ヘミシンクによる幽体離脱(体外離脱)
自分が肉体の外にいると感じられ、自分の体が横わたっているのを外から見る体験をすることもあります。臨死体験として、幽体離脱を経験される方もいます。
ヘミシンクという音響技術で作られた音源を聴くことにより、幽体離脱(体外離脱)の状態を誘発することが可能です。ヘミシンクの開発者のロバート・モンローは体外離脱能力者で、自身の離脱時の脳波を研究してヘミシンクを開発しました。したがって、ヘミシンクは誰でも体外離脱と同じ脳波を体験することができるのです。
ここでは、ヘミシンクで幽体離脱を行う時のポイントをまとめていきます。幽体離脱、体外離脱に興味を持っている方の参考にしていただきたいと思います。
ヘミシンクで幽体離脱は危険か
まず、幽体離脱とともにしばしば問題とされる、危険性について考えてみます。筆者自身の体験や、見聞きした体験談を合わせて考えると、「完全に危険がないわけではない」というのが本当のところです。
ヘミシンク関連の本では誰でも体験できると紹介されており、「肉体に戻って来られないということはない」と述べられています。実際多くの経験者も、開発者のロバート・モンローも、体外離脱して自由に非物質の領域を旅しています。
ヘミシンクで幽体離脱する時の準備
ヘミシンクでの体験を始める前に、いくつかの準備段階があります。ここではその準備について記していきます。
準備①エネルギー変換ボックス
そのうちの一つが「エネルギー変換ボックス」です。
体外離脱(幽体離脱)をする際に、恐怖や不安といったネガティブな感情があると、よい体験が阻害されます。エネルギー変換ボックスは日常的な心配事や雑念、ネガティブな感情といったものをイメージ上の箱に入れてしまうことで、体験に集中するねらいがあります。
箱の中を美しい光や液体で満たして浄化するのもおすすめの方法です。この時の注意点として、箱の中に人は入れないようにしてください。
準備②リーボールとアファメーション
幽体離脱(体外離脱)をしている時に、自分にとって必要なエネルギーだけを取り込み、外界からのネガティブな思念から身を守るのが「リーボール(結界)」です。肉体の周囲にエネルギーの風船を作り、自分のエネルギーを活性化します。
また、アファメーションによって自分の意図を定めることも大切です。モンロー研究所が推奨しているアファメーションを使ってもいいですし、ご自身の言葉に置き換えてもかまいません。
ポイントとしては、「自分と同等か、それ以上のポジティブな知的生命体によるエネルギーのみ影響を受ける」という内容を入れることです。これにより、怖い体験に遭遇する可能性を減らすことができます。
準備③深くリラックスする
睡眠は非物質世界への扉とされています。誰でも眠っている間に、非物質的な体験をしていると言われていますが、覚えていることができません。幽体離脱や体外離脱と呼ばれる方法は、肉体が寝ていて意識は起きている状態にして、この体験を覚えていられるようにするものです。
肉体が寝て、意識が起きているという状態を、ヘミシンクでは「フォーカス10」と呼びます。体験談を総合すると、体外離脱はこのフォーカス10か、もしくはフォーカス12で起こるようです。「フォーカス12」は知覚・意識が拡大した状態で、肉体的・空間的束縛から自由になることができる領域です。
これらの意識状態に入るには、楽な姿勢(仰向けが望ましい)で、深くリラックスしていることが大切です。
体外・幽体離脱の前兆
①うとうととまどろむ
身体が変に力んでいたり、意識的にもリラックスできていなかったりすると、幽体離脱は起こりません。ヘミシンクを聴きながら体外離脱をする方もいらっしゃるでしょうが、私の周囲では聞き流して一度寝た後に起きやすいという人が結構います。
うとうととまどろむような力の抜けた状態が、体外離脱にはいいのかもしれません。一度眠り、目覚めた直後に起こりやすいようです。自分の寝息やいびきが聴こえてくるのが前兆です。
ただし、深く眠ってしまうと体験することができないので、うとうとしながらも意識が起きた状態に入っていくにはコツが必要かもしれません。
②耳鳴り
幽体離脱、体外離脱の体験者の多くが、独特の耳鳴りを感じたと報告しています。人によって表現は様々なですが、シューという音、ゴーという轟音に近いようです。
ジェット機のエンジン音にたとえられることもよくありますし、ブーンという機械音にたとえる場合もあります。いずれにしても自分の耳の中ですごい音がしてくるので、びっくりしてしまうかもしれないですね。
しかし、ここで覚醒すると、せっかくもう一歩のところまで来たのに失敗してしまいます。これも前兆なので、リラックスして受け止めます。
③振動
耳鳴りと連動して起こるのが、うねりのような感覚と細かい振動です。温かい感覚を伴って意識が拡張していく際に、全体がうねるような感じがするという報告があります。
携帯電話のバイブ音のような振動を感じる、あるいは電気が流れるようなビリビリした感覚という人もいます。バイブレーションをしびれとして感じる場合があり、手足のしびれが感じられるという人もいます。
この振動は幽体離脱、体外離脱の前に必ず起こる前兆であり、これが起こると目的までもうすぐです。
④金縛りも前兆の一つ
肉体が眠っていて意識だけが起きている状態で起こる現象に、金縛りがあります。金縛りが起こると恐怖心に襲われますが、ここで恐怖に支配されず、リラックスして愛を送りましょう。
幽体離脱と金縛りは密接な関係にあります。肉体の力を抜いて意識を保っていると金縛りが起こりますが、実はこれも幽体離脱の前触れです。焦って体を動かしてしまうと、覚醒してしまいます。
今起こっているのは霊による金縛りではなく、幽体離脱への正しい道の上にいるのだと思いましょう。
幽体離脱の浮き上がり法と回転法
ここまで来たら、あとは肉体から抜けるだけです。体から抜け出る方法の一つが浮き上がり法です。体が軽くなり、浮き上がっていくところをイメージします。
浮き上がり法が苦手な場合には、回転法を試してみましょう。寝返りを打つようにして、ゆっくりとエネルギー体を回転させます。ゲートウェイでは、水中で回転する丸太をイメージして、ゆっくり回る練習をします。
ほかにも、自分をガスのような気体としてイメージして、頭頂部から流れ出る方法もあります。自分がやりやすい方法を見つけていくことが大事です。
幽体離脱=体外離脱
ヘミシンクを聴くと特殊な意識状態へ移行することが可能になるため、幽体離脱、体外離脱が起こりやすくなると考えられます。たとえうまく体外へ出られなくても、ヘミシンクではバイロケーションと言って、肉体に意識を残したまま、非物質を探索することが可能です。
ヘミシンクでは幽体離脱よりも、体外離脱という言葉が使われることが多いです。これは開発者のロバート・モンローが「幽体離脱」という言葉が持つオカルト色から自分の体験を切り離すため、「体外離脱」という言葉を好んで用いたためです。現象としてはほぼ同じことを指していると考えて問題ないでしょう。
幽体離脱は意識を保ったままで、自分が肉体の外に出ていることに気づき、その状態で物事を感知したり行動したりすることを可能にします。完全に危険がないとは言い切れない側面があるので、挑戦する場合には自己責任ということになります。挑戦する際は恐怖を減らし、不安が強い時は無理をしないようにしてください。
最後に
ヘミシンクで出来ること、効果、危険性などについてご紹介してきましたが、いかがでしたか。
強力なツールには、危険性が全くないわけではないかもしれません。しかし、注意事項を守って適切に使用すれば、様々な効果が得られます。これをお読みになり、踏みとどまるかどうかはご自身の判断ということになります。
これは筆者自身の体験ですが、ヘミシンクを聴くようになって約3年経っています。最初は少し怖さもありましたし、体験も乏しくあきらめそうになることもありました。ところがあきらめずに聴いていくうちに、徐々に体験が深まっていきました。ガイドからのメッセージを受け取ることもありますし、瞑想やリラックスのために使うこともあります。
使ってみて合わないと感じたら、やめて構わないのです。うまく進めば、スピリチュアルな体験を深めることもできますし、日常生活に活かすこともできるツールなのです。
以上、最後までご覧いただき有難うございます。