生涯を終えた時、因縁霊とも離れることができるのです。
⑧因縁霊は400~500年ほど恨めば消える
因縁霊もいずれ成仏する時がきます。よほど強い恨みをもっていても、せいぜい十代、一人当たりの人生を40年〜50年としても、約400年〜500年ほども恨み続ければ、苦しみも癒えます。そして、恨みだけとなった気持ちもいつか何を恨んでいたかも忘れ、成仏するのです。
因縁霊を成仏させる方法
また、人為的に因縁霊を成仏させようとするのであれば、自分の祖先を辿り、どんな人物であったか、どんなことをしてきたのかを知って、そこに誰かを不幸に貶めた事実があったなら、それを心から謝罪し、因縁霊に受け入れてもらう、と言う方法もあります。
少しでも次の子孫に引き継がないように
しかし、この場合、何百年という家系を遡ってその人の、因縁霊の元となった恨みをピンポイントに理解するのは個人ではとうてい不可能です。そこで、霊能力者などを介してお手伝いしていただいて原因を知り、改めて謝罪をするのです。ただ、なかなかそこまで強い霊能力者に出会うこともないでしょうから、運命として日々を大切に過ごして、少しでも次の子孫に因縁霊をつかせないようにするかを考えて過ごすことが大切なのです。
最後に
因縁霊は、過去のご先祖に関わるものがほとんどで、自分だけの力でどうにかできるものではありません。それを悲観するよりも、自分の子孫のために、善行を少しでも積む努力をしましょう。
以上、最後までご覧頂き、有難うございました。