仏教における「地獄道」とは何か?分かりやすく解説します

須弥山の概念図

須弥山の概念図

八大地獄

  • ⑴等活地獄(とうかつじごく)
  • ⑵黒縄地獄(こくじょうじごく)
  • ⑶衆合地獄(しゅうごうじごく)
  • ⑷叫喚地獄(きょうかんじごく)
  • ⑸大叫喚地獄(だいきょうかんじごく)
  • ⑹焦熱地獄(しょうねつじごく)
  • ⑺大焦熱地獄(だいしょうねつじごく)
  • ⑻阿鼻地獄(あびじごく)・・・無間地獄(むけんじごく)とも言います。

これらの八大地獄は、八熱地獄とも言われ、高熱の炎で焼かれ苦しみます。そのほかに八寒地獄があります。それぞれに16ずつの小地獄があるので、やはり合計128の小地獄が付いています。

この地獄の世界には、地獄の鬼たちが住んでいます。彼らは、地獄に落とされた罪人たちに限りなく厳しい罰を与えるのです。

①「等活地獄」とは

地獄の世界の最上階にあるのが「等活地獄」(とうかつじごく)です。

「等活地獄」は、想地獄とも言います。八大地獄の中では一番上にあります。生前に生き物をむやみに殺したものたちが、落ちる場所です。

この地獄は、殺し合いの世界です。お互いにつかみ合い、噛みつき合い、さながら獣と化して殺し合うので肉は削られ、骨はくだけ落ち、原形がなくなってしまいます。

それに加えて、牛頭(ごず)と馬頭(めず)という恐ろしい獄卒がいて、罪人を見つけると鉄の棒で打ち砕くという罰が待っています。

何度もよみがえり、殺し合いを続ける

しかし、どんなに殺し合っても完全に死ぬわけではありません。屍のように倒れていても、地獄の風が吹くと、不思議に怪しい精気が戻り、ゾンビのように立ち上がり、また殺し合いを始めます

この地獄の1日は、人間世界の500年にあたります。この地獄での寿命は、500年とされています。この苦しみを人間世界の時間に換算すると約1兆6千億年となります。

②「黒縄地獄」とは

次の下の階は、「黒縄地獄」(こくじょうじごく)です。

ここには、殺生と盗みの罪を犯した者が落ちる場所です。八大地獄では2番目の地獄です。

切り刻まれる世界

黒縄という黒い色の付いた縄で体に升目状の線を付けられて、その線に沿って、切り刻まれると言う世界です。獄卒たちは、罪人たちを熱い鉄の板の上に押し倒し、さらに熱く焼けた鉄の針金を使い体に黒い焼け焦げた線を付けていきます。獄卒たちは、鋸や刀を使って、線に沿って切り裂いていきます。

また一方では、熱した鉄板と鉄網に挟まれ、熱した鉄の縄でできた衣服を無理やり着せられたりします。

苦しみは等活地獄の10倍、苦しみの時間は8倍

肉体が切り刻まれ、それで終わりかと思えばそうではありません。細かくされた肉片は、この地獄の世界に吹く風によって、元通りの人間に戻ってしまうのです。元通りになった肉体を再度、升目が付けられ切り刻まれます。その他にも釜ゆでの刑や鉄釜に入れられ油で焼かれるという刑もあります。この苦しみは等活地獄の10倍、そして苦しみの時間は、8倍と言われています。ここでの刑期は、人間の世界の約13兆年とされています。

③「衆合地獄」とは

その下の階は、「衆合地獄」(しゅうごうじごく)です。

ここは邪淫(じゃいん)の罪で落ちた者がいるところです。

  • 罪人は、獄卒たちに追い立てられて、鉄でできた山々の峡谷に閉じ込められます。逃げたと思った瞬間に、峡谷が閉じるように罪人たちを挟み込んでしまいます。罪人たちを押しつぶすことで、「堆圧地獄」(たいあつじごく)とも言われます。
  • また一方では、平らな岩石の上に罪人たちを追い込んで、獄卒たちが岩石を落として押しつぶしています。その他には、鉄の大きな臼があり、罪人たちを磨り潰しています。
  • 煮えたぎる赤銅(しゃくどう)の河では、罪人たちは長い竿についた鉤(かぎ)にひっかけられて、河のなかに放り込まれています。
  • 丘の上には、たくさんのサボテンのような木が生えていて、その木の葉がカミソリの刃のように鋭く光っています。そして、この木の上には絶世の美女がいて手招きしています。
  • 生前、淫乱な生活をしていたものにとっては、たまらない魅力のある女性が目の前の木の上から呼んでいるのです。痛さをこらえて木を登り始めます。ところが、鋭い木の葉が容赦なく体を切り刻みます。やっとのことで木の上まで上り詰めると、何と言うことでしょう。美女は既に木の上にはいません。あたりを見回すと、木の下で手招きしています。仕方がありません。今度は降りると、また美女は木の上にいるのです。こうして何度も繰り返してサボテンの木を登り降りしなくてはならないのです。

④「叫喚地獄」とは

「叫喚地獄」(きょうかんじごく)とは、飲酒の罪を犯したものが落ちるところです。

地獄の番人である牛頭(ごず)や馬頭(めず)に金ばさみで口をこじ開けられ、酒ではなくドロドロに溶けた銅の液体を流し込まれるのです。

⑤「大叫喚地獄」とは

「大叫喚地獄」(だいきょうかんじごく)とは、嘘をついたものが落ちるところです。

この者たちは、熱い鉄の針で唇と舌を突き通されます。あるいは熱い鉄のハサミで舌を抜かれます。しかし、不思議なことに舌がまた生えてきます。何度も何度も熱い鉄のハサミで舌を抜かれてしまうのです。

⑥「焦熱地獄」とは

「焦熱地獄」(しょうねつじごく)は、大叫喚地獄の罪に加えて邪見(じゃけん)の罪が加わった罪人たちの地獄です。邪見(じゃけん)とは、仏の教えとは相いれない考えを説く者たちの罪ことです。

焼き焦がす地獄

「焦熱地獄」(しょうねつじごく)は、罪人たちを焼き焦がす地獄です。罪人たちは、赤く熱した鉄の板の上で焼かれます。それ以外でも、熱い鉄の棒で体を突き通されてしまいます。その上、地獄の業火であぶり焼かれると言う罰を受けなくてはなりません。

体をばらばらに分解され、火にあぶられるという苦しみもあります。獄卒の中には、それらを丸めて火に焼いてしまうという責め苦もあります。

この地獄の業火は、とても熱く、ほんの少しでも地上のものを焼き尽くしてしまうという威力のあるものなのです。

⑦「大焦熱地獄」とは

「大焦熱地獄」(だいしょうねつじごく)とは、いまだかつて戒律をおかしたことのない童女や尼僧を犯した者が落ちる地獄です。

 「大焦熱地獄」の責め苦は、罪人を焼き焦がすという点では、焦熱地獄と同じです。その苦しみは、はるかに大きく等活地獄から焦熱地獄を合わせた10倍の苦しみとされています。広さ2千キロ四方、高さ5千キロの広大な火の海に突き落とされてしまいます。 

⑧「阿鼻地獄」とは

「阿鼻地獄」(あびじごく)とは、「無間地獄」(むけんじごく)とも言います。ここは、いままでの罪のほかに父母を殺害したり、阿羅漢(聖者)を殺害したりするなど、仏教の五戒を破り、大乗を否定し、信者の布施をうけ、惰眠をむさぼり、ふしだらな生活をしてきた者が落ちる地獄です。

裁判でこの地獄へ行くと決められた後も、特別に責め苦があり、他の罪人よりも苦しみが大きいのです。そして、その期間は「阿鼻地獄」に到達するまで続きます。この地獄に落ちるまでの時間は、2000年もあるのです。

阿鼻地獄には、体長が約400キロメートルの銅の体を持つ巨大な犬がいます。それ以外にも恐ろしい鬼たちやヘビが数えきれないほどいるのです。いままでの地獄の千倍以上の苦しみを受けるところです。「阿鼻」(あび)という言葉は、「無間」の意味で、間隔のないさまを言います。つまりひっきりなしに苦しみを与えられると言うことです。 

地獄・極楽のありか

江戸時代の禅僧に白隠禅師(はくいんぜんじ)という方がいました。(1686~1769)臨済宗の禅僧です。とても面白いエピソードを残しています。

ひとりの武士が白隠禅師を訪ねてきました。そして、難しい質問をしました。

 「地獄、極楽はどこにありますか」

白隠は、こう答えました。

 「そんなことを心配するなんて、なんという愚かな武士だ」

それでも武士はあきらめませんでした。何度も繰り返し質問したのですが、白隠も武士を愚か者呼ばわりしたのでした。ついに武士は怒って刀をぬきました。

「それじゃ、それが地獄じゃ」

白隠の大声に武士は、ハッとして気が付いたのでした。そして白隠に謝りました。

「それ、そこが極楽じゃ」

地獄・極楽も心の持ち方

地獄・極楽も心の持ち方だという白隠禅師のお話でした。武士は、地獄や極楽が、この宇宙のどこにあるのかという物理的な答えを求めていました。しかし、白隠は、地獄や極楽を肉眼で見ることができないことを悟っていました。

武士は、難しい質問をして困らせてやろうという魂胆でした。きっと白隠が、「まいった。降参だ」と言うのを期待していたのです。そこで、白隠は武士を散々に愚弄したのでした。怒った武士は、ついに刀を抜きました。普通の僧侶であれば、刀を見て恐れたことでしょう。

白隠は、死を恐れません。気迫をこめて、「それが地獄じゃ」と叫んだのです。ハッとする武士、にらみつける白隠の間には、ものすごい緊迫感があったはずです。「悟り」とは、穏やかに沈思黙考するだけでは、得られないということが分かります。 

輪廻と解脱

「六道」の中の「地獄道」だけは避けたいものです。輪廻の世界から離脱するためには、「解脱」(げだつ)しかありません。「解脱」とは、「悟り」を開いて輪廻転生することを終わらせることです。「解脱」をすれば、永久に「極楽浄土」に住むことになります。そこは、煩悩からの執着心をなくし、あらゆる束縛から解き放たれる世界です。

しかし、私たちは、お寺で厳しい修行をするわけにもいきません。しかし少しでも解脱に近づく方法として、気軽に無理なくできることをすれば良いのです。 

  • ⑴写経
  • ⑵読経
  • ⑶近くのお寺にお参りをする
  • ⑷座禅
  • ⑸四国八十八か所めぐり

その他にもお寺が主催する講話を聴きに行くのも良いでしょう。悩みを解決するヒントが得られるかもしれません。

 

最後に

ここまでの長文をお読み頂き、有難うございます。地獄は、私たちのまわりに数限りなくあります。本当に苦しい世界です。どこに救いを求めたら良いか迷うばかりです。仏教では、心と体を整えることから始めます。静かな心は体のリズムを整えます。まず自分自身の心と体の健康から取り戻しましょう。


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