マスターナンバーとは何か知りたい方へ。
数秘術には、「1~9」の数とは一線を画し、特別なものとして扱われているマスターナンバーと呼ばれている数があります。
通常、数秘術では知りたいテーマによって算出法を選び、最終的に一桁の数にしていくのが基本的な手順ですが、合計の数がぞろ目になった場合だけは例外。11、22などになった時は、二桁のまま、運勢などを見てゆきます。これら、ぞろ目のナンバーのことをマスターナンバーと呼び、特別な意味があると考えられています。
本記事では、深層心理セラピストの斎木サヤカが、マスターナンバーの数秘術における意味を解説していきます。
マスターナンバーとは?
33、44、55、66、77、88、99も、マスターナンバーとして扱っても誤りではありませんが、通常、生年月日の数を足したり、姓名を数に置き換えて足した場合に、あまり大きなぞろ目が表れることはそれほどありません。
そのため、数秘術の解説書では、11、22のふたつのマスターナンバーのみが取り上げられているケースが多いようです。
ぞろ目はどうしてマスターナンバーなのでしょう?
数秘術の色々な手法において、ぞろ目には、特別な意味が与えられる傾向があります。
たとえば、車のナンバープレート、チケットのナンバーなどでぞろ目を発見した場合に、それはエンジェルからのメッセージであるとか、宇宙からのインフォメーションであるとか、そういった説もあるようです。
そもそも「ぞろ目」というのは、ふたつのサイコロを振って、同じ目が出た場合に言う言葉なのだそうです。つまり、偶然が重なることでぞろ目は表れる、ということ。そのサイコロのイメージから、運の力やシンクロニシティの働きとも重ね合わせて、ぞろ目は特別な数であるとされているようです。
鏡面数字(ミラーナンバー)
ぞろ目は、上から読んでも下から読んでも同じですよね。「161」とか「313」など、同じ数字で挟み込まれているナンバーを「鏡面数字」と呼んだりもしますが、これらも上から読んでも下から読んでも同じです。
わたしたちが出会うものは、全てわたしたちの内面の鏡である、というのは、スピリチュアルな価値観においてはとてもベーシックな考え方です。
さらには、この地上世界は天上の映し絵である、というのも、古くからのスピリチュアリズムにある価値観です。「天人地」とも言いますし、天と人と地とで、同じ数の振動が響くような、そんなイメージから、ぞろ目がスピリチュアルな力を持つマスターナンバーであるとされているのかもしれません。
マスターナンバーを持つ人
スピリチュアルな使命があるとか、霊的な資質に優れているといった解説がなされている場合もありますが、それはつまり、天からのメッセージを受け取りやすい資質を持つ、ということだと言えるでしょう。
たとえば、宇宙が「1」というメッセージを世界へと響かせようとする時、みずからの心にいち早く同じ「1」を響かせ、それをこの地上世界へと表していく。そうしたマスターとして生きることが、マスターナンバーを持つ人のひとつの役割だと言えるのではないでしょうか。
マスターナンバー「11」
では、主なマスターナンバーの意味を簡単に解説しておきましょう。
「11」はマスターナンバーではありますが、「1+1」で「2」としても誤りではありません。つまり、ライフパスナンバーやディスティニーナンバーが「11」になる人は、「2」の要素も持つということ。なので、解説などを参考にする場合は「2」の項目も同時に見ていくと、より理解が深まるでしょう。
⇒数秘術ライフパスナンバー「2」の性格・恋愛・仕事…全部解説
⇒数秘術ディスティニーナンバーが2の人が送る人生とは?
数秘術的な「11」の意味は、「天啓、閃き、直観力、発明、発見、普遍性」といったものが挙げられます。
ライフパスナンバーであれば、「天啓を受け取ること、人々を啓発していくこと」といった資質や才能、センスを持つ人ということになりますし、ディスティニーナンバーであれば、「普遍的に愛され、受け継がれるものを創造すること」を使命や天命とする人ということになります。
マスターナンバー「22」
「22」もマスターナンバーですが、「2+2」で「4」としても誤りではありません。つまり、ライフパスナンバーやディスティニーナンバーが「22」になる人は、「4」の要素も持つということ。なので、解説などを参考にする場合は「4」の項目も同時に見ていくと、より理解が深まるでしょう。
⇒数秘術ライフパスナンバー「4」の性格・恋愛・仕事…全部解説
⇒数秘術ディスティニーナンバーが4の人が送る人生とは?
数秘術的な「22」の意味は、「未来ヴィジョン、建設的、建築、計画性、気づき」といったものが挙げられます。
「11」と同じような意味も持つナンバーですが、「22」は、そのアイディアや行動に具体性が伴う点が、ひたすら純粋にメッセージを受け取っていく「11」とは異なります。
ライフパスナンバーであれば、「現実を動かすこと、確かな計画性と設計力」といった資質や才能、センスを持つ人であり、ディスティニーナンバーで表れたなら、「世の中をよりよく改善し、理想的な世界を創っていくこと」を使命や天命とする人ということになります。
マスターナンバーは11の倍数
ぞろ目は当然ながら、全てが「11」の倍数です。数字にはストーリーがあって、「0」から「1」が生まれ、「9」で果てが見えてきて「10」で完成。「10」は、完成であり、次の「1」を生み出す土台でもあります。
ですから、「11」は「1~9」の全てを含んだ数ということになります。含んだ上で、新たに生まれるという数なのです。
ゆえに、いろんなことを知っている「マスター」として扱われるのだとも考えられます。33、44と、数が大きくなるほど、成熟しているナンバーであると捉えることも可能でしょう。
マスターナンバーを持つ人の課題
マスターナンバーを持つ人は、全てのナンバーを内包していると言えるので、他の人よりも、色々な数のエネルギーを実感しやすいはずです。
他者の気持ちに同調しやすかったり、人だけではなく、環境の空気の変化にも敏感に反応するのはそのせいです。左右されるのがイヤで、ハートを閉じて、感性にフタをしてしまうこともあるかもしれません。
そんなとき、「11」の人は内なる「1」の響きにフォーカスし、「22」の人は内なる「2」の響きにフォーカスし直しましょう。そこに居ればこそ、周囲に左右されることなく、天啓をみずからの心に映す感性を、いつでも取り戻すことができるようになります。
最後に
マスターナンバーの人は、人一倍、幸運に出会うとも、苦労が多くなるとも言われています。ですが、本当にマスターとして生きることを望むマスターは、目の前のことを乗り越えるときに、それを「苦労」だとは捉えないのではないでしょうか。
全ての体験を幸運に変えてしまう、それがきっと真のマスターの向かうべきところ。マスターナンバーを持っていてもいなくても、そんなマインドを育てていきたいものです。
以上、深層心理セラピストの斎木サヤカがお伝えしました。最後までご覧頂き、有難うございました。