雨女と晴れ女のスピリチュアルな意味が知りたい方へ。
旅行や大切な予定があるときには、とかく天候を気にするものです。そんなときに空を見上げて、「私は晴れ女なのよ」とか「あなたが雨女だから」とか、冗談めかして言い合うことはよくあるシチュエーションかもしれません。
ですが、実際にその人が天候を左右している、と信じている人はきっと少ないでしょう。果たして、雨女や晴れ女は、単なるジンクスや偶然のたまものなのでしょうか。それとも、本当に天候を左右できる雨女や晴れ女がいるのでしょうか。
この記事では、深層心理セラピストの斎木サヤカが、雨女や晴れ女について、スピリチュアルな観点から詳しく解説していきます。
雨女・雨男とは
雨女・雨男と言われる人は、現代においては、あまり感謝されるケースは少ないかもしれません。晴れてほしいときに、雨女・雨男のあなたがいるせいで雨天になった・・・といった具合に。
本来、雨は天の恵み。生きる上で欠かせない命の水を届けてくれる雨女・雨男は、恵みをもたらす存在のはずなのですが・・・。
雨女・雨男を語る場合、じっとりとしたマイナスのイメージと共に語られることが多い傾向にありますね。あなたの身近な雨女・雨男はどうでしょう? やはり底抜けに明るくポジティブなキャラクターとは違うのではないでしょうか。
その場の雰囲気を司る独特の存在感と影響力に、何か雨を降らせる秘密が隠されていると見るのもひとつかもしれません。
晴れ女・晴れ男とは
では、晴れ女・晴れ男はどうでしょう?
雨女・雨男と違って、その存在がありがたがられることが多いのではないでしょうか。あるいは、自分で晴れ女や晴れ男であることを自負して、みずからアピールしている人も少なくないかもしれません。
筆者の身近にも、「私が外を歩くときはだいたい雨が上がるから、折りたたみの傘は持ち歩かない」と言っている人がいます。本人は自分が晴れ女だと思っています。
晴れ女・晴れ男は運を味方につけている
晴れ間を縫う人もいれば、きっと雨間を縫う人もいるでしょう。
なんとなくコーヒーが飲みたくなって一息ついていたら、それまで晴れていたのに、帰る頃になってどしゃぶりの雨に・・・とか。あるいは、遠出の予定を3日後に延期したら、降り続けた雨がやんで晴れ間が広がった・・・とか。
こうした事態は、雨女・雨男や晴れ女・晴れ男のしわざと考える場合もあるかもしれませんが、運のよしあしとして捉えることもあるのではないでしょうか。
晴れるから幸運、雨だから不運と、単純に言えることではありませんが、「濡れたくない」と思っている人にとって、晴れ間は幸運に違いありません。
逆に、濡れたくないのにも関わらず、わざわざ雨が降り出す時間に動き出す人は、不運と言うほどでないにしても、タイミングの悪い人ということになるでしょう。
つまり、タイミングを捉えるのがうまい人、流れを読むのが的確な人は、天候を味方につけている人であり、幸運な人。タイミングを捉えるのがヘタな人は、天候に振り回される人であり、不運な人ということになりますね。
妖怪・雨女
雨を呼ぶ迷惑な妖怪とされたり、雨を降らせて人々を助ける妖怪とされることもあります。「雨神」の一種とされることもあるようです。
恵みのようでもあり、災いのようでもある「雨を降らせる力」というものはいったいなんなのか。人智の及ばないように見えるその力を、「妖怪」や「神」とイメージするのはとても自然なことなのかもしれません。
妖怪と呼んだり、神と呼んだりするように、雨とは、まさに人々の側の都合によって、良きものともなり、災いともなるということが、雨女の伝承からは伺われます。