雨を降らせる力と雨乞い
いにしえの時代より、地球に住む私たちは天候のありようと共に生活を営んできました。雨の少ない季節もあり、時には長い干ばつに悩む時期もあったと、古い記述からはうかがい知れます。
雨乞い
そんなとき、シャーマンや陰陽師など、天地の法則を知るものたちが「雨乞い」ということをご神事としておこなっています。また、民間の伝承においても、雨乞いの唄などが、動揺のように歌い継がれていたことが語られています。
自然霊とのコミュニケーション
色々な形のおまじないや儀式があるようですが、これらは全て自然霊とのコミュニケーションをおこなう、ということを目的としているようです。端的に言うと、自然霊に雨を降らせることをお願いして、大地が潤い実るよう手伝ってもらう、ということをおこなうのが雨乞いなのです。
私たちの雨が降ってほしいという願いが自然霊を動かし、それが雨を降らせることにつながる・・・。それが雨乞いなのだとしたら、天候は、私たちの思いと全く無関係なものではないと言えるのかもしれません。
陽を照らす力と晴れ乞い
雨乞いをした歴史があるなら、必ずや晴れ乞いもおこなわれていたことでしょう。いにしえの時代より、大切な計画があるときには「晴れて欲しい」ということを、多くの人が願ってきたはずです。
身近なところでは、「てるてる坊主」は晴れ乞いの一種です。
○○すると雨が降る、○○すると晴れる・・・といったように、民間の伝承を信じて意識している人もいるでしょうし、自分特有のジンクスがある、という人もいるかもしれません。雨乞いよりも、晴れ乞いのほうが、私たちにとってはとても身近なものですね。
ご神事も、私たち人の「晴れてほしい」「雨が降ってほしい」といった願いに基づいておこなわれているものですから、雨女・雨男、晴れ女・晴れ男というのも、私たちの願いを体現・象徴するもの、とも言えるのかもしれません。
雨女や晴れ女は自然霊に守護されている?
アニミズム
全てのものに霊が宿るという「アニミズム」という考え方がありますが、この世界観は、いにしえの時代には、ごく当たり前に大切にされていたことです。だからこそ、雨乞いや晴れ乞いのご神事がまことしやかにおこなわれてきたのでしょう。
雨女の過去生
それを踏まえると、雨を降らせる雨女は、もしかすると、過去生において雨乞いの儀式に関わったことのある人かもしれないし、自然霊に好かれるような生き方をしてきた人で、だから今も自然霊に守護されていると考えることもできるでしょう。
天候と引き寄せの法則
確証バイアス
確証バイアスというものがあります。認知心理学や社会心理学の用語のひとつで、ひとつの説を立証・検証するために、それを支持する情報ばかりを集めて、反する事柄は集めようとしない、という傾向のことを言いますが、これも、雨女・晴れ女を作り上げる要素となり得るでしょう。
雨天や晴天の印象深いいくつかの記憶が鮮明に残っていて、それが「私は雨女」「私は晴れ女」という、認識となっていく、ということもあるかもしれません。実際にカウントしてみたら、それほど確率は高くない、という場合もありそうです。
想念の力
ですが、それって本当に単なるバイアスなのでしょうか。もしかすると、最初は単なる「思い込み」であったとしても、強く信じて、「また雨が降るかもしれない」という不安や怖れのイメージに囚われ続けたら・・・。そのイメージの力に引き寄せられてくるものも何かしらありそうです。
雨降りの想念が宇宙に届いたなら・・・。天候を司る宇宙の力が動くかもしれません。自然霊がその願いを実現してくれるかもしれません。
最後に
自然霊に守護されているかどうかはさておき、雨女や晴れ女と呼ばれたり、自称している人は、「影響力のある人」ということは共通しているようです。
その影響力、願わくば意識的に活用してほしいもの。意識的に自然霊にお願いして、雨を降らせてもらったり、晴らしてもらうことができたら素晴らしいですよね。そうすれば、「迷惑な雨女・雨男」のレッテルは返上できるのではないでしょうか。
以上、深層心理セラピストの斎木サヤカがお伝えいたしました。最後までお読み頂き、有難うございます。