陽徳と陰徳と言う言葉の意味を調べている方へ。
徳を積むということが開運に繋がるということは、知っている方も多いと思いますが、徳には陽徳と陰徳があります。どちらも徳を積むということには変わりはありませんが、いったい何が違うのでしょうか?また、陰徳を積むことの方がより運気が上がるとされていますが、陰徳を積むには何をすればいいのでしょうか。
本記事では、ヒーラー、メンタルケア心理士の坂木理恵が、陽徳と陰徳とは何か?また陰徳を積む方法を解説します。
徳について
「徳」という言葉について、これまで宗教や哲学においてもいろいろな定義付けがなされてきました。どちらにしても、倫理や道徳が根底にはあるようです。
そして、それは人間の本性として持っているものではなく、生活の中の習慣として身に着けていくものです。
辞書には
精神の修養によってその身に得た優れた品性。人徳。
と書かれています。
陽徳とは
例えば、電車の中で席を譲ってあげてお礼を言われるなど。また、何か功績を残したことで表彰され、多くの人に知られることも陽徳です。
陽徳は、人から感謝されたいとか功績を残したいという欲心から行っていたとしても、誰かから「ありがとう」というプラスのエネルギーを受け取ることで徳を積んだことになります。
ただ、陽徳は一代限りの徳とも言われていて、子孫に影響を与えるくらいの徳積みではないということです。
陰徳とは
例えば、誰も見ていない道端で、落ちているゴミをさりがなく拾って片づけるという小さな行いも陰徳を積むことになります。
「陰徳陽報」という中国のことわざもありますが、これは陰徳を積めばよい知らせがあるという意味で、陽徳が一代限りの徳であるならば陰徳は孫の代まで続く徳だと言われています。
陰徳は人知れず行いますが、無意識であっても何か見返りを求めるものではありません。運がよくなるから良いことをしようなどの気持ちで行うことも陰徳にはなりません。また、こっそり行っていたことでも、誰かに知られた時点で陽徳となってしまいます。